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2022-05-09 17:46:34

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診療マル秘裏話  号外Vol.2161 令和3年7月8日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)EBウイルス感染が,胃ガンを惹起する新メカニズムを解明
2)カテキンが武漢熱感染能力低下の不活化作用を確認

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 EBウイルス感染が,胃ガンを惹起する新メカニズムを解明

 
 
 
 
 
 
 千葉大学は6月15日、エプス
タインバー(EB)ウイルス胃ガ
ンについて、ウイルス感染が胃
ガンを引き起こす新たなメカニ
ズムを解明したと発表しました。
この研究は、同大大学院医学研
究院分子腫瘍学の金田篤志教授
らの研究グループによるもので
す。研究成果は、「Cancer Sci
ence」に掲載されています。

 ガンは、ゲノム配列の変異と
エピゲノムの異常が蓄積するこ
とで生じます。胃ガンは細菌や
ウイルスなどの感染が発症に大
きく関わる疾患で、日本で年間
13万人以上が罹患するとされて
います。EBウイルスが原因とな
る胃ガンは、その約1割を占め
ています。

 研究グループは、これまでに
エピゲノム網羅的解析を用いて、
EBウイルス感染により多くの増
殖遺伝子のプロモーター領域が
不活化されたり、多くの増殖関
連遺伝子のエンハンサー領域が
活性化されたりすることなど、
ウイルス感染から発ガンに至る
メカニズムを解明してきました。
今回、研究グループは、EBウイ
ルスの感染によりエンハンサー
領域が活性化する機構をさらに
詳しく探求しました。

 研究グループはまず、遺伝子
発現やエピゲノム状態の網羅的
解析を実施しました。重要なガ
ンシグナルであるWNT シグナル
に関連する遺伝子群や、転写因
子EHF が認識するゲノム領域が、
EBウイルス胃ガンで異常に活性
化していることが分かりました。

 続いて、EBウイルスに感染し
た胃培養細胞を用いて、転写因
子EHFがWNTシグナルに関与する
frizzled 5(FZD5)遺伝子のエ
ンハンサーに結合してFZD5発現
を上昇させることを確認しまし
た。EHF を発現低下させると細
胞増殖が低下し、FZD5などWNT
シグナル関連遺伝子が発現低下
したということです。

 さらに、EHF の発現上昇は、
ウイルス感染で発現する蛋白質
LMP2Aが、転写因子STAT3のリン
酸化を起こすことに起因するこ
とを確認しました。STAT3 の発
現量を減少させた細胞では、下
流のEHF やさらに下流のFZD5が
発現低下し細胞増殖が低下する
ことが分かりました。同じ細胞
でEHF 発現を回復させるとFZD5
発現や細胞増殖も回復しました。

 「今回の研究成果は、胃ガン
をはじめEBウイルスが関与する
多くの悪性腫瘍についての原因
の解明や治療法確立につながる
ことが期待される」と研究グル
ープは述べています。

このニュースのニュース動画

です。

 
 


 
 
 転写因子の発見により、天赦
が与えられた。      笑

 
 
 
 
 
 
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2】 カテキンが武漢熱感染能力低下の不活化作用を確認

 
 
 
 
 
 
 緑茶などに含まれるカテキン
が、試験管内で人の唾液に含ま
れる新型コロナ(武漢熱)ウイ
ルスの感染能力を低下させる不
活化の効果があることを確認し
たと、京都府立医科大が6月15
日発表しました。
お茶を飲んでもカテキンは血
液中にはほとんど吸収されない
ため全身への効果は期待できな
いのですが、口内にあるウイル
スの感染能力を抑える効果は期
待できるということです。
 同大大学院の松田修教授らが
伊藤園中央研究所と共同で研究
しました。成果は今月、欧州の
科学誌2誌に掲載されました。
発表によると、試験管に健康
な人の唾液とコロナウイルスを
入れた上でお茶を加えた所、10
秒ほどで不活化が確認されまし
た。ウイルスが細胞に侵入する
際に結合するスパイク蛋白に、
カテキンが先に結び付くことで
侵入を防いだということです。
松田教授は「お茶を10秒ほど
口に含んでから飲むことで、飛
沫(ひまつ)感染が少なくなっ
て集団感染を減らす可能性があ
る」と述べました。
研究では変異株での効果は検
証していません。研究グループ
は軽症の武漢熱患者さんで臨床
実験を行っており、年内にも結
果公表を目指します。

 このニュースのニュース動画

です。

 
 


 
 
 公表したことが好評となった。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 千葉大学が6月15日、エプス
タインバー(EB)ウイルス胃ガ
ンについて、ウイルス感染が胃
ガンを引き起こす新たなメカニ
ズムを解明したと発表したのは、
素晴らしい業績です。EBウイル
スで、思い出されるのは、伝染
性単核球症です。通称、キッス
病と呼ばれるこの病気は、リン
パ節腫脹を特徴とする病気で、
多くは、数週間で治癒します。
しかし、まれに悪性リンパ腫(
バーキットリンパ腫)を起こす
ことがあり、極めてまれに、EB
ウイルスがT細胞やNK細胞に
感染することもあり、これを慢
性活動性EBウイルス感染症と呼
びます。この病気は、伝染性単
核球症と違い、予後が悪いこと
が知られています。バーキット
リンパ腫も同じく予後が悪いと
される病気です。
 緑茶などに含まれるカテキン
が、試験管内で人の唾液に含ま
れる新型コロナ(武漢熱)ウイ
ルスの感染能力を低下させる不
活化の効果があることを確認し
たと、京都府立医科大が6月15
日発表したのは素晴らしい業績
です。お茶を飲んでもカテキン
は血液中にはほとんど吸収され
ないため全身への効果は期待で
きないのですが、口内にあるウ
イルスの感染能力を抑える効果
は期待できるということですの
で、お茶のうがいでもウイルス
の抑制効果は、期待できると言
うことでしょう。試験管に健康
な人の唾液とコロナウイルスを
入れた上でお茶を加えた所、10
秒ほどで不活化が確認されたの
で、ウイルスが細胞に侵入する
際に結合するスパイク蛋白に、
カテキンが先に結び付くことで
侵入を防ぐということですから、
ここまで分かっているのかと感
動致しました。

 精神を賦活することで、薬物
依存を不活化する。    笑

 
 
 
 
 
 
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