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2022-04-28 22:09:50

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診療マル秘裏話  号外Vol.2151 令和3年6月26日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)大腸ガン診断の画期的なAI搭載した内視鏡検査
2)高い強度と回復性を示す高分子ゲル素材の開発

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 大腸ガン診断の画期的なAI搭載した内視鏡検査

 
 
 
 
 
 
 大腸ガン診断の常識を変える、
AIを搭載した内視鏡検査が登場
しました。大腸ガンといえば、
良性のポリープが悪性化すると
いうイメージがほぼ定着してい
ますが、盲点は陥凹(かんおう)
型の大腸ガンです。通常の内視
鏡検査では発見が難しかったの
ですが、AIにより陥凹型ガンが
見つかるようになってきました。
陥凹型の大腸ガン診断・治療の
権威でAIの開発に携わった昭和
大学横浜市北部病院の工藤進英・
消化器センター長に、世界初と
なる最先端の検査方法について
聞きました。

 工藤医師が見せてくれたのは、
大腸を内視鏡でのぞきこんでい
る画像です。皆さんは、ガンの
場所はどこか見つけられるでし
ょうか。隠し絵のようにも映り
ますが、この画像のどこかに、
ガン病変が潜んでいるというこ
とです。工藤医師に詳しく説明
してもらいます。

 「このケースではガン病変は
横行(おうこう)結腸付近にあ
り、典型的な陥凹型でした。最
初の画像ではガンがある場所は
薄く赤みがかっている程度で、
見た目でガンかどうかの判断は
難しいとされています。AIはそ
の段階でガンの可能性を指摘し、
検査薬のインジゴカルミン色素
をかけると、ガンがくっきり見
えるようになりました。AIは潜
んでいた陥凹型ガンに反応し、
その判断は正解だったのです」

 この陥凹型ガンは顔つきが悪
いタイプで、その姿は次の画像
に映し出されました。顔つきが
悪いガンは一般的に悪性度も高
くなり、発見が遅れると、命の
危険が高まるということです。

 経験の浅い医師なら見落とす
かもしれませんが、AIは確かな
な仕事をします。AIは医師の実
力によらず、このようなガンも
発見することができます。

 このガンが見つかったのは大
腸ガンが増える年代の60歳代の
患者さんです。最初の画像と2
枚目の画像をそれぞれ見せられ、
「最初の画像だけでは、ガンと
診断するのは難しいかもしれな
い。ガンが見つかるのはうれし
くないけど、見落として進行し
てしまうのはとても怖いこと。
だから、AIはよくぞ見つけてく
れたという気持ちですね」と胸
をなでおろしていたということ
です。

 ガンの発見に多大な貢献をし
たのは、「EndoBRAIN-EYE」(
エンドブレイン・アイ)という
ソフトウェアで、工藤医師が名
古屋大学・森健策教授、オリン
パス、IT企業のサイバネットシ
ステムと数年かけて共同開発し
ました。専門医に匹敵する高い
精度で大腸内視鏡画像の診断支
援を行うソフトウェアです。AI
を用いた内視鏡関連ソフトウェ
アとして、国内で初めて医療機
器の承認を得たそうです。

 実際、エンドブレイン・アイ
の検出感度は95%に上ります。
それでも「95%ということは、
現状ではエキスパート(熟練)
医師を超える精度には至ってい
ません。過剰な期待は禁物で、
AIはあくまでサポートで最終的
な診断は私たち人間の医師にな
ります」と、ガン医療に完璧を
求める工藤医師は気を引き締め
ます。

 今後、AIの精度がさらに向上
し、ガンの早期発見に寄与する
ことに期待が高まっています。

 AIによる大腸内視鏡検査の進

歩について解説している動画で

す。

 
 


 
 
 
 精度の高い制度となるように
努力する。        笑

 
 
 
 
 
 
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2】 高い強度と回復性を示す高分子ゲル素材の開発

 
 
 
 
 
 
 強い力で引っ張られると強く
なり、繰り返しの負荷にも耐え
る高分子ゲル素材の開発に、東
京大物性研究所の真弓皓一准教
授らの研究チームが成功しまし
た。人工靱帯(じんたい)や人
工関節などへの応用が期待され
るということです。論文は6月4
日、米科学誌サイエンス電子版
に掲載されました。
高分子ゲルは、長いひも状高
分子の網目構造で水などを閉じ
込めたゼリー状の素材です。生
体適合性が高く、コンタクトレ
ンズなどにも使われます。しか
し、人工靱帯などへの応用には
十分な強度と、元の状態に素早
く戻って繰り返しの負荷に耐え
る能力(回復性)が必要で、両
方を兼ね備えたものはありませ
んでした。
 研究チームは、高い回復性を
持つが強度に難があった「環動
ゲル」と呼ばれるゲルに着目し
ました。実験中に研究室の学生
が誤って高分子の濃度を高くし
た「失敗作」の環動ゲルが、高
い強度と回復性を示したことを
ヒントに、新たなゲルを開発し
ました。
 詳しく調べた所、このゲルは
引っ張られると、内部のひも状
高分子の向きがそろい、結晶の
ような状態となって強度を増す
ことが判明しました。力が弱ま
ると元の状態に戻り、繰り返し
の負荷に耐えることも分かりま
した。

 このニュースのニュース動画

です。

 
 


 
 
 負荷の強い運動は不可と患者
さんに説明。       笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 大腸ガン診断の常識を変える、
AIを搭載した内視鏡検査が登場
したのは、喜ばしいことです。
内視鏡検査や病理検査のように
人間の眼では、気付かない病変
をAIが指摘してくれるようにな
ると鬼に金棒で早期発見、早期
治療に結び付けられると私は、
考えています。これからも深層
学習という方法を使って、更に
精度のアップを期待したいと思
います。こうした画像検査は、
有用ですが、大腸鏡は、かなり、
侵襲(身体の負担)が、大きい
検査です。私も何度もやりまし
たが、検査後は、本当に疲れ切
ってしまいます。できるだけ、
リキッドバイオプシーが進化し
て、たくさん大腸鏡をしなくて
も済むようにして頂きたいもの
です。
 強い力で引っ張られると強く
なり、繰り返しの負荷にも耐え
る高分子ゲル素材の開発に、東
京大物性研究所の真弓皓一准教
授らの研究チームが成功したの
は、素晴らしい業績です。人工
靱帯(じんたい)や人工関節な
どへの応用が期待されるという
ことですので、今までにない使
い心地の製品となることを期待
したいと思います。実験中に研
究室の学生が誤って高分子の濃
度を高くした「失敗作」の環動
ゲルが、高い強度と回復性を示
したことをヒントに、新たなゲ
ルを開発したというのは、失敗
は、成功の母という言葉を思い
だしました。ペニシリンを発見
したフレミングも学生の失敗を
ただの失敗に終わらせず、発見
につなげたと聞いています。

 匈奴は、戦いの強度を誇示す
る民族だった。      笑

 
 
 
 
 
 
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