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2021-11-27 18:55:58

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診療マル秘裏話  号外Vol.2021 令和3年1月25日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)ガン予防の観点から食生活とガンの関連を研究
2)過敏性腸症候群で男性下痢、女性便秘のメカニズム

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ガン予防の観点から食生活とガンの関連を研究

 
 
 
 
 
 ガンの予防の観点から、食生
活とガンとの関連についての研
究が進みつつあります。最新の
科学的根拠(エビデンス)に基
づき、ガンのリスクを高める食
品や予防効果のある食品につい
て、国立ガン研究センター(東
京都中央区)社会と健康研究セ
ンターの津金昌一郎センター長
に聞きました。

 津金センター長らが、ガンと
食生活について複数の研究結果
を基にリスク評価を行った所、
〔1〕野菜と果物が食道ガンの
リスクをほぼ確実に下げます〔
2〕食塩・塩蔵食品が胃ガンの
リスクをほぼ確実に上げます〔
3〕食道の粘膜を傷つける熱い
飲食物が食道ガンのリスクをほ
ぼ確実に上げる―ことが明らか
になったということです。予防
の可能性が示唆される食品はほ
かにもあり、今後エビデンスが
増えた場合に「ほぼ確実」への
移行も考えられます。

 加工肉や赤肉は大腸ガンのリ
スクを上げる可能性が高いので
すが、赤肉には鉄や亜鉛、ビタ
ミンB12など必要な栄養素も多
いことが分かっています。日本
人は欧米人に比べて肉の摂取量
が少ないため、「国際的な基準
である週に500グラム(調理
済み摂取量。生肉では1日約1
00グラム)を超えない範囲で
積極的に取ることが望ましい」
と津金センター長は話していま
す。

 一方、サプリメントで高用量
のβカロテンを摂取すると肺ガ
ンのリスクが増加するという国
際的な研究報告もありますが、
食事から摂取する場合はガンや
心血管疾患の予防も期待できま
す。津金センター長は「ガン予
防にこだわり、特定の食品を過
剰に摂取したり避けたりすると、
予防効果がないばかりか何かし
らの弊害が生じることが多いの
です」と指摘しています。

 重要なのは摂取量です。野菜
と果物は1日当たり約400グ
ラム、塩分は1日当たり成人の
男性が7.5グラム、女性は6.5グ
ラムまで、塩蔵食品は週に1回
程度が推奨されています。熱い
飲食物は極力控えること。また、
過度な飲酒はガンのリスクを確
実に上げるとされるため、アル
コール換算で1日約23グラム(
ビールなら大瓶1本分)にとど
めるとよいとされています。

 食物繊維やカルシウムが大腸
ガンのリスクを低下させるとい
うエビデンスも増えつつありま
す。どちらも不足しがちな栄養
素であるため、「積極的な摂取
を勧めます」と津金センター長
は言っています。成人の場合、
食物繊維の摂取量は1日24グラ
ム以上,カルシウムは男性720~
790ミリグラム,女性620~670ミ
リグラム程度を推奨しています。

ガンになりにくい生活習慣につ

いて解説している動画です。

 
 


 
 
 換算した定価が上がったため、
客足が途絶え閑散とした。 笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 過敏性腸症候群で男性下痢、女性便秘のメカニズム

 
 
 
 
 
 
 
 岐阜大学は12月25日、ラット
の大腸内に痛みの刺激を与えた
場合、オスでは排便と関連する
大腸の動きが誘発されますが、
メスでは誘発されないことを確
認したと発表しました。これは、
同大応用生物科学部の志水泰武
教授らの研究グループによるも
のです。研究成果は、「The Jo
urnal of Physiology」 に掲載
されています。

 大腸に痛みの元となる刺激が
あると、その情報が脊髄を経由
して脳へと伝えられ、痛みとし
て感じられます。脳が痛みを感
じると痛みを和らげるために、
脳から脊髄に下行性疼痛抑制経
路を通じて、痛みを抑える神経
伝達物質が放出されます。これ
までに志水教授らは、神経伝達
物質のうち、セロトニン、ドパ
ミンなどのモノアミンが、痛み
を緩和するのと同時に、大腸の
運動を促進することを明らかに
してきました。本来は痛みを緩
和する経路ですが、脊髄に大腸
の運動の調節部位があることと
関連して、副次的に大腸にも影
響を与えているものと理解でき
ます。

