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2021-11-26 20:47:38

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診療マル秘裏話  号外Vol.2020 令和3年1月24日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)免疫チェックポイント阻害薬治療と心イベントの関連調査
2)脳神経ネットワーク再構築を目指す、ニューロリハビリテーション

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 免疫チェックポイント阻害薬治療と心イベントの関連調査

 
 
 
 デンマークで2011-17 年の肺
ガン患者さん2万5573 例および
悪性黒色腫患者さん1万3568 例
を対象に、免疫チェックポイン
ト阻害薬治療と心イベントの関
連を全国後ろ向きコホート研究
で検討しました。主要複合転帰
は心イベント(不整脈、心膜炎、
心筋炎、心不全)または心血管
死としました。

 その結果、1年間の心イベン
ト絶対リスクはプログラム細胞
死1(PD-1)阻害薬で治療され
た肺ガン患者さん9.7%(95%C
I 6.8-12.5)、PD-1阻害薬で治
療された悪性黒色腫患者さん6.
6%(同1.8-11.3),細胞傷害性
Tリンパ球関連蛋白質4(CTLA-4)
阻害薬で治療された悪性黒色腫
患者さん7.5%(同3.7-11.3)で
した。ハザード比は、免疫チェ
ックポイント阻害薬初回投与か
ら6カ月以内で、PD-1阻害薬を
投与した肺ガン患者さん2.14(
95%CI 1.50-3.05)、PD-1阻害
薬を投与した悪性黒色腫患者さ
ん4.30(同1.38-13.42)、CTLA
-4阻害薬を投与した悪性黒色腫
患者さん4.93 (同2.45-9.94)
でした。

免疫チェックポイント阻害剤の

副作用について解説している

動画です。

 
 


 
 
 患者さんの転帰について記載
したことが転機となる。  笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 脳神経ネットワーク再構築を目指す、ニューロリハビリテーション

 
 
 
 
 
 
 
 順天堂大学は生体信号を利用
した医療機器やアバターロボッ
トなどの事業化を目指す研究開
発型ベンチャーのメルティンM
MI(東京都中央区)と、上肢
麻痺症状のある脳卒中慢性期患
者さんを対象に手指用ロボット
ニューロリハビリテーション装
置の臨床効果検証に関する共同
研究契約を締結しました。脳神
経系組織の可塑性を応用して脳
神経ネットワークの再構築を目
指すニューロリハビリテーショ
ンは、脳卒中などの後遺症によ
る運動機能障害の回復法として
注目されています。とくに重度
麻痺者の手指運動の意図を正確
に読み取り、補助できるロボッ
ト機器開発の高まるニーズに対
応します。

 共同研究では、メルティンM
MIが開発中の上肢機能訓練用
ロボットを活用しました。脳卒
中後片麻痺上肢に対するリハビ
リテーション治療の効果検証を
目的とした特定臨床研究を実施
し、患者さんの手指運動機能の
リハビリテーションの一助を目
指します。

上肢支援ロボットについて解説

している動画です。

 
 


 
 
 手指運動機能のリハビリテー
ションの趣旨を説明する。 笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 デンマークで2011-17 年の肺
ガン患者さん2万5573 例および
悪性黒色腫患者さん1万3568 例
を対象に、免疫チェックポイン
ト阻害薬治療と心イベントの関
連を全国後ろ向きコホート研究
で検討したのは素晴らしい業績
です。免疫チェックポイント阻
害剤の副作用として、心筋炎が
指摘されていることもあり、心
疾患との関連は、いずれ調査さ
れるだろうと予測していました。
免疫チェックポイント阻害剤は、
免疫の暴走を招く危険性があり
ます。免疫の暴走が、生命維持
に不可欠な心臓へ影響すること
が、明らかとなったので、投与
する患者さんには、細心の注意
が必要だと考えます。
 順天堂大学が生体信号を利用
した医療機器やアバターロボッ
トなどの事業化を目指す研究開
発型ベンチャーのメルティンM
MI(東京都中央区)と、上肢
麻痺症状のある脳卒中慢性期患
者さんを対象に手指用ロボット
ニューロリハビリテーション装
置の臨床効果検証に関する共同
研究契約を締結したのは喜ばし
いことです。脳卒中の片麻痺に
対しては、有効な治療法が明ら
かになっていませんが、脳神経
系組織の可塑性を応用して脳神
経ネットワークの再構築を目指
すニューロリハビリテーション
は、脳卒中などの後遺症による
運動機能障害の回復法として、
非常に有望と思われます。

 開腹手術から回復した。 笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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