最近の号外Vol.2063メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.2063メルマガ

2022-01-15 20:24:11

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 
診療マル秘裏話  号外Vol.2063 令和3年3月15日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)セラミド合成酵素2,ガン細胞運動能及び転移能抑制
2)鳥インフルエンザH5N8亜型のヒトへの感染を,ロシアで確認

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 セラミド合成酵素2,ガン細胞運動能及び転移能抑制

 
 
 
 
 
 摂南大学、東北大学、金沢医
科大学の3者は2月2日、卵巣ガ
ンにおける転移の新たなメカニ
ズムとして、脂質の一種である
「セラミド」を生成する「セラ
ミド合成酵素2(CerS2)」が、ガ
ン細胞の運動能および転移能を
抑制することを新たに見い出し
たと共同で発表しました。

 同成果は,摂南大 薬学部の北
谷和之講師、東北大大学院医学
系研究科の八重樫伸生教授、金
沢医科大 総合医学研究所 生命
科学研究領域の谷口真講師らを
含む国際共同研究チームによる
ものです。詳細は、米国科学誌
「The FASEB Journal 2020」に
掲載されました。

 卵巣ガンは婦人科悪性腫瘍の
中で、最も予後不良なガンとい
われており、その原因とされる
のがガンの転移です。このガン
転移のメカニズムを解明するこ
とは、卵巣ガンだけでなく、さ
まざまなガンに対する新たな治
療薬の開発に貢献できる可能性
があります。

 共同研究チームは今回、生体
構成分子であるスフィンゴ皮質
セラミドの合成を担う「セラミ
ド合成酵素2(CerS2)」の発現量
が転移性ガン細胞において低下
していること、またCerS2 の発
現を抑制することで卵巣ガン細
胞の運動能と転移能が促進する
ことを発見しました。つまり、
CesS2 が抗転移性作用を示すこ
とを明らかにしたのです。

 セラミドを生成する酵素は、
これまでに6種類のアイソフォ
ーム(CerS1~6)が同定されてい
ます。そのうちのCerS2 によっ
て産生された極長鎖「C24」 ま
たは「C24:1-セラミド」の分子
種の合成に関しています。そし
てC24:1-セラミドが、卵巣ガン
細胞の運動性を抑える分子種で
あることも新たに確認されまし
た。

 C24:1-セラミドは、細胞内小
器官の「小胞体」でCerS2 の触
媒作用により生成されたあと、
細胞形質膜に移行します。C24:
1-セラミドは、セラミド分解酵
素「セラミダーゼ」によって代
謝分解されますが、セラミダー
ゼの活性を抑えると、C24:1-セ
ラミドの量が上昇するとともに、
葉状仮足の形成 (細胞運動性の
指標) が抑えられることが分か
りました。

 現在の医学を持ってしても、
ガンの再発・転移を予測したり
抑制したりすることは極めて困
難です。しかし、今回明らかに
されたCerS2 による転移調節機
構の解明によって、今後の卵巣
ガンの新たなバイオマーカーや
治療薬の開発につながることが
期待されるとしています。

 ガン増殖の仕組みについて解

説している動画です。

 
 


 
 
 葉状仮足の研究が加速した。


 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 鳥インフルエンザH5N8亜型のヒトへの感染を,ロシアで確認

 
 
 
 
 
 
 ロシア衛生当局は2月20日、
高病原性の鳥インフルエンザウ
イルス「H5N8亜型」につい
て、世界で初めてヒトへの感染
を確認し、世界保健機関(WH
O)に報告したと発表しました。
ヒトからヒトへの感染は確認さ
れていないということです。

 発表によると、昨年12月、ロ
シア南部の養鶏場で鳥インフル
エンザが検出された際、従業員
7人も感染していることが判明
しました。感染した経緯など詳
細は不明ですが、現在は全員が
回復しているということです。
露衛生当局は「症状は軽く、(
感染者には)免疫反応も確認さ
れた」と説明しました。

 H5N8亜型は日本でも、野
鳥や養鶏場で飼育されている鶏
からの検出が相次いでいます。

 このニュースのニュース動画

です。

 
 


 
 
 鶏からのインフルエンザウイ
ルスの検出が顕出した。  笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 摂南大学、東北大学、金沢医
科大学の3者が2月2日、卵巣ガ
ンにおける転移の新たなメカニ
ズムとして、脂質の一種である
「セラミド」を生成する「セラ
ミド合成酵素2(CerS2)」が、ガ
ン細胞の運動能および転移能を
抑制することを新たに見い出し
たと共同で発表したのは素晴ら
しい業績です。今回明らかにさ
れたCerS2 による転移調節機構
の解明によって、今後の卵巣ガ
ンの新たなバイオマーカーや、
治療薬の開発につながることを
期待したいと思います。
 ロシア衛生当局が2月20日、
高病原性の鳥インフルエンザウ
イルス「H5N8亜型」につい
て、世界で初めてヒトへの感染
を確認し、世界保健機関(WH
O)に報告したと発表したのは、
本当に残念なことです。H5N
8亜型は日本でも、野鳥や養鶏
場で飼育されている鶏からの検
出が相次いでいるので、日本で
も、ヒトへの感染が起こる可能
性があるということです。鳥イ
ンフルエンザといえども侮ると
ひどいことになるという警告で
はないかと私は、考えています。

 渓谷で水に入らないよう警告
した。          笑

 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。