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2022-01-29 22:34:01

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診療マル秘裏話  号外Vol.2075 令和3年3月29日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)進行悪性黒色腫患者AID有無でのICI安全有効性
2)消毒マキロン成分がアクネ菌に対し,高い殺菌効果発揮

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 進行悪性黒色腫患者AID有無でのICI安全有効性

 
 
 
 
 オランダ悪性黒色腫治療レジ
ストリに登録された進行悪性黒
色腫患者さん4367例を対象に、
自己免疫疾患(AID) の有無に
よる免疫チェックポイント阻害
薬(ICI) の安全性と有効性を
全国コホート研究で検討しまし
た。

 415例(9.5%)にAIDがありま
した(自己免疫リウマチ性疾患
227例、自己免疫性内分泌疾患1
43例、炎症性腸疾患55例、その
他8例)。、そのうち228例(55
%)にICIを投与しました(AID
がない患者さんへのICI 投与率
は58%)でした。AIDのある患者
さんのグレード3以上の免疫関
連有害事象(irAE)発現率は、
細胞傷害性Tリンパ球関連蛋白
質4(CTLA-4)阻害薬使用者で3
0%、プログラム細胞死1(PD-1)
阻害薬使用者で17%、両剤を併
用した患者さんで44%、AIDのな
い患者さんではそれぞれ30%、
13%、48%でした。AID の有無
で客観的奏効率(CTLA-4阻害薬
10% vs. 16%、PD-1阻害薬40%
vs. 44%、併用39% vs. 43%)
および生存期間(中央値13カ月
vs. 14カ月) に差はありませ
んでした。

 免疫関連有害事象について解

説している動画です。

 
 


 
 
 草稿を仕上げることで、読者
アピールに奏功する。   笑

 
 
 
 
 
 
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2】 消毒マキロン成分がアクネ菌に対し,高い殺菌効果発揮

 
 
 
 
 
 
 第一三共ヘルスケア(HC)
は今春、ニキビ治療薬の「マキ
ロン アクネージュ」シリーズ
を立ち上げます。ニキビが潰れ
てできた傷のケアに殺菌消毒薬
「マキロン」が使用されている
実態に着目し、その殺菌成分「
ベンゼトニウム塩化物」の活用
を検討しました。ニキビの原因
であるアクネ菌に優れた効果を
発揮することを確認しました。
コロナ禍によるマスクの着用常
態化でニキビ悩みは増加してい
ます。新たな治療薬として提案
し、発売後1年間で約5億円の
売り上げを見込んでいます。

 同社が20~40代の女性約50
0人に昨年行った調査によると、
回答者の85%がコロナ禍でのマ
スク着用常態化による肌トラブ
ルを実感していました。なかで
も、ニキビの経験率は100%
に上ったということです。マス
ク着用部位では高温多湿環境と
なり、皮脂分泌が増加、アクネ
菌が増殖しやすくなるためです。

 治療に市販薬を用いているも
のの、満足度が高くないことも
分かりました。他方、同社のマ
キロンがニキビの傷に少なから
ず使用されている状況に着目し
ました。ベンゼトニウム塩化物
がアクネ菌に対し、高い殺菌効
果を発揮することを確認しまし
た。効果と安全性が両立できる
配合濃度も検証し、完成させま
した。

 でき始めやまとまったニキビ
向け「メディカルローション」
(税別希望小売価格1200円、
100ミリリットル)、炎症を
起こしたりピンポイントのニキ
ビ向け「同クリーム」(同12
00円、18グラム)を揃えま
した。ベンゼトニウム塩化物の
ほか、異なる抗炎症や角質軟化
などの成分を配合しました。3
月12日に発売し、ニキビに悩む
20~30代女性を中心に提案して
いく予定です。

 マキロンのスキンケアについ

て解説している動画です。

 
 


 
 
 南下した軍隊に官吏が態度を
軟化した。        笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 オランダ悪性黒色腫治療レジ
ストリに登録された進行悪性黒
色腫患者さん4367例を対象に、
自己免疫疾患(AID) の有無に
よる免疫チェックポイント阻害
薬(ICI) の安全性と有効性を
全国コホート研究で検討したの
は、素晴らしい業績です。自己
免疫性疾患と免疫チェックポイ
ント阻害剤は、どちらも制御性
T細胞が関係していることで、
関連は、あるのではないかと推
測されていましたが、その様な
関連性は、ないという結果に終
わったと理解しています。自己
免疫性疾患があっても、免疫チ
ェックポイント阻害剤の薬効に
は、影響しないようです。ただ
免疫チェックポイント阻害剤の
副作用に自己免疫性疾患が、添
付文書上記載があることは事実
です。
 第一三共ヘルスケア(HC)
が、ニキビが潰れてできた傷の
ケアに殺菌消毒薬「マキロン」
が使用されている実態に着目し、
その殺菌成分「ベンゼトニウム
塩化物」の活用を検討し、今春、
ニキビ治療薬の「マキロン ア
クネージュ」シリーズを立ち上
げるのは、素晴らしい試みであ
ると思います。 しかしながら、
ニキビに悪さをするのは、細菌
だけではありません。真菌即ち
カビも増えやすくなることは、
同じ機序で明らかと言えましょ
う。マキロンは、真菌をも除き
得るということを明らかにした
方が良いのではと私は、考えて
います。

 最近の細菌は、消毒薬にもなか
なかしぶとい。       笑

 
 
 
 
 
 
 
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職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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