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2022-02-11 20:20:23

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診療マル秘裏話  号外Vol.2086 令和3年4月11日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)喫煙継続はガン患者生存の最強の有害予測因子
2)糖尿病のかゆみをはじめとする皮膚症状を解説

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 喫煙継続はガン患者生存の最強の有害予測因子

 
 
 
 
 日本癌学会の喫煙対策委員会
では、電子たばこを含めた喫煙
とガンを始めとする健康にまつ
わる国内外のさまざまな研究結
果を定期的に1~2編ずつ紹介し
ていく取り組みを行っています。

 3月18日には第二弾として、
ガンと診断後の患者さんの喫煙
状況に関する報告論文を紹介し
ました。同論文では、喫煙の継
続は二次ガンリスクの上昇、術
後合併症のリスクの増加、放射
線の有効性と耐性の低下、全身
療法の有効性と耐性の低下、健
康機能と生活の質の低下、全体
的な死亡率の増加と関連し、ガ
ン患者さんの生存の最も強力な
有害な予測因子と考えられてい
ますが、禁煙の利点は過小評価
されていると論じられています
(Transl Lung Cancer Res 201
9; 8: S50-S58)。

 担当委員で国ガン研究センタ
ーガン対策情報センターの平野
公康氏は「ガンの治療成績が向
上し、サバイバーが増える中、
喫煙という重要な要素が患者と
医療提供者の双方において正面
から取り組まれていないことに
関しての警鐘を鳴らす論文」と
コメントしています。

 タバコの怖さについて解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 社会全体で協力することで、
強力に弱者を救済する。  笑

 
 
 
 
 
 
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2】 糖尿病のかゆみをはじめとする皮膚症状を解説

 
 
 
 
 
 
 糖尿病になって血糖値が高い
状態が続くと合併症を引き起こ
しやすいとされています。皮膚
症状はその一つで、乾燥してか
ゆみが表れやすく、湿疹や皮膚
の感染症にかかる原因になりま
す。昭和大学病院(東京都品川
区)皮膚科の末木博彦主任教授
に、糖尿病と皮膚のかゆみの関
係について聞きました。

 高血糖の状態が持続すると、
血液中のブドウ糖(糖質)が蛋
白質と結び付いて細胞が劣化す
る「糖化」が起こり、蛋白質の
働きが低下します。「糖化は皮
膚の老化の原因になります。糖
尿病患者では糖化によって皮膚
の機能低下を引き起こし、実年
齢よりも早く皮膚の乾燥が進み
ます」と末木教授は言っていま
す。

 中でも発病期間が長い人、中
等症や重症患者さんでは、知覚
が低下する神経障害を合併する
例が多く、汗の分泌をコントロ
ールする自律神経の機能に障害
が起こります。すると、発汗し
にくくなって皮膚表面の水分量
が減り、乾燥と同時にかゆみや
湿疹が生じ、皮膚をかくことで
症状の悪化につながるのだとい
うことです。

 皮膚の一番外側にある表皮に
は、皮膚の水分が外に出ていく
のを防ぎ、外から細菌やウイル
スなどの異物が中に進入するの
を防ぐバリアーの役割がありま
す。末木教授は「乾燥が進むと
皮膚表面が細かくひび割れた状
態になり、ここから水虫の原因
である真菌や化膿(かのう)の
原因になる細菌などが侵入しや
すくなり、皮膚の感染症にかか
るリスクが高まります」と説明
しています。糖尿病患者さんは
水虫の悪化や爪の水虫である爪
白癬(つめはくせん)の発症リ
スクが高いことが分かっている
ということです。

 糖尿病患者さんがいったん感
染症にかかると重症化しやすい
ことも知られています。体を守
る免疫の働きを担い、細菌やウ
イルスなどの侵入を防ぐ白血球
の一種である好中球(こうちゅ
うきゅう)の機能が低下するた
めです。また血管障害が進み、
血流が悪化することで十分な酸
素や栄養を届けられず、抗菌薬
などが効きにくくなることも原
因です。そのため、水虫が悪化
して皮膚潰瘍の誘因になりやす
く、症状が進んで壊疽(えそ)
に至り、足を切断せざるを得な
くなる恐れもあります。

 こうした重篤な状態を避ける
には血糖値をコントロールする
ことが重要です。「医師の指示
に従って、糖尿病の治療を受け
ることが皮膚トラブルをはじめ
とする合併症の予防になります。
また、市販の保湿剤を使って乾
燥を防ぐセルフケアが大切です。
特に冬場は乾燥が進んで症状が
出やすいので注意しましょう」
とアドバイスしています。

 皮膚トラブルについて述べて

いる動画です。

 
 


 
 
 皮膚の乾燥を防止する薬剤の
使用後の感想を聞いた。  笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 日本癌学会の喫煙対策委員会
では、電子たばこを含めた喫煙
とガンを始めとする健康にまつ
わる国内外のさまざまな研究結
果を定期的に1~2編ずつ紹介し
ていく取り組みを行っているの
は素晴らしいことだと思います。
喫煙と発ガンについては、特に、
肺ガン、咽頭ガン、喉頭ガン、
食道ガンなどのリスクが上昇す
ることが知られています。この
リスク上昇について無関心であ
る喫煙者が非常に多いと考えら
れるのでこのような研究成果を
紹介している取り組みは、ガン
予防に対して効果的ではないか
と私は考えています。喫煙の害
の啓蒙については、タバコの箱
の表面に表示義務がありますが、
それだけでは、効果的ではない
でしょう。
 高血糖の状態が持続すると、
血液中のブドウ糖(糖質)が蛋
白質と結び付いて細胞が劣化す
る「糖化」が起こり、蛋白質の
働きが低下することが、皮膚の
症状に結び付くというのは、そ
の通りだと思いますが、糖化を
抑制する方法についての言及が
ないのが残念です。血糖コント
ロールは現在では、インシュリ
ン治療や、SU剤などのインシュ
リンを強制的に出させる薬剤が
主流となっていますが、糖尿病
は、ブドウ糖をはじめとする、
糖質の取りすぎですから、余分
な糖質を尿から排泄するSGLT-2
阻害薬や、糖質吸収を制限する
αーグリコシダーゼ阻害薬を使
うことが最も有効な治療ではな
いかと私は、考えています。

 灯火を投下することで、明る
くなり、糖化に関する文章を読
みやすくなった。     笑

 
 
 
 
 
 
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