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2022-01-26 17:40:58

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診療マル秘裏話  Vol.848 令和2年3月11日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)ガン転移分子インテグリン,水酸化酵素の存在が必要
2)新型肺炎は、喫煙者が重症になりやすい可能性

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ガン転移分子インテグリン,水酸化酵素の存在が必要

 
 
 
 
 新潟大学は2月14日、ガン転
移の分子として重要視される「
インテグリン」の働きにおいて、
水酸化酵素の1つである「PLOD2」
の存在が必要であることが明ら
かになったと発表しました。こ
れは、同大大学院医歯学総合研
究科分子細胞病理学分野の齋藤
憲准教授、近藤英作教授らの研
究グループと、同耳鼻咽喉科・
頭頸部外科学分野の植木雄志特
任助教、堀井新教授ら、および
岡山大学大学院医歯薬学総合研
究科細胞生物学講座の阪口政清
教授らとの共同研究によるもの
です。研究成果は、「iScience」
オンライン版に掲載されていま
す。ガン細胞が新たな病巣を作
るため、発生場所から離れた体
内の他の組織に移動する際に、
ガン細胞は強力な運動能を獲得
しており、インテグリンがその
運動能を発揮する際の細胞接着
分子であることは、ガン研究領
域では広く知られています。し
かし、いかにしてインテグリン
がガン細胞内で活性化されるの
か、そのメカニズムは未解明の
部分が多いとされています。

ヒトの体には水酸化酵素群とい
われる分子グループが存在し、
核酸や蛋白質などさまざまな物
質を水酸化して正常な体内環境
を調整しています。数十種類の
水酸化酵素の1つである「PLOD2」
は、ガン細胞で高い活性化状態
にあることを準備研究の段階で
見出していました。PLOD2 の産
生を阻害するとガン細胞の運動
性が著しく減弱するという実験
データから、研究グループは、
浸潤転移を起こす際の細胞移動
に関わる代表的な細胞接着分子
であるインテグリン(Integrin
β1 )に注目しPLOD2との関わ
りの有無を調べました。マウス
を用いた実験で、PLOD2 はイン
テグリンに直接反応して、イン
テグリン蛋白質の水酸化を起こ
し、分子の安定化と機能の活性
化に働いていることが確認され
ました。また、PLOD2 のないガ
ン細胞では、インテグリン蛋白
質の分解が起こり、ガンの体内
転移巣が劇的に減少することが
明らかとなりました。

次段階としてPLOD2 酵素特異的
阻害剤を開発することにより、
従来のガン細胞にすでに発現し
ているインテグリンに対する中
和抗体で機能阻害する治療法と
は異なり、インテグリンの発現・
機能化そのものの段階でガン転
移を抑制する画期的な新治療法
の創出につながる可能性が期待
できます。

患者さんの身体を考えた副作用
の少ないガンの分子標的治療の
開発が世界的に推進されており、
多数の分子標的薬が開発されて
いますが、現状これらのほとん
どがリン酸化酵素阻害剤です。
研究グループは、「今回の発見
をもとにさらに水酸化酵素特異
的阻害剤の開発を進め、将来的
に転移を克服可能な新たな視点
に立った革新的な治療法を作り
出す道筋をつけていくことに努
力していきたい」と、述べてい
ます。

 ガン転移に対する治療法につ

いて解説している動画です。

 
 


 
 
 支店での営業成績の視点から
評価する。        笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 新型肺炎は、喫煙者が重症になりやすい可能性

 
 
 
 
 
 
 新型コロナウイルスによる肺
炎は、たばこを吸っている人が
重症になりやすい可能性が出て
います。中国で死亡した感染者
の割合は男性でとくに多く、喫
煙率が高いこととの関係が指摘
されています。

 米フロリダ大や北京大などの
チームは、中国で報告された感
染者約8900人について分析した
論文を公開しました。感染者の
ほぼ半数は50歳以上で、患者さ
んのうち亡くなる割合(致死率)
は全体で3.1%です。ただ、男性
だけでみると4.5%で、女性の1.
3%の3倍以上にのぼりました。

 要因ははっきりしませんが、
その一つとして関連が疑われる
のが男性に多い喫煙習慣です。

 2010年の調査によると、中国
で喫煙習慣のある男性の割合は
54%です。女性の2.6%と開きが
あります。

 WHO の緊急対応責任者マイク・
ライアン氏は2月14日の会見で、
「たばこがあらゆる呼吸器感染
症の悪化要因であることは言う
までもない。今回も例外ではな
いだろう」と述べました。その
うえで、男性で喫煙率が高いた
めに重症化するケースが多くな
っている可能性について、「ま
だ証明されてはいないが、大き
な関心がある」としています。
新型コロナウイルスによる肺炎
は、心臓病や糖尿病をかかえて
いると重症になりやすいとされ
ています。これらの病気は、た
ばこによってもかかりやすくな
ります。大阪大の朝野(ともの)
和典教授(感染制御学)は「た
ばこが一般的な肺炎による死亡
リスクを高めることは広く知ら
れている。新型肺炎の重症化に
かかわっていたとしても不思議
ではない」と話しています。

 フロリダ大などの論文は、米
イエール大などが運営するサイ
ト(https://doi.org/10.1101/
2020.02.10.20021675 別ウイン
ドウで開きます)で読めます。

重症患者さんの4割に喫煙歴

があったというニュース動画で

す。

 
 


 
 
 感心して、大きな関心を示す。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 新潟大学が2月14日、ガン転
移の分子として重要視される「
インテグリン」の働きにおいて、
水酸化酵素の1つである「PLOD2」
の存在が必要であることが明ら
かになったと発表したのは偉大
な業績です。患者さんの身体を
考えた副作用の少ないガンの分
子標的治療の開発が世界的に推
進されており、多数の分子標的
薬が開発されていますが、現状
これらのほとんどがリン酸化酵
素阻害剤です。研究グループは、
「今回の発見をもとにさらに水
酸化酵素特異的阻害剤の開発を
進め、将来的に転移を克服可能
な新たな視点に立った革新的な
治療法を作り出す道筋をつけて
いくことに努力して頂きたいも
のです。
 新型コロナウイルスによる肺
炎は、たばこを吸っている人が
重症になりやすい可能性が出て
来たというのは、ある意味重傷
化を阻止するという点ではケガ
の功名かもしれません。たばこ
を吸う人は、できるだけ繁華街
に行かない。タバコの本数をで
きるだけ少なくする。他の人の
前でタバコを吸って受動喫煙の
人を増やさないようにするなど
の対策がとれるからです。タバ
コは、健康に良いなどと言って
いた学者の人は、どう弁明する
のでしょうか?健康に良いもの
ならば、新型肺炎から守ってく
れるはずです。重症になるのは、
その可能性をほぼ否定している
ことに他なりません。

 銃傷が重症となるきっかけに
なった。         笑

 
 
 
 
 
 
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