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2021-12-17 23:27:50

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診療マル秘裏話  号外Vol.2038 令和3年2月14日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)ガン悪液質の新薬が、国内製造販売承認を取得
2)新機序片頭痛新薬発作抑制で国内製造販売承認

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 ガン悪液質の新薬が、国内製造販売承認を取得

 
 
 
 
 
 小野薬品工業とスイスのHels
inn Groupは、1月22日、グレリ
ン様作用薬であるアナモレリン
(商品名:エドルミズ)50mgに
ついて、「悪性腫瘍〔非小細胞
肺ガン(NSCLC),胃ガン、膵ガ
ン、大腸ガン〕におけるガン悪
液質」の効能または効果で国内
製造販売承認を小野薬品が取得
したことを発表しました。

 今回の承認は、国内でガン悪
液質患者さんを対象に実施した、
非小細胞肺ガン(NSCLC) にお
けるガン悪液質患者さんを対象
にプラセボを対照とした第2相
臨床試験(ONO-7643-04) と胃
ガン、膵ガンおよび大腸ガンに
おけるガン悪液質患者さんを対
象にした第3相臨床試験(ONO-
7643-05) などの結果に基づく
ものです。

 ガン悪液質は、ガンに伴う体
重減少(特に筋肉量の減少)や
食欲不振を特徴とする複合的な
代謝異常症候群で、ガン悪液質
は患者さんのQOL や予後などに
対して顕著な影響を及ぼすこと
が分かっていますが、いまだガ
ン悪液質に有効な治療手段は確
立されていません。

 主に胃から分泌される内在性
ペプチドのグレリンが受容体に
結合すると、体重、筋肉量、食
欲および代謝を調節する複数の
経路を刺激します。アナモレリ
ンは選択的かつ新規の経口グレ
リン様作用薬であり、ガン悪液
質の患者さんにおける体重およ
び筋肉量の増加並びに食欲の増
加効果があるとされています。

 アナモレリンについて解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 毛色の違う経路を確保する。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 新機序片頭痛新薬発作抑制で国内製造販売承認

 
 
 
 
 
 
 
 日本イーライリリーと第一三
共は本日(1月22日)、ヒト化
抗カルシトニン遺伝子関連ペプ
チド(calcitonin gene-relate
d peptide;CGRP) モノクロー
ナル抗体製剤の「ガルカネズマ
ブ(遺伝子組換え)」(商品名
エムガルティ皮下注120mg オー
トインジェクター,皮下注120mg
シリンジ)について、片頭痛発
作の発症抑制の効能又は効果で、
国内製造販売承認を取得したと
発表しました。

 日本における片頭痛の有病率
は8.4%、男女比は約1:3.6。典
型的な片頭痛は、片側性かつ拍
動性の中等度~重度の頭痛発作
が繰り返し起こり、4~72時間
にわたって持続します。日常動
作で頭痛が増悪し、多くは悪心、
嘔吐、光過敏、音過敏を伴うこ
とから生活が大きく障害されま
す。20~50歳代の勤労世代に多
く見られることから、患者さん
の日常生活だけでなく社会生活
にも影響が及びます。

 ガルカネズマブ(遺伝子組換
え)はヒト化抗CGRPモノクロー
ナル抗体で、新規の作用機序を
有する片頭痛発作の発症抑制薬
として開発されました。CGRPは
片頭痛発作時に上昇することが
知られていますが、同薬はCGRP
に選択的な結合親和性を有し、
その活性を阻害することで片頭
痛発作の発症を抑制します。

 両社は「片頭痛発作における
新たな予防療法の選択肢を提供
することで、患者さんの日常生
活の負担を軽減し、より豊かな
生活に貢献できるのではないか」
と期待感を示しました。

 エムガルティーについて解説

している動画です。

 
 


 
 
 
 左様な新規作用機序を解明す
るとは、素晴らしい人材だ。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 小野薬品工業とスイスのHels
inn Groupは、1月22日、グレリ
ン様作用薬であるアナモレリン
(商品名:エドルミズ)50mgに
ついて、「悪性腫瘍〔非小細胞
肺ガン(NSCLC),胃ガン、膵ガ
ン、大腸ガン〕におけるガン悪
液質」の効能または効果で国内
製造販売承認を小野薬品が取得
したことを発表したのは、喜ば
しいことです。 ガン悪液質は、
ガンに伴う体重減少(特に筋肉
量の減少)や食欲不振を特徴と
する複合的な代謝異常症候群で、
ガン悪液質は患者さんのQOL や
予後などに対して顕著な影響を
及ぼすことが分かっていますが、
いまだガン悪液質に有効な治療
手段は確立されていないので、
画期的新薬と言えるのではない
でしょうか?発売されれば使っ
てみたい薬の一つですが、使用
に施設上の要件などの基準がつ
いていると使えない可能性があ
ります。
 日本イーライリリーと第一三
共が本日(1月22日)、ヒト化
抗カルシトニン遺伝子関連ペプ
チド(calcitonin gene-relate
d peptide;CGRP) モノクロー
ナル抗体製剤の「ガルカネズマ
ブ(遺伝子組換え)」(商品名
エムガルティ皮下注120mg オー
トインジェクター,皮下注120mg
シリンジ)について、片頭痛発
作の発症抑制の効能又は効果で、
国内製造販売承認を取得したと
発表したのは、喜ばしいことで
す。現在、ひどい片頭痛に対し
ては、カルシウム拮抗薬などを
常用し、発作時のみ頓服のトリ
プタン系製剤を使うというのが、
一般的治療とされています。こ
の注射がどの程度の薬効を示す
か、あるいは、薬価はいかばか
かなど知りたいことは山ほどあ
ります。モノクローナル製剤な
ので、薬価は非常に高いと予想
しています。

 予想を当てにするのをよそう。


 
 
 
 
 
 
 
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