最近の号外Vol.2068メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.2068メルマガ

2022-01-21 17:40:13

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 
診療マル秘裏話  号外Vol.2068 令和3年3月21日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)高リスク早期乳ガンの術後療法のPARP阻害薬の効果
2)飲酒量が、日に日に増大する脳内メカニズムを発見

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 高リスク早期乳ガンの術後療法のPARP阻害薬の効果

 
 
 
 
 
 アストラゼネカおよびMSD は
本日(2月25日)、生殖細胞系
列BRCA遺伝子変異陽性かつHER2
陰性の高リスク早期乳ガンで根
治的局所療法および術前または
術後補助化学療法を完遂した患
者さんを対象に、術後療法にお
けるPARP阻害薬オラパリブの有
効性および安全性を検証した第
3相臨床試験OlympiAにおいて、
独立データモニタリング委員会
(IDMC)からの勧告に従い、早
期の主要解析および報告を行う
と発表しました。

 IDMCは、事前に規定された中
間解析に基づき、同試験の主要
評価項目である無浸潤生存期間
(iDFS)について優越性の基準
をクリアし、プラセボ群と比較
してオラパリブ群では臨床的に
意義のある治療効果が持続的に
認められることを立証したと結
論付け、主要解析を直ちに行う
よう勧告しました。同試験結果
の詳細は、今後開催される学会
で発表予定ということです。

 PARP阻害剤について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 帰順の基準を明らかにする。


 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 飲酒量が、日に日に増大する脳内メカニズムを発見

 
 
 
 
 
 
 東北大学は2月18日、ショウ
ジョウバエをモデルに、飲酒量
が日に日に増大する脳内メカニ
ズムを発見したと発表しました。
この研究は、同大大学院生命科
学研究科の市之瀬敏晴助教(学
際科学フロンティア研究所兼任)
らの研究グループによるもので
す。研究成果は、「Scientific
Repots」に掲載されています。
 脂アルコールは脳の報酬系に
作用し、一時的な楽しい気分を
もたらします。しかし、飲みす
ぎが習慣化すると飲酒量を自分
の意思でコントロールできなく
なり、アルコール依存症を発症
するリスクが増大します。ヒト
は酒を好む生物ですが、多くの
哺乳類にとってアルコールは毒
であり、ヒトは例外的な種とい
えます。自然界においてアルコ
ールは主に発酵した果実に存在
し、人類の酒好きは果実食とと
もに進化したと言われています。

 ショウジョウバエは英語でFr
uit fly と呼ばれ、果実を主食
として繁殖します。ショウジョ
ウバエも昆虫の中では例外的に
アルコールをよく好み、アルコ
ールを与えると、その摂取量が
日に日に増大するアルコール依
存症モデルとして知られていま
す。

 今回、研究グループは、ショ
ウジョウバエのアルコール摂取
量が増大するメカニズムを解明
しました。アルコールを自由に
繰り返し飲んだハエはアルコー
ルを与えられなかったハエに比
べ、脳内で快楽を伝達するD1型
ドーパミンの受容体の量が増え
ていました。

 また、アルコール摂取の増大
を妨ぐためには、ドーパミン放
出の阻害、もしくはD1ドーパミ
ン受容体遺伝子の破壊が効果的
であることが判明しました。さ
らに、人工的にD1ドーパミン受
容体の量を増大させた所、通常
のハエに比べて異常にアルコー
ルを摂取するようになることが
観察されました。研究グループ
は、「D1ドーパミン受容体は餌
の匂いの記憶など脳の高次機能
に重要な役割を果たすことが知
られているが、本研究により、
その過剰な活性化は飲酒量の増
大というリスクをもたらすこと
が明らかになった」と、述べて
います。

 アルコールが脳を破壊すると

いう動画です。

 
 


 
 
 浩二さんが作った麹菌の産生
物質が、高次脳機能に関係する。


 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 アストラゼネカおよびMSD が
本日(2月25日)、生殖細胞系
列BRCA遺伝子変異陽性かつHER2
陰性の高リスク早期乳ガンで根
治的局所療法および術前または
術後補助化学療法を完遂した患
者さんを対象に、術後療法にお
けるPARP阻害薬オラパリブの有
効性および安全性を検証した第
3相臨床試験OlympiAにおいて、
独立データモニタリング委員会
(IDMC)からの勧告に従い、早
期の主要解析および報告を行う
と発表したのは素晴らしい業績
です。同試験の主要評価項目で
ある無浸潤生存期間(iDFS)に
ついて優越性の基準をクリアし、
プラセボ群と比較してオラパリ
ブ群では臨床的に意義のある治
療効果が持続的に認められるこ
とを立証したとのことですから、
簡単に言えば、治療効果が良か
ったということでしょう。
 東北大学が2月18日、ショウ
ジョウバエをモデルに、飲酒量
が日に日に増大する脳内メカニ
ズムを発見したと発表したのは、
素晴らしい業績です。ショウジ
ョウバエも昆虫の中では例外的
にアルコールをよく好み、アル
コールを与えると、その摂取量
が日に日に増大するアルコール
依存症モデルとして知られてい
るということですから、この脳
内メカニズムを解明するには、
もってこいの実験動物だったと
言えるでしょう。アルコールを
自由に繰り返し飲んだハエはア
ルコールを与えられなかったハ
エに比べ、脳内で快楽を伝達す
るD1型ドーパミンの受容体の量
が増えていることが分かり、さ
らに、アルコール摂取の増大を
妨ぐためには、ドーパミン放出
の阻害、もしくはD1ドーパミン
受容体遺伝子の破壊が効果的で
あることが判明しました。それ
ゆえに、この成果をアルコール
依存症の治療に、応用して頂き
たいと切に願う次第です。

 同盟から脱落した藩名が判明
した。          笑

 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。