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2022-04-24 18:03:09

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診療マル秘裏話  号外Vol.2148 令和3年6月22日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)ガン細胞によるPGE2の放出を制御する機序発見
2)武漢熱インド型と英国型両特徴持つ変異ウイルス発見

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 ガン細胞によるPGE2の放出を制御する機序発見

 
 
 
 
 
 
 京都大学は5月28日、ガン細
胞において、カルシウム応答が
プロスタグランジンE2(PGE2)
放出の誘因であること、このカ
ルシウム応答は血管内皮細胞増
殖因子の刺激に応じて血管内皮
細胞から分泌される、トロンボ
キサンA2(TXA2)が腫瘍細胞に
働くためであることを見出した
と発表しました。この研究は、
同大大学院生命科学研究科の松
田道行教授、同大医学研究科の
寺井健太准教授、小西義延同研
究員(現:ダナファーバーガン
研究所研究員)らの研究グルー
プによるものです。研究成果は、
「Cancer Research」 のオンラ
イン版に掲載されています。

 ガン細胞は、免疫の働きを抑
制する物質の放出、免疫の働き
を阻害する細胞を呼び込むなど
の方法で、自身を取り巻く腫瘍
微小環境を改変し免疫の働きを
阻害することで生き残ります。
この免疫逃避は、ガン治療にお
ける重要な問題となっています。

 PGE2は、ガン細胞から放出さ
れ免疫を抑制する代表的な物質
であり、従来から注目を集めて
きました。しかし、ガン細胞に
よるPGE2の放出を制御する機序
については十分には明らかにさ
れていません。そこで、研究グ
ループは、ガン細胞からのPGE2
放出を制御する細胞同士の相互
作用解明を目的として、研究を
行いました。

 細胞内のPGE2産生はカルシウ
ム応答により惹起されます。そ
こで、生きたマウス体内のガン
細胞カルシウム応答を観察し、
薬剤投与や遺伝子改変技術を用
いてPGE2放出の制御メカニズム
解明を試みました。

 生体組織は光を通しにくいた
め、組織透過性の良い二光子顕
微鏡を使用し、マウス皮下に移
植したガン細胞を観察しました。
その結果、腫瘍微小環境内(生
体内)の一部のガン細胞で活発
なカルシウム応答が観察されま
した。カルシウム応答は、ガン
細胞単独培養(生体外)では観
察されず、ガン細胞と他の細胞
との細胞間相互作用により、カ
ルシウム応答が惹起されている
ことが示唆されました。

 次に、ガン細胞のカルシウム
応答を惹起する、ガン細胞上の
受容体を探索しました。その結
果、TXA2受容体を欠損したガン
細胞ではカルシウム応答が抑制
されること、腫瘍微小環境内の
PGE2濃度が低下すること、免疫
によるガン細胞の排除が達成さ
れることが明らかとなりました。

 さらに、血管内皮増殖因子の
特異的な阻害剤を投与すること
で、腫瘍微小環境内のTXA2濃度、
PGE2濃度が低下することを見出
しました。

 これらの結果より、血管内皮
増殖因子の刺激に応じて血管内
皮細胞から放出されるTXA2が、
ガン細胞のカルシウム応答を惹
起し、PGE2の放出および免疫の
抑制を促していることが明らか
となりました。

 血管内皮増殖因子の阻害によ
ってガンに対する免疫応答が増
強されることは、臨床試験の成
果として、これまでにも少数で
すが報告されていました。同研
究成果は、この臨床効果の分子
メカニズムの一端を明らかにし
ました。

 今回の研究成果により、免疫
チェックポイント阻害剤など他
の免疫療法との組み合わせを含
めた、新規ガン免疫療法の開発
につながると期待される、と研
究グループは述べています。

 止血の仕組みについて解説し

ている動画です。一時止血の際

にトロンボキサンA2が登場し

ます。

 
 


 
 
 一旦分子メカニズムの一端の
解明を行う。       笑

 
 
 
 
 
 
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2】 武漢熱インド型と英国型両特徴持つ変異ウイルス発見

 
 
 
 
 
 
 ベトナム保健省は5月29日、
新型コロナ(武漢熱)ウイルス
のインド型と英国型の両方の特
徴を併せ持つ変異ウイルスが見
つかったと発表しました。

 政府系ニュースサイト「VN
エクスプレス」によると、新し
い変異ウイルスは複数の感染者
の遺伝子解析から見つかりまし
た。インド型の変異ウイルスに、
英国型に含まれている変異が加
わったもので、特に感染力が強
いということです。

 ベトナムでは5月中旬に入っ
て新規感染者数が急増していま
す。上旬には数十人だったのが、
5月25日には400人を超え、
過去最多を記録しました。国内
ではこれまでインド型や英国型、
南アフリカ型などの変異ウイル
スが見つかっています。

 XE変異株発見のニュース動画

です。

 
 


 
 
 久三さんの持ち株に対する問
い合わせが急増した。   笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 京都大学が5月28日、ガン細
胞において、カルシウム応答が
プロスタグランジンE2(PGE2)
放出の誘因であること、このカ
ルシウム応答は血管内皮細胞増
殖因子の刺激に応じて血管内皮
細胞から分泌される、トロンボ
キサンA2(TXA2)が腫瘍細胞に
働くためであることを見出した
と発表したのは素晴らしい業績
です。PGE2は、炎症を強力に、
促進するプロスタグランジンと
して知られています。PGE1とPG
E3は、逆に炎症を抑制すること
が知られています。今回の研究
成果により、免疫チェックポイ
ント阻害剤など他の免疫療法と
の組み合わせを含めた、新規ガ
ン免疫療法の開発につなげて頂
きたいものです。
 ベトナム保健省が5月29日、
新型コロナ(武漢熱)ウイルス
のインド型と英国型の両方の特
徴を併せ持つ変異ウイルスが見
つかったと発表したのは、本当
に由々しき事態であると思いま
す。新しい変異ウイルスは複数
の感染者の遺伝子解析から見つ
かったということです。インド
型の変異ウイルスに、英国型に
含まれている変異が加わったも
ので、特に感染力が強いという
ことですから、予断を許さない
と考えられます。ベトナムから
は、バー博士のメタボジェニッ
ク療法のCOPDサプリを輸入して
使っていましたが、ベトナム政
府の禁輸措置により、アメリカ
産のものを使わざるを得なくな
ったのは本当に残念なことでし
た。

 緊急事態宣言を収束すること
自体考えが及ばない。   笑

 
 
 
 
 
 
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