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2022-01-16 21:40:54

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診療マル秘裏話  号外Vol.2064 令和3年3月16日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)陽子線を使う世界唯一ガン治療システム,注目浴びる
2)痩せた若年女性に食後高血糖の耐糖能異常多い

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 陽子線を使う世界唯一ガン治療システム,注目浴びる

 
 
 
 
 
 北海道大学と日立製作所が実
用化した陽子線を使う世界唯一
のガン治療システムが国内外で
注目を浴びています。全米病院
ランキング1位のメイヨークリ
ニックや3位のジョンズ・ホプ
キンス大学病院、北大病院など
国内外の計12施設が導入しまし
た。近年押され気味だった日本
の医療技術を世界にPRするきっ
かけとなる可能性を秘めていま
す。

 北大医学部の白土博樹教授ら
が開発した「動くガンを追跡で
きる動体追跡技術」と日立の照
射技術を融合し、世界唯一のガ
ン治療装置として2014年に実用
化しました。価格は20億~30億
円です。北大の医理工学部の連
携に日立が加わり、経済産業省
が補助金で支援した産官学連携
の結晶です。

 陽子線ガン治療は従来の放射
線治療であるX線治療と比べて
正常な組織を傷つけるリスクが
小さく、普及が進んできました。
北大と日立の陽子線治療装置は
それをさらに進展させ、ガンの
形や動きを追いかけてより正確
に陽子線を照射することができ
ます。

 実用化のきっかけは、北大で
定期的に開かれていた医学部や
工学部の共同勉強会でした。放
射線治療技術で協力できないか
という構想に、工学部を通じて
医学部と日立が乗りました。白
土教授は「医学部と理工系学部
の緩やかなつながりが成果とな
った」と振り返っています。

 ただ優れた技術があっても、
製品化する企業の存在なしでは
実用化はおぼつきません。白土
教授は医学博士でありながら、
ビジネス感覚を大事にしてきま
した。商品化を前提として、論
文を発表する前に特許を取得し
ました。連携する企業が競争力
を確保できるような地ならしを
した上で日立と組みました。

 「最近の医療機器は海外製に
席巻されてきた。新型コロナウ
イルスのワクチンにしても全て
メガ・ファーマ(巨大製薬企業)
にもっていかれた。特許をとっ
てから論文にするという順番が
企業との連携には必須」と白土
教授は言っています。今後もイ
タリアの医療機関など複数施設
への導入が予定されており、評
判は上々です。

 北海道経済産業局から人員の
派遣や補助金を受け入れ、米食
品医薬品局(FDA) などの規制
当局とのやりとりや、開発段階
で不足しがちな資金調達を乗り
切りました。臨床試験にも時間
をかけて患者さんの治癒実績を
積み上げてきました。

 今後はX線治療などへの技術
展開も目指す考えです。臨床試
験の結果が広く認知されるよう
になれば小型化と相まって一気
に世界中に導入が広がる可能性
もあります。北大としても医療
分野を重点テーマとしており、
白土教授の研究には追い風が吹
いています。

 日本では次世代の成長市場と
して医療分野に経営資源を重点
配分する大手企業が増えていま
す。札幌市も経済政策の重点分
野に「健康福祉・医療」を据え
ています。「医療関係者以外の
人たちが医療を変える」と白土
教授は言っています。大学の優
れた技術を企業の競争力へと昇
華させるモデルケースとなりそ
うです。

 白土教授の講演動画です。

 
 


 
 
 弾丸の充填を重点的に確認す
る。           笑

 
 
 
 
 
 
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2】 痩せた若年女性に食後高血糖の耐糖能異常多い

 
 
 
 
 
 
 順天堂大学は2月16日、日本
人の痩せた若年女性(BMI18.5k
g/m2未満)に食後高血糖となる
耐糖能異常が多く、その原因と
して、主に肥満者に生じるイン
スリン抵抗性や脂肪組織の異常
が関連することを明らかにした
と発表しました。この研究は、
同大大学院医学研究科代謝内分
泌内科学・スポートロジーセン
ターの田村好史先任准教授、河
盛隆造特任教授、綿田裕孝教授
らの研究グループによるもので
す。研究成果は、「Journal of
Clinical Endocrinology and
Metabolism」のオンライン版に
掲載されています。

 食後高血糖となる耐糖能異常
は、主に肥満が原因で生じ、糖
尿病や心血管障害のリスクとな
ることが知られています。欧米
諸国では若年層における肥満の
増加とともに耐糖能異常も増加
してきており、肥満の若年者に
対する減量指導が推進されてい
ます。日本では、痩せた女性(
BMI18.5kg/m2未満)の比率が先
進諸国の中で最も高く、特に若
年女性では、痩せ願望を反映し
てその比率が約20%と極めて高
くなっています。

