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2022-01-01 22:22:43

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診療マル秘裏話  号外Vol.2051 令和3年3月1日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)膠芽腫が再発した場合、新たな免疫療法が奏効
2)遅発性ジスキネジア治療薬が国内治験で良好な結果

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 膠芽腫が再発した場合、新たな免疫療法が奏効

 
 
 
 
 
 膠芽腫は、脳腫瘍の中でも特
に複雑な経過をたどる病気です。
致命的疾患ですが、再発した場
合、新たな免疫療法が奏効する
ことがあり、患者さんの最大20
%が予測を大きく超えて長く生
存することができます。

 免疫療法薬を生存期間の改善
に結びつけようとしてきた研究
者らは、この作用の機序を長年
追及してきました。

 米デューク大学のプレストン・
ロバート・ティッシュ脳腫瘍セ
ンターのチームが示した新たな
知見が、有望な回答を示してい
ます。チームは、遺伝子変異量
がきわめて少ない再発膠芽腫で
は、遺伝子変異量が多い腫瘍と
比べて免疫療法にはるかに高い
効果を示すことを発見しました。

 2021年1月13日付Nature Comm
unications誌オンライン版に掲
載された今回の結果は、免疫療
法薬が奏効する腫瘍を予測する
バイオマーカーとして有望です。
ほかにも、免疫療法の効果を高
めるために必要な条件を作る新
しいアプローチにつながる可能
性もあります。

 「膠芽腫は根治が難しく、今
まで有望なアプローチがたくさ
んあったにもかかわらず、生存
期間改善の面で進展はほとんど
なく、ずっと悔しい思いをして
きました」とDavid Ashley医学
博士は述べています。同氏は、
デューク大学医学部の脳神経外
科、内科、小児科、病理学の教
授で、今回の研究の統括著者で
す。

 「デューク大学は、ポリオウ
イルス療法など、幾つかの免疫
療法で成功を収めています」と
Ashley氏は続けました。「この
治療法を再発膠芽腫に用いると、
一部の患者で奏効したことは心
強いのですが、依然として患者
の約80%が亡くなっています」。

 Ashley氏らは、再発膠芽腫患
者さんをデューク大学のポリオ
ウイルス療法または免疫機構に
よる制御を開放して腫瘍を攻撃
するいわゆるチェックポイント
阻害薬療法のいずれかで治療し、
それぞれの腫瘍の遺伝子解析を
実施しました。

 いずれの治療を受けた患者さ
んも遺伝子変異量が少ない患者
さんの方が、遺伝子変異量が多
い患者さんよりも生存期間が長
いという結果がでました。しか
し、この傾向は再発患者さんの
みに当てはまるものであり、新
たに診断を受けた治療歴がない
患者さんには当てはまりません
でした。

 「この結果は、膠芽腫の標準
治療に用いる化学療法によって
(免疫)炎症応答が変化してい
る可能性が示されています」。
「化学療法は再発腫瘍の炎症応
答を活性化する誘因を惹起する
重要な役割を演じている可能性
がある」とAshley氏は付け加え
ました。

 膠芽腫に関するこの知見は「
遺伝子変異量が少ないと免疫療
法の効果が高いという両者の相
関関係が示されている腎ガンや
膵ガンなどの他のガン種にも当
てはまる可能性がある」とAshl
ey氏は述べました。

 膠芽腫の症状と治療について

解説ついて解説している動画で

す。

 
 


 
 
 桜桃と黄桃を味わい違う応答
をした。         笑

 
 
 
 
 
 
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2】 遅発性ジスキネジア治療薬が国内治験で良好な結果

 
 
 
 
 
 
 田辺三菱製薬は、遅発性ジス
キネジア治療薬として開発中の
「バルベナジン」(開発コード・
MT-5199)について、国内第
2/3相臨床試験で良好な結果を
得たと発表しました。2021年度
中に日本で承認申請の予定です。

 中等度・高度の遅発性ジスキ
ネジア患者さんを対象に、バル
ベナジンを1日1回、最長48週間
投与しました。主要評価項目は
投与6週後の症状改善度(不随
意運動の評価スコアの変化量)
で、プラセボと比較して有意な
改善が認められました。

 同剤は、米ニューロクライン・
バイオサイエンスからの導入品
です。

 抗精神病薬の副作用とその対

処法について解説している動画

です。

 
 


 
 
 皮革製品の完成度を比較する。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 膠芽腫は、脳腫瘍の中でも特
に複雑な経過をたどる病気です。
致命的疾患ですが、再発した場
合、新たな免疫療法が奏効する
ことがあり、患者さんの最大20
%が予測を大きく超えて長く生
存することができるということ
ですから、治療の仕方によって
予後が極端に変わる病気と言え
ましょう。再発膠芽腫患者さん
をデューク大学のポリオウイル
ス療法または免疫機構による制
御を開放して腫瘍を攻撃するい
わゆるチェックポイント阻害薬
療法のいずれかで治療し、それ
ぞれの腫瘍の遺伝子解析を実施
した結果、いずれの治療を受け
た患者さんも遺伝子変異量が少
ない患者さんの方が、遺伝子変
異量が多い患者さんよりも生存
期間が長いという結果になりま
した。その結果、再発膠芽腫の
遺伝子変異量が少ない患者さん
に免疫チェックポイント阻害剤
の治療をするべきという誘導が
為されている気がします。免疫
チェックポイント阻害剤はその
治療効果が期待されると判明し
た時には、化学療法を行わず、
ファーストチョイスで行うのが
宜しいかと思われます。
 ジスキネジアとは、自分では
止めらない・または止めてもす
ぐに出現するおかしな動きをま
とめた呼び名です。他の人から
見ると、自分で勝手に動いてい
るのか、止められないで困って
いるのか分からないような動き
です。いろいろな医薬品の使用
時に出現することがありますが、
頻度の高い状態に二つの場合が
あります。一つは、遅発性ジス
キネジアと言って、抗精神病薬
などを長期間使用していると出
現するものです。 もう一つは、
パーキンソン病治療薬などドパ
ミン作動薬を投与中に出現する
ジスキネジア・舞踏運動・ジス
トニアなどの混ざったものとい
うことです。 田辺三菱製薬が、
遅発性ジスキネジア治療薬とし
て開発中の「バルベナジン」(
開発コード・MT-5199)につ
いて、国内第2/3相臨床試験で
良好な結果を得たと発表したの
は、喜ばしいことです。中等度・
高度の遅発性ジスキネジア患者
さんを対象に、バルベナジンを
1日1回、最長48週間投与し、プ
ラセボと比較して有意な改善が
認められたので、2021年度中に
日本で承認申請を急いで頂き、
早く臨床で使えるようにして頂
きたいものです。

 承認申請の証人を募集した。


 
 
 
 
 
 
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