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2022-05-01 14:16:01

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診療マル秘裏話  号外Vol.2154 令和3年6月29日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)加糖飲料摂取と若年性大腸ガンの関連性を検討
2)FGF受容体への結合を阻害するRNAアプタマーの薬剤

 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 加糖飲料摂取と若年性大腸ガンの関連性を検討

 
 
 
 
 
 
 看護師健康調査2(Nurses’
Health Study 2、1991-2015年
)で食物摂取頻度調査票の加糖
飲料摂取状況を回答した女性9
万5464例を対象に、成人期およ
び思春期の加糖飲料摂取と若年
性大腸ガンの関連性を前向きに
検討しました。

 その結果、成人期の加糖飲料
の摂取頻度が1日2杯以上では、
週1杯未満の人と比較して若年
性大腸ガンの発症リスクが倍増
し(相対リスク2.18、95%CI 1
.10-4.35、P trend=0.02)、1
日1杯増加当たり発症リスクが1
6%上昇しました(同1.16、1.0
0-1.36)。 13-18歳では1日1杯
増加当たり発症リスクが32%上
昇しました(同1.32、1.00-1.7
5)。 成人期の加糖飲料の摂取
を人工甘味料入り飲料、コーヒ
ー、低脂肪乳または全乳に置き
換えると、発症リスクは17-36%
低下しました。

 ガンのリスクを引き起こす食

べ物について解説している動画

です。

 
 


 
 
 加藤さんが加糖飲料を飲んだ。


 
 
 
 
 
 
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2】 FGF受容体への結合を阻害するRNAアプタマーの薬剤

 
 
 
 
 
 
 リボミックは大阪大学と共同
で、軟骨無形成症(ACH)患
者さん由来の人工多能性幹細胞
(iPS細胞)で軟骨細胞への
分化に成功しました。線維芽細
胞増殖因子(FGF)2をター
ゲットとしたアプタマー医薬「
RBM-007」をiPS細胞
の培養中に添加することで実現
しました。有効な薬剤がなかっ
たACHの効果的な新薬となり
得るとしています。

 RBM-007はFGF2に
結合し、FGF受容体への結合
を阻害するRNAアプタマーで
す。ACHの原因であるFGF
受容体「変異型FGFR3」の
活性化を阻害する役割を果たし
ます。ACH患者さん由来のi
PS細胞は軟骨細胞への分化能
が失われていますが、培養中に
RBM-007を添加すること
によって、FGFR3を介した
シグナル伝達を遮断し、軟骨細
胞への分化能が回復しました。
免疫不全マウスにおいて、軟骨
様組織の形成を確認しました。

 ACHは四肢短縮型低身長症
ともいわれ、発生率は新生児2
万5000人に1人です。これ
まで有効な薬剤はなく、根本的
な解決策が望まれています。R
BM-007は2020年7月から
国内治験施設でACHに関する
第1相臨床試験(P1)が始ま
っています。

 軟骨無形成症の症状と治療に

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
 
 警世の書が世論を形成する。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 看護師健康調査2(Nurses’
Health Study 2、1991-2015年
)で食物摂取頻度調査票の加糖
飲料摂取状況を回答した女性9
万5464例を対象に、成人期およ
び思春期の加糖飲料摂取と若年
性大腸ガンの関連性を前向きに
検討したのは、素晴らしい業績
です。加糖飲料により、砂糖の
摂取が大量になり、若年性大腸
ガンに結び付いたと考えるのが
普通だと思います。ただ、砂糖
単体での影響と考えるのは拙速
だと思います。砂糖ある所に、
小麦粉あり、また乳製品ありと
言えるでしょう。砂糖・小麦粉・
乳製品は、ガンのもとだと思い
ます。大腸ガンについては砂糖
の影響が大きいかもしれません
が、前立腺ガンや乳ガンについ
ては、乳製品の比重が大きいの
ではないかと考えています。
 リボミックが大阪大学と共同
で、軟骨無形成症(ACH)患
者さん由来の人工多能性幹細胞
(iPS細胞)で軟骨細胞への
分化に成功したのは素晴らしい
業績です。ACHは四肢短縮型
低身長症ともいわれ、発生率は
新生児2万5000人に1人で
す。これまで有効な薬剤はなく、
根本的な解決策が望まれている
中での線維芽細胞増殖因子(F
GF)2をターゲットとしたア
プタマー医薬「RBM-007」
の発見は、患者さんにとって一
筋の希望の光と言っても過言で
はないと思います。RBM-0
07は2020年7月から国内治験
施設でACHに関する第1相臨
床試験(P1)が始まっている
とのことですので、臨床試験の
結果が楽しみです。試験管内で
の有効性が担保されているので、
薬剤として使えるか否かを調査
する第1相臨床試験の安全性の
結果が、最大の山場となること
でしょう。

 喜望峰を回ったところで希望
が湧いてきた。      笑

 
 
 
 
 
 
 
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