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診療マル秘裏話  Vol.837 令和1年12月25日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)皮膚由来痒み信号が脊髄で増強のメカニズムを発見
2)日テレ深層NEWSで、睡眠不足の危険性等を議論

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】皮膚由来痒み信号が脊髄で増強のメカニズムを発見

 
 
 
 
 
 九州大学は11月28日、皮膚か
らのかゆみ信号が脊髄で強まっ
てしまうメカニズムを発見した
と発表しました。これは、同大
大学院薬学研究院ライフイノベ
ーション分野の津田誠教授、古
賀啓祐特任助教、薬学府修士課
程2年の山方涼大学院生らの研
究グループによるものです。本
研究成果は、米国科学誌「Jour
nal of Allergyand Clinical I
mmunology 」に掲載されていま
す。かゆみは、「かきたい」と
いう欲望を起こさせる不快な感
覚です。皮膚の異物(ダニなど)
を引っかくことで除去する自己
防衛反応と考えられています。
通常、皮膚の中のかゆみを起こ
す物質は、まず、皮膚と脊髄を
つなぐ神経(一次求心性神経)
に作用し、かゆみ信号を発生さ
せます。そのかゆみ信号は、脊
髄の中にある次の神経に伝わり、
この神経は「ガストリン放出ペ
プチド」(GRP )という物質を
出します。GRP は次の神経にあ
るGRP の受容体(GRPR)に結合
し、この神経(GRPR神経)を興
奮させます。その信号はさらに
脳へと運ばれて、私たちは体の
どこで「かゆみ」が起こってい
るかを知ることができます。

皮膚炎などで慢性的にかゆい状
態では、過剰な引っかき行動を
起こし、それが原因で皮膚炎が
悪化、さらにかゆみが増すとい
う悪循環に陥ります。これは「
かゆみと掻破(そうは)の悪循
環」といわれ、かゆみを慢性化
させる大きな原因と考えられて
います。しかし、どのようなメ
カニズムでかゆみが強まり、過
剰に引っかいてしまうのかはよ
く分かっていません。研究グル
ープは、慢性的なかゆみを発症
する接触性皮膚炎モデルマウス
を作製しました。 ゲノム編集
技術を使って「アストロサイト」
と呼ばれるグリア細胞だけで「
リポカリン2」を作れなくする
と、かゆみ信号の強まりと過剰
な引っかき行動、そして皮膚炎
がすべて弱くなりました。

皮膚炎など慢性的にかゆい状態
では、脊髄後角でアストロサイ
トが活性化し、それが作り出す
「リポカリン2」がGRPR神経に
作用し、GRP の働きを強めてし
まいます。その結果、ちょっと
した弱いかゆみ信号でもGRPR神
経が興奮するため、かゆみが起
りやすくなってしまいます。ア
ストロサイトは慢性的にリポカ
リン2を作り出すため、それが
慢性的なかゆみとなると考えら
れるということです。また、グ
リア細胞は、神経活動や神経疾
患に積極的に関与することが近
年次々と報告され、世界の注目
を集めています。

この研究成果は、慢性的なかゆ
みのメカニズムの解明へ向けた
大きな一歩となり、将来的にか
ゆみを鎮める治療薬の開発にも
応用できることが期待されます。
研究グループは、「今後さらに
研究を重ね、慢性的なかゆみの
全容解明を目指していきたいと」
と、述べています。

原因不明の痒みについて解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 医療を善用することで病気の
全容解明ができる。    笑

 
 
 
 
 
 
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2】 日テレ深層NEWSで、睡眠不足の危険性等を議論

 
 
 
 
 
 
 三島和夫・秋田大教授と桜井
武・筑波大教授が11月29日、B
S日テレの「深層NEWS」に
出演し、睡眠不足の危険性など
を議論しました。コメンテータ
ーは読売新聞東京本社メディア
局の渡辺勝敏・専門委員が務め
ました。

 日本人の睡眠時間が世界の中
でも最短レベルであることを踏
まえ、三島氏は「睡眠不足は、
生活習慣病や、ガンになる危険
性を高める。必要な睡眠時間に
は個人差があるが、不足してい
るほど危ない」と指摘しました。
桜井氏は「睡眠には(日中に得
た)情報を整理する役割がある。
十分に寝ているほうが日中の作
業も進みやすい」と語りました。

睡眠不足のリスクについて解説

している動画です。

 
 


 
 
 女性の生理に関する情報を、
整理する。        笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 九州大学が11月28日、皮膚か
らのかゆみ信号が脊髄で強まっ
てしまうメカニズムを発見した
と発表したのは素晴らしい業績
です。人間、痛いのも辛いです
が、痒いのも辛いです。痒みが
辛いのは、痒みが、際限なく強
くなる感じがすることではない
でしょうか?これが皮膚炎など
で慢性的に痒い状態では、過剰
な引っかき行動を起こし、それ
が原因で皮膚炎が悪化、さらに
痒みが増すという悪循環に陥る
ということだと思います。その
メカニズムが解明できた上に、
将来的にかゆみを鎮める治療薬
の開発にも応用できるとすれば、
本当に優れた研究だったと言え
るでしょう。
 三島和夫・秋田大教授と桜井
武・筑波大教授が11月29日、B
S日テレの「深層NEWS」に
出演し、睡眠不足の危険性など
を議論したのは素晴らしい企画
だったと思います。 しかし、
日本人が睡眠不足なのは、今に
始まったことではないのに睡眠
不足の解消法を言うのではなく、
睡眠は、とった方が良いという
当たり前のことしか言っていな
いのが残念です。とった方が良
いのが分かっていても、睡眠を
削って努力するという人がいる
以上、睡眠不足の解消法を議論
することこそ睡眠不足に陥って
いる人を救済することに直結す
ると私は考えます。一つの方法
としてアロマテラピーを使って
ラベンダーの効用を引き出す等
の議論があってしかるべきでは
ないでしょうか?

 紅葉の視覚的効用。笑

 
 
 
 
 
 
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