 最近の研究により、意外なこ
とに痩せていても肥満と同等に
糖尿病のリスクが高いことが分
かってきました。しかし、あく
までも中年以降を対象としたデ
ータであり、痩せた若年女性で
も糖尿病のリスクが高いのか、
高いとすると、なぜ痩せていて
もそのような異常が生じるのか
に関しては全く明らかになって
ませんでした。そこで今回、研
究グループは痩せた若年女性の
耐糖能異常の割合とその特徴を
明らかにすることを目的に調査
を実施しました。

 研究では,18-29歳の痩せ型(
BMI16.0-18.49kg/m2)の若年女
性98人と標準体重(BMI18.5-23
.0kg/m2)56 人を対象に、耐糖
能異常かどうか判定するための
検査である75g経口糖負荷試験
を行い、耐糖能異常(糖負荷2
時間後140mg/dl以上)の割合を
調査しました。また、体組成測
定(DXA法),体力測定、食事内
容や身体活動量に関するアンケ
ートも実施しました。

 その結果、標準体重に比べて、
痩せ型の女性では耐糖能異常の
割合が約7倍高いことが明らか
になり(13.3%vs1.8%),その
率は米国の肥満者における割合
(10.6%)よりも高い率となり
ました。また、痩せ型の若年女
性の特徴として、エネルギー摂
取量が少なく、身体活動量が低
く、筋肉量が少ないことが分か
りました。

 続いて、痩せ型の若年女性の
耐糖能異常の特徴を詳しく解析
したところ、インスリン分泌が
低下しているだけでなく、主に
肥満者の特徴とされてきたイン
スリン抵抗性も中年肥満者と同
程度生じていることが明らかに
なりました。さらに、痩せてい
るのにもかかわらず脂肪組織か
ら遊離脂肪酸が溢れ出て、全身
にばら撒かれている状態(脂肪
組織インスリン抵抗性とリピッ
ドスピルオーバー)をきたして
いるという予想外の結果が出た
ということです。さらに、体力
レベルが低く、糖質からのエネ
ルギーの摂取割合が低い一方で、
脂質からの摂取割合が高いとい
うことも分かりました。

 従来、インスリン抵抗性は肥
満に伴って出現し、痩せ型の糖
代謝異常はインスリン分泌障害
が主体でインスリン抵抗性はあ
まり関係しないと考えられてき
ましたが、今回の研究は、痩せ
た若年女性における耐糖能異常
にも、肥満者と同様にインスリ
ン抵抗性や脂肪組織障害が生じ
ている「代謝的肥満」があるこ
とを世界で初めて示しました。

 今回の研究で、日本人の痩せ
た若年女性では耐糖能異常の比
率が顕著に高い(13.3%)こと
が明らかになりました。痩せた
若年女性の多くは食事量が少な
く、運動量も少ないという「エ
ネルギー低回転タイプ」となっ
ており、それとともに骨格筋量
も減少していることから、痩せ
た若年女性に対する取り組みと
しては、十分な栄養と運動によ
り筋肉量を増やすような生活習
慣の改善が重要と考えられます。

 また、耐糖能異常の病態に、
インスリン抵抗性も関与する可
能性が明らかになりましたが、
昨今の研究でインスリン抵抗性
は運動をしたり、食事の脂質摂
取割合を減らすことにより改善
する可能性が示唆されており、
糖尿病の予防のためにそのよう
な生活習慣の見直しが必要と考
えられます。「今回の研究で見
つかった痩せた若年女性のイン
スリン抵抗性や脂肪組織異常が
生じるメカニズムについてはま
だ明らかになっていないため、
さらなる研究が必要だ」と、研
究グループは述べています。

 このニュースのニュース動画

です。

 
 


 
 
 脂質摂取の量で、資質を見極
める。          笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 北海道大学と日立製作所が実
用化した陽子線を使う世界唯一
のガン治療システムが国内外か
ら注目を浴びるのは、喜ばしい
ことです。全米病院ランキング
1位のメイヨークリニックや3
位のジョンズ・ホプキンス大学
病院、北大病院など国内外の計
12施設が導入したとのことです
から、これら名だたる病院で、
ガン治療の輝かしい成果が生ま
れると期待しています。 ただ、
私、個人的には、BNCTの方に、
興味があります。 ガン細胞の
選択性が高いからです。また、
転移があっても、治療できる点
が優れています。
 順天堂大学が2月16日、日本
人の痩せた若年女性(BMI18.5k
g/m2未満)に食後高血糖となる
耐糖能異常が多く、その原因と
して、主に肥満者に生じるイン
スリン抵抗性や脂肪組織の異常
が関連することを明らかにした
と発表したのは素晴らしい業績
です。若年女性は、西洋風の食
事が好きなことが多くそのため、
耐糖能の異常を来す可能性があ
ると思います。西洋風の食事は、
GI値が高く、簡単に血糖値を上
げるように働くからです。小麦
製品・乳製品・砂糖製品を避け、
適度の運動をすることで、耐糖
能の異常は回避可能であると私
は、考えています。

 志望の大学に入れず、ストレ
スが溜まり、脂肪が身体につい
た。           笑

 
 
 
 
 
 
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