最近の号外Vol.2138メルマガ

2022-04-12 20:13:12

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 
診療マル秘裏話  号外Vol.2138 令和3年6月11日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)ガン切除後の再発に不安を感じる割合は、69%
2)Muse細胞の脳梗塞患者を対象の治験結果を発表

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 ガン切除後の再発に不安を感じる割合は、69%

 
 
 
 
 
 
 アストラゼネカはこのほど、
10年以内に肺ガンの根治術を受
けた2~3期の肺ガン患者さん
131 例を対象に、術前後の心理
状態と術後補助化学療法実施に
影響を及ぼす因子に関するアン
ケートを実施し、5月11日付で
結果を発表しました。調査結果
から、患者さんの治療選択にお
ける情報入手先として医師が80
%を占め、術後補助化学療法実
施の意思決定は、患者さんが医
師からの説明をどのように受け
止めたかに大きく左右されるこ
とが明らかとなりました。

 今回の調査対象は、肺ガン根
治術を10年以内に受けた2~3
期の患者さん131 例(医師から
術後補助化学療法の説明を受け
た患者さん101 例、受けていな
い患者さん30例)で、2020年10
月9 日~11月19日にウェブ形式
で実施しました。 調査項目は1
医師とのコミュニケーションと
意思決定について2根治術前後
の心理について3術後補助化学
療法に対する考えについて―の
大きく3つで、監修者として広
島大学腫瘍外科教授の岡田守人
氏ら医師の他、肺ガン患者の会
ワンステップ代表の長谷川一男
氏らも参画しました。

 全体の主な患者さんの背景は、
女性が86.1%、年齢が59歳以下
は30.7%、60歳代は38.6%、70歳
以上が30.7%、肺ガン診断当時
に無職が26.7%、術後病期は2A
期が23.8%、2B期が22.8%、2期
(2A期か2B期かは不明)が11.9
%、3A期が22.8%,3期(3A期、
3B期、3C期のいずれかは不明)、
術後経過年数は1年未満が10.9
%、1~2年未満が21.8%、2~3
年未満17.8%、3~5年未満が26
.7%,5~10年未満が22.8%、再
発はありが22.8%、なしが77.2
%でした。

 まず、1医師とのコミュニケ
ーションと意思決定について、
ガンと診断後に治療選択を判断
する際の情報入手先は、医師か
らの説明が80%と、多くが医師
からの説明を頼りにしていまし
た。また、術前後、術後補助療
法実施時のアンケート結果を見
ると、医師からの説明はいずれ
の期間においても、その時点で
の病状や治療などの短期的な項
目に関する割合が70%以上と高
い一方で、生活への影響、再発
の可能性といったやや長期的な
項目の割合は低いという結果で
した。それに対し、患者さんは
短期およびやや長期的の両項目
とも詳細な説明を聞きたいと考
えていました。

 続いて、2根治手術前後の心
理については、患者さんは根治
術前後、術後補助化学療法実施
時のいずれにおいても、再発の
可能性(それぞれ83.1%、77.2%、
71.9%)と今後の生活への不安
(63%、60%、60%) を感じてい
ました。術後補助化学療法実施
時では、77%の患者さんが副作
用に対する不安を感じていまし
た。

 
 3術後補助化学療法に対する
考えについては、医師から患者
さんへの説明として、腫瘍サイ
ズ、病期、リンパ節転移の有無
などが70%以上で伝えられ、患
者さんの多くは術後の病状を認
識していたものの、ガン切除後
の再発に不安を感じる割合は69
%に上りました。前提条件とし
て「手術だけで治る可能性があ
るが、手術だけでは再発する可
能性が一定の割合ある。術後補
助化学療法によって、再発の割
合を下げることができなくても
再発の時期を年単位で遅らせる
可能性がある」と設定した場合
に、術後補助化学療法を「受け
る」か「受けない」を聞くと、
「受ける」に共感した割合は70
%、「受けない」は30%でした。

