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2022-05-06 21:51:07

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診療マル秘裏話  号外Vol.2158 令和3年7月4日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)生体組織表面局所的に加熱可薄膜状発熱デバイス
2)海洋生物が作る物質からウイルス感染症治療薬開発

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 生体組織表面局所的に加熱可薄膜状発熱デバイス

 
 
 
 
 
 
 東京工業大学の藤枝俊宣准教
授、麻布大学の金井詠一講師、
帝京大学の阿曽達也助教らの研
究グループは、生体組織表面を
局所的に加熱可能な薄膜状発熱
デバイスを開発したと発表しま
した。ポリ乳酸と金ナノインク
からなるデバイスで、非接触給
電により発熱します。ガン温熱
療法や低侵襲な医療機器開発へ
の応用が期待されます。

 作製した発熱デバイスは厚さ
約7ナノメートルと極めて薄く、
高い柔軟性を有します。肝臓な
ど湿った生体組織表面に貼り付
け、非接触給電で発熱します。

 実際に犬の肝臓表面に貼り付
けて実験した所、1分間の給電
で約7度C、5分間で約8度C
の温度上昇を確認できました。
周囲への熱傷などは認められま
せんでした。

 人間の細胞は高熱に弱い。ガ
ン温熱療法では、ガン組織に熱
がたまりやすいことを利用し、
選択的に熱を与えて治療効果の
上昇を狙う治療です。今回、局
所的に加熱可能なデバイスを開
発したことで、ガン温熱療法へ
の貢献が期待されます。研究グ
ループは給電効率の上昇や生体
内での安定性向上を目指し、医
療機器開発につなげたい考えで
す。

 このニュースのニュース動画

です。

 
 


 
 
 高熱のため、光熱費が支払え
なくなった。       笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 海洋生物が作る物質からウイルス感染症治療薬開発

 
 
 
 
 
 
 北海道大学水産科学研究院の
酒井隆一教授(60)が、ホヤや
カイメンなどの海洋生物が作り
出す物質から、新型コロナ(武
漢熱)ウイルスをはじめとする
様々なウイルス感染症に対する
治療薬を開発することを目指し
て、クラウドファンディング(
CF)を始めました。「北海道発
の研究で、世界の人々の命を救
いたい」と夢は大きいようです。

 酒井教授は米国に留学してい
た1990年代に、ホヤの生成物質
を研究していました。その中か
ら抗ガン作用のある物質を特定
しました。その研究成果がスペ
インの製薬会社の抗ガン剤開発、
販売に結びついたこともありま
す。

 武漢熱の感染拡大を受け、昨
年度から北大人獣共通感染症国
際共同研究所と協力して、治療
薬の素材物質探しの研究に着手
しました。国の国際緊急共同研
究・調査支援プログラム(J―R
APID) に採択され、約600万円
の研究資金を得て、沖縄でのサ
ンプル採取や物質抽出、ウイル
スへの作用の実験をしてきまし
た。しかし、今年度は国の資金
援助が得られず、酒井教授は「
研究が途絶え、昨年度の成果を
生かせなくなる恐れがあった」
と話しています。

 CFの目標額は400 万円です。
サンプル採集の旅費や実験費用
にあてます。中長期的には、武
漢熱を含む様々なウイルスに対
して、抽出した物質の効果をリ
ストアップし、データベース化
したいということです。

 「武漢熱ウイルスの特効薬を
あっという間に作り出す研究で
はありませんが、人体を損ねず、
ウイルスだけをやっつける物質
を特定できれば、次は製薬会社
と協力して、薬をつくる段階に
進めます。武漢熱だけではなく、
デング熱やエボラ出血熱など、
様々な感染症と戦う武器が見つ
かるかもしれません」と語って
います。

 新薬開発を目標にはしていま
すが、実際には海洋生物由来の
物質を一つずつ調べていく基礎
研究という意味合いが強いとい
うことです。「一緒に研究する
学生や院生は、実際に海に潜っ
て生物を探す所から、生成物質
の性質を調べるところまで体験
する。次世代の研究者を育成す
るうえでも意義深いと思う」と
言っています。

 寄付額は1口3千円からです。
返礼品は金額によって、パラオ
を研究の拠点にしているフリー
ランスの海洋生物学者、坂上治
郎氏の海洋生態写真のポストカ
ードや、サンプル採取活動の動
画DVD,サンプル採取活動への招
待などを用意しています。募集
は6月末まで。CFの受付はウェ
ブサイト(https://readyfor.j
p/projects/powerofnaturalpro
ducts別ウインドウで開きます)
から。

 武漢熱治療薬の見通しについ

て述べている動画です。2年前

の動画です。

 
 


 
 
 貴腐ワインを寄付する。 笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 東京工業大学の藤枝俊宣准教
授、麻布大学の金井詠一講師、
帝京大学の阿曽達也助教らの研
究グループが、生体組織表面を
局所的に加熱可能な薄膜状発熱
デバイスを開発したと発表した
のは、素晴らしい業績です。た
だし、この技術を、ガンの温熱
療法に応用するには、まだまだ
高いハードルがあります。ガン
細胞が正常細胞に加えて熱に弱
いのは、ガンを栄養している新
生血管が熱の排出能力に欠ける
ことが原因にあります。しかし、
ガン細胞は、狡猾で一度、高熱
状態に晒されるとヒートショッ
クプロテインという蛋白質を作
ることで、熱に耐性になります。
そうしたことを考慮にいれて、
ヒートショックプロテインの消
失のタイミングに合わせて加熱
する必要があるのです。のべつ
まくなく、患部を加熱している
と、ヒートショックプロテイン
の働きで、熱耐性となり、温熱
治療が全く効かなくなる可能性
があります。
 北海道大学水産科学研究院の
酒井隆一教授(60)が、ホヤや
カイメンなどの海洋生物が作り
出す物質から、新型コロナ(武
漢熱)ウイルスをはじめとする
様々なウイルス感染症に対する
治療薬を開発することを目指し
て、クラウドファンディング(
CF)を始めたのは、素晴らしい
試みだと思います。武漢熱の感
染拡大を受け、昨年度から北大
人獣共通感染症国際共同研究所
と協力して、治療薬の素材物質
探しの研究に着手していたとは、
凄い行動力だと思いました。CF
の目標額は400 万円であり、サ
ンプル採集の旅費や実験費用に
あてる予定だそうです。中長期
的には、武漢熱を含む様々なウ
イルスに対して、抽出した物質
の効果をリストアップし、デー
タベース化したいということな
ので壮大な研究だと思いました。

 高価な物質の効果を測定する
ために、高架を渡る。   笑

 
 
 
 
 
 
 
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