 過敏性腸症候群は、ストレス
によるお腹の不調が慢性的に続
き、仕事や勉学に集中できなか
ったり、旅行やスポーツ、レジ
ャーを楽しめなかったりと、生
活の質(QOL) を著しく低下さ
せます。近年ではうつ病との関
連も示唆されており、非常に大
きな問題となっています。過敏
性腸症候群の特徴として症状に
性差があることが知られており、
男性には下痢が多く、女性には
便秘が多いと言われています。
しかし、なぜ下痢や便秘といっ
た大腸の動きと関連する症状に
性差が出るのかについては、よ
くわかっていませんでした。研
究グループは、このメカニズム
を解明することにより、性別に
合わせた新しい治療法が開発で
きると考え、研究に着手しまし
た。

 研究は、オスとメスのラット
に麻酔をかけた状態で実施しま
した。大腸内にカプサイシンに
よる痛み刺激を与えた場合、オ
スのラットでは大腸運動が促進
されますが、メスのラットでは
促進されないことを確認しまし
た。さらに、大腸内の痛み刺激
が脳に伝わった際に放出される
神経伝達物質の成分が、オスと
メスで異なることを確認しまし
た。

 オスでは、ドパミンやセロト
ニンが放出され、これらが脊髄
の排便中枢を活性化し大腸運動
を促進します。一方、メスでは
ドパミンは放出されず、セロト
ニンとGABAが放出され、結果と
して大腸運動を促進しません。
その理由は、GABAが脊髄排便中
枢を抑制し、これがセロトニン
による活性化の効果を打ち消し
ているためと考えられました。
なお、大腸の有害刺激に応答し
てGABAが女性特有に働くのは、
卵巣ホルモンによるもので、卵
巣を除外したメスのラットは、
オスのラットと同様の反応を示
したということです。

 今回の研究により、男性には
下痢が多く、女性には便秘が多
いという排便異常に性差が現れ
るメカニズムの一端が明らかに
なりました。この成果により、
将来的にはストレスによって発
生する下痢や便秘を改善する薬
を、性別に合わせて選択するこ
とにつながることが期待されま
す。

 「本研究により、QOL の著し
い低下をもたらすIBS の病態解
明に近づき、中枢の乱れを是正
する治療薬の開発、さらにオー
ダーメイド治療の道を拓くこと
が期待される」と、研究グルー
プは述べています。

過敏性腸症候群の治療薬につい

て解説している動画です。

 
 


 
 
 排便異常の違いは、性差のせ
いさと言う。       笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 ガンの予防の観点から、食生
活とガンとの関連についての研
究が進みつつあるというのは、
素晴らしいことだと思います。
しかしながら、ガンを診療して
いる、主に保険診療の主治医の
先生から、食べ物は、何を食べ
てもいいよと言われることが多
く、ガンの患者さんでも食べ物
をあれこれ考えるのは、おかし
いと考える患者さんが多い気が
します。ガンの治療においては、
食べ物の制限が成否を決めると
言っても良いほどなのに、何を
食べても良いと言われると折角
の治療が台無しになってしまう
場合が多いのです。特に西洋風
の食事をしていると、身体が冷
え、体温が下がり、同時に免疫
力が下がると思います。ぜひと
も何を食べても良いということ
を信じないで疑ってかかるよう
にして頂きたいものです。
 岐阜大学が12月25日、ラット
の大腸内に痛みの刺激を与えた
場合、オスでは排便と関連する
大腸の動きが誘発されますが、
メスでは誘発されないことを確
認したと発表したのは、素晴ら
しい業績です。過敏性腸症候群
は、ストレスによるお腹の不調
が慢性的に続き、仕事や勉学に
集中できなかったり、旅行やス
ポーツ、レジャーを楽しめなか
ったりと、生活の質(QOL) を
著しく低下させることが分かっ
ており、近年ではうつ病との関
連も示唆されていて、非常に大
きな問題となっているというこ
とですが、ストレスからお腹の
不調が来たり、逆にお腹の不調
がストレスを増悪させるという
点に注目すべきだと思います。
ストレス管理には、副腎のケア
ーが必要になります、うつ病も
副腎疲労によるものが多いので
はないかと推測しています。

 副腎疲労の治療法を披露する。


 
 
 
 
 
 
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