最近の号外Vol.2061メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.2061メルマガ

2022-01-13 22:12:04

カテゴリー:ブログ



 
藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 
 
診療マル秘裏話  号外Vol.2061 令和3年3月13日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)アデノウイルス35型ベースとする新腫瘍溶解性ウイルス開発
2)スギ花粉抗原蛋白質の,肌荒れ惹起メカニズムを解明

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 アデノウイルス35型ベースとする新腫瘍溶解性ウイルス開発

 
 
 
 
 
 大阪大学大学院薬学研究科教
授の水口裕之氏、同科准教授の
櫻井文教氏らの研究グループは
2月17日、これまで遺伝子治療
やウイルス療法に広く用いられ
てきたアデノウイルスとは異な
るタイプの「35型アデノウイル
ス」を基本骨格とした新しい腫
瘍溶解性ウイルスを開発したと
発表しました。

 同氏らによると、既存の腫瘍
溶解性ウイルスは5型アデノウ
イルスを基本骨格としています。
しかし日本人を含む成人の多く
は、5型アデノウイルスに対す
る抗体を保有しているため、抗
体によって治療効果が減弱する
可能性がありました。また5型
アデノウイルスの感染受容体は、
悪性度の高いガン細胞をはじめ
とする一部のガン細胞では発現
が低く、それらの細胞に効率よ
く感染できないという課題もあ
りました。

 今回、同研究グループは、5
型アデノウイルスではなく、抗
体を保有している人の割合が低
く、多くのガン細胞で高発現し
ているCD46を感染受容体として
感染する35型アデノウイルスを
基本骨格とした新しい腫瘍溶解
性アデノウイルスを開発しまし
た。

 新しい腫瘍溶解性アデノウイ

ルスについて解説している動画

です。

 
 


 
 
 ガン細胞で高発現したと発言
した。          笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 スギ花粉抗原蛋白質の,肌荒れ惹起メカニズムを解明

 
 
 
 
 
 
 資生堂は、スギ花粉に含まれ
る抗原蛋白質「Cryj1」が
肌荒れを引き起こすメカニズム
を解明しました。Cryj1が
蛋白質「トロンビン」を活性化
することによるもので、アレル
ギー反応とは異なる作用機序と
いうことです。グルタミン酸、
システイン、グリシンからなる
トリペプチドがトロンビン活性
を阻害することも確認しました。
研究成果から、花粉アレルギー
の有無にかかわらず、誰もがス
ギ花粉による肌荒れを起こす可
能性があるとし、花粉から肌を
守るアプローチの開発につなげ
ていく予定です。

 同社では、スギ花粉によって
興奮した細胞が肌のバリア機能
を低下させてしまうこと、トラ
ネキサム酸がその興奮を抑制す
ることを見いだしてきました。
ただ、メカニズムの詳細が分か
っていなかったため、遺伝子の
網羅的解析などを用いて、より
効果的に肌荒れを抑制する方法
を今回検討しました。血液凝固
剤として知られるトロンビンが
スギ花粉によって活性化し、肌
荒れを引き起こすと突き止めま
した。

 そこで、トロンビンの活性を
阻害する薬剤を探索しました。
グルタミン酸などからなるトリ
ペプチドに効果があると分かり
ました。

 さらに、トリペプチドの肌荒
れ抑制に対する効果を調べまし
た。組織培養皮膚の角層をセロ
ハンテープで剥離することでバ
リア機能を破壊し、そこにCr
yj1溶液を塗布、水分量と細
胞間脂質量を測定しました。水
に比べ、同溶液を塗布した皮膚
では水分蒸散量が高まりました
が、トリペプチドも同時に塗布
することで水分蒸散量の上昇を
抑制できました。Cryj1は
表皮細胞を興奮させ、バリア機
能を担う細胞間脂質の分泌を減
少させますが、トリペプチドで
興奮を抑え、分泌を元に戻すこ
とも確認しました。

 結果を踏まえ、花粉による肌
荒れはその付着を防ぐだけでな
く、付着による細胞の興奮を鎮
めることも防止に重要としまし
た。

 花粉による肌荒れを防止する

スプレーについて解説している

動画です。

 
 


 
 
 破戒坊主が寺を破壊した。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 大阪大学大学院薬学研究科教
授の水口裕之氏、同科准教授の
櫻井文教氏らの研究グループが
2月17日、これまで遺伝子治療
やウイルス療法に広く用いられ
てきたアデノウイルスとは異な
るタイプの「35型アデノウイル
ス」を基本骨格とした新しい腫
瘍溶解性ウイルスを開発したと
発表したのは、画期的な業績だ
と思います。日本人を含む成人
の多くは、5型アデノウイルス
に対する抗体を保有しているた
め、抗体によって治療効果が減
弱する可能性があり、5型アデ
ノウイルスの感染受容体は、悪
性度の高いガン細胞をはじめと
する一部のガン細胞では発現が
低く、それらの細胞に効率よく
感染できないという課題もあり
ましたが、これらの課題を克服
することができたのは、喜ばし
いことです。
 資生堂が、スギ花粉に含まれ
る抗原蛋白質「Cryj1」が
肌荒れを引き起こすメカニズム
を解明したのは素晴らしい業績
です。Cryj1が蛋白質「ト
ロンビン」を活性化することに
よるもので、アレルギー反応と
は異なる作用機序ということで、
グルタミン酸、システイン、グ
リシンからなるトリペプチドが
トロンビン活性を阻害すること
も確認したということです。C
ryj1は表皮細胞を興奮させ、
バリア機能を担う細胞間脂質の
分泌を減少させますが、トリペ
プチドで興奮を抑え、分泌を元
に戻すことも確認されており、
メカニズムの解析は、きっちり
行うことができたのではないか
と私は考えています。この結果
を踏まえ、花粉による肌荒れは
その付着を防ぐだけでなく、付
着による細胞の興奮をトリペプ
チドを投与することで、鎮める
ことも防止に重要であることが、
分かりました。

 帽子にずり落ち防止ひもをつ
ける。          笑

 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。