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2022-04-23 16:30:22

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診療マル秘裏話  号外Vol.2147 令和3年6月21日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)循環血液腫瘍細胞を簡便に分離・捕捉する検査
2)パーキンソン病はミトコンドリアDNAの細胞質の漏出で惹起

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 循環血液腫瘍細胞を簡便に分離・捕捉する検査

 
 
 
 
 
 
 熊本大学の研究グループと株
式会社オジックテクノロジーズ
の共同研究により、血液中に含
まれるわずかなガン細胞を簡便
に分離・捕捉することのできる
手のひらサイズのマイクロフィ
ルタデバイスが開発されました。

 ガンに罹患した人の血液中に
は、ガンの原発巣から剥離した
ガン細胞がわずかに混入してい
ることが知られています。しか
し、1mL の血液中に赤血球や白
血球などの血球細胞が50億個ほ
ど存在するのに対して、ガン細
胞は数個~10個程しかないため、
その検出は極めて困難とされて
きました。また、検出するデバ
イスを開発できても、高額な装
置や試薬が必要となることが多
く、実用化に際してはボトルネ
ックとなっていました。

 一方、本研究では、大型の装
置を必要とせず、安価かつ簡便
にガン細胞を分離・捕捉できる
独自のマイクロフィルタデバイ
スを開発しました。このマイク
ロフィルタは、血液を送液する
際の流体力によって動的・3次
元的に変形することができ、か
つ標的分子に対して特異的に強
固に結合する「拡散アプタマー」
を用いて、血液中に含まれるわ
ずかなガン細胞だけを検出でき
ます。

 マイクロフィルタデバイスの
ガン細胞検出能の評価結果では、
血液1mLにわずか5個のガン細胞
を混入した場合でも検出するこ
とができたということです。ま
た、マイクロフィルタ上には血
球細胞がほとんど吸着していな
い(血球除去率98%以上)こと
も確認され、高い選択的検出能
を有していることが明らかにな
りました。既存のガン検出装置
と比較しても、本デバイスの方
が高い精度でガン細胞を検出で
きることが証明されました。

 本デバイスは、1mL の血液を
流すだけの血液検査で、画像検
査でも検出されないガンの早期
診断や術後の経過観察、再発モ
ニタリングを可能とする新たな
技術の実現へ貢献することが期
待されます。

 血液循環腫瘍細胞について解

説している動画です。

 
 


 
 
 皮革製品の出来を比較する。

 
 
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2】 パーキンソン病はミトコンドリアDNAの細胞質の漏出で惹起

 
 
 
 
 
 
 新潟大学脳研究所は5月26日、
ミトコンドリアDNA が細胞質に
漏出することで炎症反応や細胞
死、神経変性が惹起されている
ことを培養細胞や小型魚類など
のさまざまなパーキンソン病モ
デルで明らかにしたと発表しま
した。この研究は、同研究所脳
病態解析分野の松井秀彰教授、
病理学分野の柿田明美教授、脳
神経内科学分野の小野寺理教授
らの研究グループによるもので
す。研究成果は、「Nature Com
munications」 に掲載されてい
ます。

 パーキンソン病は運動障害や
それ以外の多彩な症状を呈する
神経難病の1つであり、いまだ
にその病態には不明な点が多く
残されています。パーキンソン
病の病態にミトコンドリア機能
障害やリソソーム機能障害が関
わっていることは以前より示唆
されてきましたが、その詳細な
メカニズムは不明でした。

 今回、研究グループは、リソ
ソーム中のDNase 2などによる
分解から逃れたミトコンドリア
由来の細胞質DNA が、パーキン
ソン病を模す培養細胞およびゼ
ブラフィッシュにおいて細胞毒
性および神経変性を誘導するこ
とを報告しました。

 培養細胞では、パーキンソン
病に関連する遺伝子であるPINK
1、GBA、またはATP13A2 の減少
は、ミトコンドリア由来の細胞
質DNA の増加を引き起こし、1
型インターフェロン応答と細胞
死を誘導しました。これらの表
現型は、DNA を分解するリソソ
ーム内のDNA 分解酵素であるDN
ase 2の過剰発現、またはミト
コンドリアDNA のセンサーとし
て機能するIFI16 の減少によっ
て改善しました。

 パーキンソン病モデルとして
用いられるゼブラフィッシュの
1つであるgba変異体においても、
ヒトDNase2を過剰発現させるこ
とにより、その運動障害とドー
パミン作動性神経の変性が改善
されました。

 IFI16 およびミトコンドリア
由来の細胞質DNA は、パーキン
ソン病患者さんの剖検脳の病変
部位において蓄積を認めました。

 以上の結果は、ミトコンドリ
アDNA の細胞質への漏出がパー
キンソン病の神経変性の重要な
原因となる可能性を示唆するも
のです。細胞質に漏出したミト
コンドリアDNA の分解、あるい
はそのミトコンドリアDNA セン
サーの阻害が、パーキンソン病
の治療につながる可能性があり
ます。また、パーキンソン病以
外の疾患でも同様のメカニズム
が存在する可能性があり、研究
グループは、引き続き検証を進
めるとしています。

 パーキンソン病の早期発見と

最新治療について解説している

動画です。

 
 


 
 
 同様の理由を報告することで
動揺を生じた。      笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 熊本大学の研究グループと株
式会社オジックテクノロジーズ
の共同研究により、血液中に含
まれるわずかなガン細胞を簡便
に分離・捕捉することのできる
手のひらサイズのマイクロフィ
ルタデバイスが開発されたのは、
喜ばしいことです。 今の所の
血液循環ガン細胞(CTC 細胞)
は、セルサーチ法や微小流路デ
バイス法がありますが、いずれ
も、少なくとも4mlの血液を採
血することが、必要になります。
簡便に分離・捕捉することがで
きれば、極めて検出率が良くな
ることが期待できると思います。
 新潟大学脳研究所が5月26日、
ミトコンドリアDNA が細胞質に
漏出することで炎症反応や細胞
死、神経変性が惹起されている
ことを培養細胞や小型魚類など
のさまざまなパーキンソン病モ
デルで明らかにしたと発表した
のは素晴らしい業績です。細胞
質に漏出したミトコンドリアDN
A の分解、あるいはそのミトコ
ンドリアDNA センサーの阻害が、
パーキンソン病の治療につなが
る可能性が、あるということで
すので、今後の研究でこの可能
性を追究して頂くことを期待し
たいと思います。また、パーキ
ンソン病以外の疾患でも同様の
メカニズムが存在する可能性に
ついても検証をして頂きたいと
思います。

 神経変性を研究するチームを
編成する。        笑

 
 
 
 
 
 
 
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