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2022-03-01 20:58:47

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診療マル秘裏話  号外Vol.2102 令和3年4月30日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)FDAが抗体薬物複合体(ADC)の適応を正常承認
2)妊娠期の運動が、子の肥満を防ぐメカニズムを解明

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 FDAが抗体薬物複合体(ADC)の適応を正常承認

 
 
 
 
 米食品医薬品局(FDA)は4月
7日、抗体薬物複合体(ADC)sa
cituzumab govitecanについて,
切除不能な局所進行/転移性ト
リプルネガティブ乳ガン(TNBC)
で2~3レジメン以上の全身療法
歴(うち少なくとも転移病変に
対する治療は1レジメン以上)
がある患者さんを適応として、
正常承認したと発表しました。
同薬は、2020年4月に、転移病
変に対して2レジメン以上の治
療歴がある転移性TNBCに対して
迅速承認されていました。

 抗体-薬物複合体 (Antibody-
drug conjugate, ADC)は、抗体
によってガン細胞に標的を絞り、
抗体に付加した薬物(抗ガン剤
であることが多い)をガン細胞
内に直接届けることで、ガン細
胞を攻撃し、かつ正常な細胞へ
の影響を避けるという目的で設
計された、次世代のガン治療薬
です。

 トリプルネガティブは、3つ
の陰性(エストロゲン受容体陰
性、プロゲステロン受容体陰性、
HER2陰性)の乳ガンを意味しま
す。女性ホルモン(エストロゲ
ンとプロゲステロン)によって
増殖する性質をもたず、かつ、
ガン細胞の増殖に関わるHER2蛋
白質をもっていないという特徴
があります。一般的には、保険
診療では、細胞障害性抗ガン剤
によって治療します。

 抗体薬物複合体について分か

りやすく解説している動画です。

 
 


 
 
 商人が、取引を迅速承認する。


 
 
 
 
 
 
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2】 妊娠期の運動が、子の肥満を防ぐメカニズムを解明

 
 
 
 
 
 
 東北大学は4月6日、妊娠期の
運動が子の肥満を防ぐメカニズ
ムを明らかにしたと発表しまし
た。この研究は、同大学学際科
学フロンティア研究所の楠山譲
二助教、理化学研究所の小塚智
沙代基礎科学特別研究員、金沢
医科大学の八田稔久教授ら、ハ
ーバード医科大学ジョスリン糖
尿病センターのLaurie Goodyea
r教授,コロラド大学、テキサス
大学、オーフス大学、オタワ大
学の国際共同研究グループによ
るものです。研究成果は、「Ce
ll Metabolism」 (電子版)に
掲載されています。

 2型糖尿病患者さんは2045年
までに世界で6億3000万人に達
すると予想されており、肥満や
糖尿病の病因に対する抜本的な
介入が必要です。近年、母親の
肥満や2型糖尿病は、子が健康
的な生活をしていても糖尿病の
リスクを高めることが分かって
きています。欧米やアジア諸国
では出産可能年齢の女性の30%
以上が肥満に分類されているこ
とから、母親から子への肥満と
糖尿病伝染の悪循環は、個人の
健康のみならず、社会経済へも
大きな負担をもたらします。そ
のため、糖尿病の次世代伝播を
防ぐ効果的な手段を確立できれ
ば、生物医学と医療政策の両方
に大きなインパクトをもたらす
ことができます。

 今回、研究グループは、母親
の妊娠中の運動が子の肝臓にお
ける糖代謝を向上させることで、
将来肥満や糖尿病になりにくく
なる分子メカニズムを解明しま
した。妊娠中の運動は、マウス
とヒトの胎盤でスーパーオキシ
ドジスムターゼ3(Superoxide
dismutase 3:SOD3) の発現を
増加させており、この胎盤由来
SOD3が母親の運動の有益な効果
を子へ伝達していることを実証
しました。

 SOD3は母体内で胎児の肝臓に
働きかけ、エピジェネティクス
改変の一種であるDNA 脱メチル
化によって、主要な糖代謝遺伝
子の発現を増加し、肝機能を改
善させていました。さらに胎盤
からのSOD3発現には、運動によ
るビタミンD受容体シグナルが
必要であることを突き止めまし
た。

 また日常の活動レベルが高い
ヒト妊婦では、血中と胎盤でSO
D3の量が上昇しており、妊娠期
運動効能のマーカーとして利用
できることが示唆されました。

 今回の研究は、妊娠期運動が
子の将来的な健康に及ぼす根底
的な分子機構を世界で初めて実
証したものです。また運動応答
性臓器としての胎盤の重要な役
割を明らかにし、新たな胎盤機
能の存在を提唱しました。「胎
盤を通じて子の将来の健康を増
進できれば、これまでにない次
世代医療の実現につながる可能
性がある」と、研究グループは
述べています。

 このニュースのニュース動画

です。

 
 


 
 
 低床の自動車の販売を提唱す
る。           笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 米食品医薬品局(FDA)が4月
7日、抗体薬物複合体(ADC)sa
cituzumab govitecanについて,
切除不能な局所進行/転移性ト
リプルネガティブ乳ガン(TNBC)
で2~3レジメン以上の全身療法
歴(うち少なくとも転移病変に
対する治療は1レジメン以上)
がある患者さんを適応として、
正常承認したと発表したのは、
喜ばしいことです。抗体-薬物
複合体 (Antibody-drug conju
gate, ADC)は、抗体によってガ
ン細胞に標的を絞り、抗体に付
加した薬物(抗ガン剤であるこ
とが多い)をガン細胞内に直接
届けることで、ガン細胞を攻撃
し、かつ正常な細胞への影響を
避けるという目的で設計された、
次世代のガン治療薬ですので、
抗ガン剤単体の治療より、非常
に副作用が少なく、ガン細胞を
叩くことが可能になります。
 東北大学が4月6日、妊娠期の
運動が子の肥満を防ぐメカニズ
ムを明らかにしたと発表したの
は、素晴らしい業績です。妊娠
期の運動は、当然、安定期に入
ってから行うべきだと思います。
安定期に入っていても、悪阻が
ひどい場合や、妊娠高血圧症を
合併している場合は、慎重にな
らざるを得ません。そうした妊
娠中のトラブルがない安定期の
妊婦さんが運動を可能な範囲内
で行うことで、胎盤を通じて子
の将来の健康を増進できれば、
これまでにない次世代医療の実
現につながる可能性があると私
は、考えています。今回の研究
は、妊娠期運動が子の将来的な
健康に及ぼす根底的な分子機構
を世界で初めて実証したものと
いうことで、画期的なものであ
ると認識しています。

 画期的な手法で、商売に活気
を帯びる。        笑

 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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