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2021-12-05 18:23:58

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診療マル秘裏話  号外Vol.2028 令和3年2月2日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)肉腫様腎細胞ガンでICI併用で長期生存期間達成
2)武漢熱感染拡大で、医科より歯科受診控え深刻

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 肉腫様腎細胞ガンでICI併用で長期生存期間達成

 
 
 
 
 
 進行腎細胞ガンの中でも、肉
腫様腎細胞ガン(SRCC)は予後
不良であり、標準治療では良好
な予後を期待しにくいとされて
います。CheckMate-214 は、未
治療の中/高リスクの進行腎細
胞ガン患者さん1,096 例を対象
に、抗PD-1抗体ニボルマブ+抗
CTLA-4抗体イピリムマブの併用
(併用群)とスニチニブ(対照
群)を比較した非盲検第3相ラ
ンダム化比較試験で、主解析で
は併用群の良好な結果が示され
ていました。今回はその事後解
析としてSRCC集団139 例(併用
群74例、対照群65例)を対象と
し、抗PD-1抗体ニボルマブ+抗
CTLA-4抗体イピリムマブの有効
性と安全性を評価しました。

 少なくとも42カ月間追跡した
結果、全生存期間(OS)の中央
値は、対照群の14.2 カ月(9.3
~22.9カ月)に対し、併用群で
は未到達(25.2~評価不能)と
有意に良好でした〔ハザード比
(HR)0.45、95% CI 0.3~0.7、
P=0.0004〕。無増悪生存期間(
PFS) の中央値についても同様
であり、対照群の5.1 カ月に対
し、併用群で26.5カ月と有意に
良好でした(HR 0.54、95%CI
0.33~0.86、P=0.0093)。奏効
率は対照群23.1%に対し併用群
で60.8%,完全奏効率は同3.1%、
18.9%でした。また安全性につ
いて、新たなシグナルは認めら
れませんでした。

 なお、Conclusionsでは「前
代未聞の長期生存期間」という
表現を使い、今回の結果に驚き
を示しています。

 腎細胞ガンについて解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 生存期間を医療機関に問い合
わせた。         笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 武漢熱感染拡大で、医科より歯科受診控え深刻

 
 
 
 
 
 
 
 新型コロナウイルスの感染拡
大で、院内感染などへの懸念か
ら医療機関での受診を控える動
きが出ていますが、医科よりも
歯科でその傾向が顕著であるこ
とが、岩手県保険医協会のアン
ケート調査で分かりました。

 調査は昨年9月23日~10
月31日、県内で開業医を営む
医科317人、歯科344人に
実施しました。それぞれ68人
(21%)、66人(19%)
から回答を得ました。

 受診を控えることで病状が悪
化したと思う事例の有無を尋ね
ると、「あった」と回答したの
は医科が5人(7%)でした。
一方、歯科は45人(68%)
に上りました。

 具体的な状況を聞くと、医科
では糖尿病やアトピー性皮膚炎
などの患者さんが受診の中断で
症状が悪化したケースが報告さ
れました。歯科では歯周病の悪
化が32例と最多で、受診の中断
で虫歯が進行し、抜歯などに至
ったケースも27例ありました。

 歯科で受診控えの傾向が顕著
であることについて同協会は、
歯の治療は、ほかの治療より優
先順位が低くなりがちなことが
あるとみています。ただ、歯の
症状が悪化してから受診する傾
向があるといい、同協会は「受
診控えはさらなる病状悪化につ
ながる。自己判断で受診を控え
ず、かかりつけ医に相談して早
期に適切な受診をしてほしい」
と呼びかけています。

 受診控えの結果が病院経営に

打撃を与えているというニュー

ス動画です。

 
 


 
 
 歯周病のため、死臭のような
臭いがした。       笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 進行腎細胞ガンの中でも、肉
腫様腎細胞ガン(SRCC)は予後
不良であり、標準治療では良好
な予後を期待しにくいとされて
いる難治性のガンです。それに
対し、免疫チェックポイント阻
害剤2剤の併用が、これ程、生
存期間を延ばすとは、誰も予想
できなかったと思われます。し
かし、その機序としては、別々
の免疫チェックポイントを抑制
し、それが相乗的に効いたとい
うことであると私は、考えてい
ます。ただ心配なのは、作用が
激しいと副作用も激しくなると
いう傾向があるのではないかと
思います。生存期間の延長だけ
見るのではなく、副作用はどう
なったかについてリポートして
頂きたかったと思います。
 武漢熱の感染拡大で、院内感
染などへの懸念から医療機関で
の受診を控える動きが出ていま
すが、医科よりも歯科でその傾
向が顕著であることが、岩手県
保険医協会のアンケート調査で
分かったのは、由々しきことだ
と思います。内科疾患や皮膚科
疾患は、ある程度、長期処方で
対応できると思いますが、歯科
では歯周病の悪化が32例と最多
で、受診の中断で虫歯が進行し、
抜歯などに至ったケースも27例
あったということで本当に深刻
と言えるでしょう。歯科では、
どうしても痛い処置をされると
か、少し放置しても問題は少な
いと甘く考える患者さんが多い
のではないでしょうか?ぜひそ
のようなことがない様、心がけ
をお願いしたいと思います。

 法治国家で、弱者が放置され
た。           笑

 
 
 
 
 
 
 
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