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2022-01-02 19:57:23

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診療マル秘裏話  号外Vol.2052 令和3年3月2日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)FDAが,METex14変異陽性mNSCLCにテポチニブを承認
2)心臓リハなどで後期高齢心疾患患者の腎機能維持

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 FDAが,METex14変異陽性mNSCLCにテポチニブを承認

 
 
 
 
 
 米国食品医薬品局(FDA)は2
月3日、成人のMETエクソン14ス
キッピング(METex14) 変異陽
性転移性非小細胞肺ガン(mNSC
LC)に対して、チロシンキナー
ゼ阻害薬テポチニブ(商品名テ
プミトコ、EMD Serono社)を迅
速承認制度下で承認しました。

 テポチニブの有効性は、MET
遺伝子エクソン14スキッピング
変異陽性の進行または転移性NS
CLC患者さん152例を対象とした
国際共同第2相試験VISIONで検
証されました。この試験では、
被験者には、疾患進行または許
容できない毒性が見られるまで
テポチニブ450mg/日を経口投与
しました。主要評価項目は、盲
検化された独立審査委員会が評
価した総奏効率(ORR) です。

 その結果、治療歴のない患者
さん69例のORRは43%、奏効期間
中央値は10.8カ月(同6.9カ月-
推定不能)で、治療歴のある患
者さん83例ではそれぞれ43%(
同33-55%)、11.1カ月(同9.5
-18.5カ月)でした。

 発現頻度の高かった(20%以
上)有害反応は、浮腫、倦怠感、
悪心、下痢、筋骨格痛、呼吸困
難でした。このほか、テポチニ
ブは間質性肺疾患、肝毒性およ
び胚・胎児毒性を引き起こす可
能性があります。

 非小細胞肺ガンの薬物療法に

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
 胎児毒性に、対峙しなければ、
なりません。       笑

 
 
 
 
 
 
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2】 心臓リハなどで後期高齢心疾患患者の腎機能維持

 
 
 
 
 
 
 東北大学は2月4日、外来通院
型の包括的な心臓リハビリテー
ションプログラムに参加するこ
とや身体活動量を高く保つこと
が75歳以上の後期高齢心疾患患
者さんの腎機能維持に寄与する
可能性があることを発表しまし
た。これは、同大大学院医学系
研究科内部障害学分野の大学院
生笹本雄一朗、上月正博教授ら
のグループによるものです。研
究成果は、「Circulation Jour
nal」電子版に掲載されています。

 日本における75歳以上の後期
高齢者の人口割合が、今後さら
に拡大していくと予測されてい
ます。後期高齢心疾患患者さん
が慢性腎臓病を合併すると心血
管病が重症化しやすく、特に、
心不全が悪化し入退院を繰り返
すことが問題となっています。
そのため、心臓と腎臓の双方の
機能低下が引き起こす悪循環に
対して、早期から治療介入を行
なう必要があることが重要な課
題となっています。

 近年、外来の心臓リハビリテ
ーションプログラムに参加した
心疾患患者さんにおいて、自転
車エルゴメーター等を用いた運
動療法を実施することで、心臓
機能のみならず腎機能が維持・
改善することが報告されました。
さらに、急性心筋梗塞患者さん
において、退院後の身体活動量
を高く保つと腎機能の低下が抑
制されることが報告されており、
運動療法や身体活動量を高める
ことの腎機能に対する保護効果
が注目されています。しかし、
これまでに75歳以上の後期高齢
心疾患患者さんに着目した検証
はなく、運動療法や身体活動量
に関連する効果は不明でした。

 研究グループは、心疾患で入
院し、入院中の心臓リハビリテ
ーションを実施した75歳以上の
後期高齢心疾患患者さんを対象
に調査を行いました。外来心臓
リハビリテーション(監視型運
動療法、在宅運動指導、栄養指
導、疾病管理指導)に参加した
グループ(介入群)と参加しな
かったグループ(コントロール
群)に分け、退院時と退院後3
か月時の心臓機能および腎機能
を含む血液・尿検査、身体・精
神機能検査を行いました。

 退院後3か月間の身体活動量
を評価し、外来心臓リハビリテ
ーションの効果を検証しました。
また、腎機能の指標には食事や
筋肉量などの影響を受けにくい
血清のシスタチンCから算出し
た推定糸球体濾過量(estimate
d glomerular filtration rate
;eGFR)を評価し、身体活動量
の指標には3軸加速度計内蔵の
歩数計により記録した一日歩数
を評価しました。

 その結果、介入群では身体活
動量が高く保たれ、腎機能は維
持されていることが分かりまし
た。また、心不全増悪に伴う再
入院が少なくなる結果となりま
した。

 今回の研究で75歳以上の後期
高齢心疾患患者さんが外来心臓
リハビリテーションに参加する
ことや身体活動量を高く保つこ
とが腎機能の維持に寄与する可
能性を示しました。「腎機能を
保護するために外来心臓リハビ
リテーションが臨床的に有効な
1つの治療介入となりえ、心不
全による再入院の予防や治療経
過の改善に寄与する可能性があ
ると期待される」と、研究グル
ープは述べています。

 心臓リハビリテーションにつ

いて解説している動画です。

 
 


 
 
 傘下の企業の従業員が、リハ
ビリに参加した。     笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 米国食品医薬品局(FDA)が2
月3日、成人のMETエクソン14ス
キッピング(METex14) 変異陽
性転移性非小細胞肺ガン(mNSC
LC)に対して、チロシンキナー
ゼ阻害薬テポチニブ(商品名テ
プミトコ、EMD Serono社)を迅
速承認制度下で承認したのは、
喜ばしいことです。ただ副作用
の問題があり、発現頻度の高か
った(20%以上)有害反応は、
浮腫、倦怠感、悪心、下痢、筋
骨格痛、呼吸困難ということで
した。このほか、テポチニブは
間質性肺疾患、肝毒性および胚・
胎児毒性を引き起こす可能性が
あるので、このような有害事象
(副作用)に十分注意して患者
さんに投与する必要があります。
 東北大学が2月4日、外来通院
型の包括的な心臓リハビリテー
ションプログラムに参加するこ
とや身体活動量を高く保つこと
が75歳以上の後期高齢心疾患患
者さんの腎機能維持に寄与する
可能性があることを発表したの
は素晴らしい業績です。心臓と
腎臓は、臓器としての働きは、
全く違いますが、腎臓は血液を
濾して、老廃物を廃棄する所な
ので血管の塊であり、動脈硬化
の影響を受けやすいと言われて
います。実際、透析患者さんは、
ほとんど心不全で亡くなること
から、腎臓の循環器としての働
きは、命に関わるものであるこ
とが分かります。それゆえに、
高齢者の腎機能の維持には心臓
リハや身体活動量を高く保つこ
とが有用なのではないかと私は
考えています。

 排気ガスで、すすけた家具を
廃棄する。        笑

 
 
 
 
 
 
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