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2022-04-21 18:21:55

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診療マル秘裏話  号外Vol.2145 令和3年6月19日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)エクソソームの形状が,ガン診断の新指標として使用可
2)慢性心不全薬「ベリキューボ錠」の承認を了承

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 エクソソームの形状が,ガン診断の新指標として使用可

 
 
 
 
 
 
 九州大学は5月12日、体液中
に存在するエクソソームと呼ば
れる生体粒子の形状分布が、ガ
ン診断の新しい指標として使え
る可能性を発見したと発表しま
した。同大先導物質化学研究所
の龍崎奏助教、玉田薫教授、名
古屋大学大学院工学研究科生命
分子工学専攻の安井隆雄准教授、
馬場嘉信教授、大阪大学産業科
学研究所の筒井真楠准教授、谷
口正輝教授、川合知二招聘教授、
東京医科大学医学総合研究所の
落谷孝広教授らの共同研究グル
ープによるものです。

 エクソソームとは、細胞から
分泌される直径100nm ほどの粒
子です。電子顕微鏡によって、
さまざまな形をしたエクソソー
ムが観察されてきましたが、体
液中に分散しているエクソソー
ムの形状を計測する技術はこれ
までありませんでした。

 研究グループは、独自に開発
してきた1粒子の形状を解析で
きる技術「ナノポアデバイス」
を用いて、肝臓ガン細胞、乳ガ
ン細胞、大腸ガン細胞、乳腺細
胞由来のエクソソームの形状分
布を計測することに成功しまし
た。

 さらに、その形状分布がそれ
ぞれ異なっていることも発見し
ました。例えば、肝臓ガン細胞
由来のエクソソームは、球状粒
子とラグビーボールのような楕
円球状の粒子が混在していまし
たが、乳ガン細胞由来のエクソ
ソームは球状粒子のみでした。
また、乳ガン患者さんと健常者
の血中エクソソームを比較した
ところ、異なった形状分布をし
ており、今回の実験では乳ガン
患者さんと健常者の識別が可能
だったとしています。研究グル
ープは、次のように述べていま
す。

 「今後、さらにさまざまなエ
クソソームを計測する必要があ
りますが、本研究により、体液
中エクソソームの形状分布を調
べることで体内のガンを検出し、
さらにそのガンの種類も特定で
きる可能性が示唆されました。
今回の結果は、物理学や医学な
どさまざまな分野の先生との共
同研究により得られた研究成果。
今後も多角的な視点をもって、
簡単にガンを見つけられる検査
技術の確立に取り組んでいきま
す」

 エクソソームについて解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 支店の行員の視点を大事にす
る。           笑

 
 
 
 
 
 
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2】 慢性心不全薬「ベリキューボ錠」の承認を了承

 
 
 
 
 
 
 薬事・食品衛生審議会(薬食
審)医薬品第1部会は、継続審
議となっていたバイエル薬品の
慢性心不全薬「ベリキューボ錠」
(一般名・ベルイシグアト)の
承認を再審議し、承認を了承し
ました。例年通りであれば6月
頃に正式承認の見通しです。前
回の部会で慢性心不全治療薬と
しての臨床上の位置づけや情報
提供などを整理する必要がある
と判断され、継続審議となって
いました。

 同剤は「可溶性グアニル酸シ
クラーゼ(sGC)刺激薬」に
分類され、慢性心不全治療で新
規作用機序の医薬品になります。
標準治療に上乗せして使われま
す。臨床試験の詳細や日本人の
集団解析結果などを資材にまと
めて適切に情報提供できること
が認められ、了承されました。

 もともとこの薬剤は、肺高血
圧症の治療薬として承認されて
いました。

 肺動脈性肺高血圧症は肺の中
の動脈が狭くなったり硬くなる
ことで、肺動脈圧が上がって動
作時の息苦しさや咳・痰などの
呼吸器症状、心不全症状などが
あらわれます。また慢性血栓塞
栓性肺高血圧症は肺血管にでき
た血栓により徐々に肺動脈圧が
上昇する進行性で致死性の疾患
となります。

 血管平滑筋の弛緩にはcGMP(
環状グアノシン一リン酸)など
が関わっており、このcGMPが増
加すると血管の拡張作用などが
あらわれます。血管内皮細胞か
ら生成される一酸化窒素(NO)
は、sGC (可溶性グアニル酸シ
クラーゼ)という受容体へ作用
しcGMPの産生が促進されます。

 本剤は内因性の一酸化窒素(
NO)に対するグアニル酸シクラ
ーゼ(sGC) の感受性を高める
作用、またNOには関係せず直接
sGC を刺激する作用により、cG
MPの産生を促進し血管を拡張す
ることで肺高血圧症(主に慢性
血栓塞栓性肺高血圧症、肺動脈
性肺高血圧症)の改善作用をあ
らわすとされています。

 ベリキューボについて解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 商才の詳細を履歴書から読み
とる。          笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 九州大学が5月12日、体液中
に存在するエクソソームと呼ば
れる生体粒子の形状分布が、ガ
ン診断の新しい指標として使え
る可能性を発見したと発表した
のは、画期的な業績と言えまし
ょう。肝臓ガン細胞由来のエク
ソソームは、球状粒子とラグビ
ーボールのような楕円球状の粒
子が混在していましたが、乳ガ
ン細胞由来のエクソソームは球
状粒子のみでした。また、乳ガ
ン患者さんと健常者の血中エク
ソソームを比較したところ、異
なった形状分布をしており、今
回の実験では乳ガン患者さんと
健常者の識別が可能だったとし
ているのは、凄いことだと思い
ます。今後の研究で、体液中エ
クソソームの形状分布を調べる
ことで体内のガンを検出し、さ
らにそのガンの種類も特定でき
る可能性を追究して頂きたいも
のです。
 薬事・食品衛生審議会(薬食
審)医薬品第1部会が、継続審
議となっていたバイエル薬品の
慢性心不全薬「ベリキューボ錠」
(一般名・ベルイシグアト)の
承認を再審議し、承認を了承し
ました。例年通りであれば6月
頃に正式承認の見通しというこ
とですから、発売は、もう少し
先ということになると推測され
ます。慢性心不全の患者さんは、
まったなしの身体状況におられ
ることが多いようです。できる
だけ早く、正式承認が得られ、
販売にこぎつけることを心待ち
にしている患者さんがいること
を製薬会社や厚生労働省の役人
の方々は、鑑みて最善の努力を
払って頂きたいと思います。も
ともと肺高血圧症の治療薬とし
て承認されていましたが、心不
全治療薬として承認されること
は、喜ばしい限りです。

 身体状況を調査するため上京
する。          笑

 
 
 
 
 
 
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