 「術後補助化学療法を受ける」
との意見に対する共感は、「や
れることはやっておきたい」が
100%、「再発による生活・気持
ちへの影響」が94%で、抗ガン
薬の副作用は93%が許容してい
ました。一方、「受けない」に
対する共感は、「抗ガン薬の副
作用による生活・気持ちへの影
響」 が83%、「手術だけで治る
可能性/術後補助化学療法によ
らず再発する可能性」が90%、
「抗ガン薬は再発してからでよ
い」が80%でした。

 今回のアンケート結果を踏ま
え、同社は「根治術を受けた肺
ガン患者のさん多くは、治療選
択の際に医師からの説明を頼り
に判断している実情が分かりま
した。診断から手術、術後補助
化学療法へと、治療選択の意思
決定をサポートするために、医
師からの説明に加え、適正な情
報へのアクセスをサポートする
ことが重要と考えられた」とま
とめ、術後補助化学療法につい
ては、「患者の多くは、再発率
を低下させることができず再発
の時期を遅らせるだけだとして
も、無再発期間を重要視してお
り、術後補助化学療法を受ける
考えに共感を示した」と考察し
ています。

 肺ガン手術について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 適性を適正に判断する。 笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 Muse細胞の脳梗塞患者を対象の治験結果を発表

 
 
 
 
 
 
 三菱ケミカルホールディング
スグループの生命科学インステ
ィテュート(LSII)は5月
18日、再生医療製品「Muse(ミ
ューズ)細胞」の脳梗塞患者さ
んを対象とした治験結果を発表
しました。脳梗塞亜急性期にと
もなう日常生活動作障害と機能
障害の改善に対して安全性と有
効性が示されました。2021年度
に承認申請を計画していますが、
LSIIの木曽誠一社長は「他
の疾患の治験も進行中で、複数
疾患を同時に承認申請できない
ため、慎重に検討する」と話し
ました。

 標準的な急性期治療を過ぎた
時点で身体機能障害を有する脳
梗塞発症後14日から28日以内の
患者さんを対象に、プラセボ(
偽薬)と比較する二重盲検試験
を実施しました。投与52週時点
で、主要評価項目の安全性と、
副次評価項目の有効性が確認さ
れました。

 投与後52週までの有効性評価
では、日常活動が行え、職場復
帰できる状態まで回復した被験
者が、プラセボ投与群では一切
認められなかったのに対し、ミ
ューズ細胞投与群では31.8%に
達しました。また、身の回りの
事ができる状態となった被験者
は68.2%とプラセボを30%以上
上回りました。

 このニュースのニュース動画

です。

 
 


 
 
 配偶者に甘える状態が常態化
する。          笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 アストラゼネカがこのほど、
10年以内に肺ガンの根治術を受
けた2~3期の肺ガン患者さん
131 例を対象に、術前後の心理
状態と術後補助化学療法実施に
影響を及ぼす因子に関するアン
ケートを実施し、5月11日付で
結果を発表したのは、素晴らし
い業績です。私自体は術後補助
化学療法は、工夫のあるもの以
外は、お勧めしていません。工
夫のある化学療法とは、クロノ
テラピーや、抗ガン剤の高分子
化(ミセルなど)を使う治療の
ことです。EPR効果(enhanced
permeability and retention e
ffect、前田氏が1986年に発見)
を利用することで、抗ガン剤が
腫瘍細胞にだけ到達するDDS(
ドラッグデリバリーシステム)
をうまく使うことができれば、
抗ガン剤の副作用をほとんど感
じなくすることができます。
 三菱ケミカルホールディング
スグループの生命科学インステ
ィテュート(LSII)は5月
18日、再生医療製品「Muse(ミ
ューズ)細胞」の脳梗塞患者さ
んを対象とした治験結果を発表
したのは、素晴らしい業績です。
投与後52週までの有効性評価で
は、日常活動が行え、職場復帰
できる状態まで回復した被験者
が、プラセボ投与群では一切認
められなかったのに対し、ミュ
ーズ細胞投与群では31.8%に達
し、身の回りの事ができる状態
となった被験者は68.2%とプラ
セボを30%以上上回ったという
ことですから、凄い効果としか
いい様がありません。

 開腹手術から回復する。 笑

 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。

このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント