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2022-02-12 21:35:09

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診療マル秘裏話  号外Vol.2087 令和3年4月12日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)免疫チェックポイント阻害薬による肺炎,リスクファクター特定
2)毒性の高いAβ42産生にPS2が関与の事実を解明

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 免疫チェックポイント阻害薬による肺炎,リスクファクター特定

 
 
 
 
 米ノースカロライナ州の医療
センター6施設でニボルマブ、
ペムブロリズマブまたはイピリ
ムマブ+ニボルマブによる治療
を実施している肺ガン患者さん
315 例を対象に、免疫チェック
ポイント阻害薬による肺炎(IC
I-P) の危険因子を後ろ向き症
例対照研究で特定しました。ロ
ジステック回帰を使用してICI-
P の危険因子を評価しました。

 その結果、ICI-P発症率は9.5
%、診断までの期間中央値は52
.5日でした。ICI-P 例の大多数
で重症度が高く、8例(27%)
が治療半ばで死亡しました。ベ
ースラインの胸部CTで確認され
た線維症(調整後オッズ比6.61、
95%CI 2.48-17.7)、閉塞性肺
疾患の複合(同2.79、1.07-7.2
9),ペムブロリズマブ治療(同
2.57、1.08-6.11)にICI-P発症
との独立の関連が認められまし
た。

 免疫チェックポイント阻害剤

について解説している動画です。

 
 


 
 
 対象を定めて、対照研究する。


 
 
 
 
 
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2】 毒性の高いAβ42産生にPS2が関与の事実を解明

 
 
 
 
 
 
 慶應義塾大学は2021年2月22
日、アルツハイマー病発症の原
因と考えられているアミロイド
β(Aβ)を産生するγ-セクレ
ターゼ複合体が、触媒サブユニ
ットの種類と局在部位における
多様性を持つことを、ヒト神経
細胞モデルを用いて明らかにし
たと発表しました。

 Aβは、β-セクレターゼとγ
-セクレターゼ 複合体が前駆体
蛋白質APP を切断することで産
生され、γ-セクレターゼ 複合
体の切断部位によって長さの異
なる複数のAβ が存在します。
主なAβはアミノ酸が40個のAβ
40と42個のAβ42ですが、Aβ42
がアルツハイマー病発症に深く
関わっていると考えられていま
す。

 γ-セクレターゼ 複合体の触
媒サブユニットであるプレセニ
リン(PS)は、コードする遺伝
子の違いによってPS1とPS2の2
種類が存在します。今回、研究
グループは、ゲノム編集技術を
用いて健常人由来ヒトiPS 細胞
のPS1遺伝子とPS2遺伝子を改変
し、各サブユニットまたは両方
を欠失させたヒト大脳皮質神経
細胞を作製しました。

 その結果、PS2 だけを欠失さ
せた細胞でAβ42 産生が最大40
%減少し、毒性の高いAβ42 産
生にPS2 が関与していることが
明らかとなりました。PS1とPS2
両方を欠失させた細胞では,Aβ
40、Aβ42 の両方が産生されな
くなりました。

 また、免疫細胞染色により、
PS2を持つγ-セレクターゼ複合
体の約50%が後期エンドソーム
に局在していることが分かりま
した。一方で、PS1を持つγ-セ
レクターゼ複合体の細胞内局在
は見られませんでした。

 これらの結果から、個々のγ
セクレターゼ複合体は、触媒サ
ブユニットの種類および細胞内
での局在部位の多様性を持つこ
とにより、Aβ 産生能などの機
能面での差異を獲得することが
明らかになりました。

 PS変異がAβ42 産生に関わっ
ていると考えられていましたが、
これまでヒト神経細胞における
PS1、PS2の生理的機能に関する
詳細な研究はされていませんで
した。また、先行のマウスにお
ける研究では、PS1がAβ42産生
に主に関与していることが明ら
かとなっており、ヒトとマウス
ではPS1とPS2のAβ 産生能に違
いがあることも、今回の研究で
示唆されました。

 アルツハイマー型認知症の原

因として歯周病が考えられると

いうニュース動画です。

 
 


 
 
 商才の有無について、詳細に
調査する。        笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 米ノースカロライナ州の医療
センター6施設でニボルマブ、
ペムブロリズマブまたはイピリ
ムマブ+ニボルマブによる治療
を実施している肺ガン患者さん
315 例を対象に、免疫チェック
ポイント阻害薬による肺炎(IC
I-P) の危険因子を後ろ向き症
例対照研究で特定したのは、素
晴らしい業績です。結論として、
線維症(調整後オッズ比6.61、
95%CI 2.48-17.7)、閉塞性肺
疾患の複合(同2.79、1.07-7.2
9),ペムブロリズマブ治療(同
2.57、1.08-6.11)にICI-P発症
との独立の関連が認められたと
いうことですから免疫チェック
ポイント阻害薬による肺炎(IC
I-P)を防止するには、もとも
とからの肺線維症(間質性肺炎
とも呼ぶ)や慢性閉塞性肺疾患
の患者さんには、免疫チェック
ポイント阻害剤の治療は、行わ
ず、ペムブロリズマブ治療は、
特に避けた方が良いということ
が分かりました。また肺線維症
や慢性閉塞性肺疾患がない患者
さんでも、ペムブロリズマブ治
療は慎重にした方が良いと思わ
れます。
 慶應義塾大学が2021年2月22
日、アルツハイマー病発症の原
因と考えられているアミロイド
β(Aβ)を産生するγ-セクレ
ターゼ複合体が、触媒サブユニ
ットの種類と局在部位における
多様性を持つことを、ヒト神経
細胞モデルを用いて明らかにし
たと発表したのは、素晴らしい
業績です。分泌されたインスリ
ンは、インスリン分解酵素(IE
D) によって分解されますが、
IED はアルツハイマー病の原因
となるアミロイドβ分解の役割
も担っており、インスリンが多
くなると、その分解のために消
費されてしまいます。その結果、
分解されずに残ってしまうアミ
ロイドβが蓄積していくと考え
られています。また、インスリ
ン抵抗性状態では、インスリン
分解酵素の活性を抑制する遊離
脂肪酸が脂肪細胞から多く放出
される為に、さらに状況を悪化
させると考えられているという
ことですから、インスリンの大
量の治療は、アルツハイマー病
の要因となり得ると私は、考え
ています。

 悪貨が、良貨を駆逐すること
で経済状態を悪化する。  笑

 
 
 
 
 
 
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