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診療マル秘裏話  号外Vol.2006 令和3年1月8日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)血液検査で簡便で精度高い乳ガン早期発見方法
2)S-DSCTM の広範囲反復注入の有効性及び安全性

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 血液検査で簡便で精度高い乳ガン早期発見方法

 
 
 
 
 
 国立ガン研究センターは12月
14日、血液検査による簡便で精
度の高い乳ガンの早期発見方法
の開発を目指し、3,000 人を対
象とした大規模臨床試験を2020
年12月から全国4道県(愛媛県、
鹿児島県、北海道、福井県)で
順次開始すると発表しました。
同センター中央病院バイオバン
ク・トランスレーショナルリサ
ーチ支援室の加藤健室長らの研
究グループを中心に、国立国際
医療研究センター、東京医科大
学、日本対ガン協会、東レ株式
会社の研究者と、北海道、福井
県、愛媛県、鹿児島の各日本対
ガン協会支部、ガン専門病院、
大学病院などの協力を得て実施
されます。

 同試験で用いるのは、各検診
機関で乳ガン検診を受診する人
の血液検体です。ガン等の疾患
にともなって種類や量が変動す
ることが明らかになっている血
液中のマイクロRNA を測定しま
す。この測定には、13種類のガ
ンを対象にした「体液中マイク
ロRNA 測定技術基盤開発」(20
14~18年度)で開発された診断
モデルと検出技術を用います。
この基礎研究での成果を実際の
ガン検診で応用できるかどうか
を検証するためこの試験は計画
されました。13種類1つひとつ
のガンについて精度を検証して
いく必要があるとの考えから、
まずは検出方法の開発が先行し
ている乳ガンを対象に初めて実
施されるということです。

 対象は、各検診機関で乳ガン
検診を受診する40~69歳で文書
による同意が得られた人。3,00
0 人(マンモグラフィーで要精
検と判定された2,000 人、精検
不要と判定された1,000 人)を
登録目標とし、参加者は全員、
マンモグラフィー検査のほか、
乳腺エコー検査を受けます(マ
ンモグラフィーで「要精検」と
判断された人は精密検査で、「
精検不要」と判断された人には
本研究による乳腺エコー検査)。
採血は9mlで、マイクロRNA ガ
ンマーカーを東レの「3Dジーン」
という技術で測定します。

 マンモグラフィーの結果、乳
腺エコーの結果、マイクロRNA
ガンマーカーの測定結果を比較
し、分析します。ガンの発見に
ついては、まず精密検査による
発見で分析し、最終的にはガン
登録の情報をもとに分析します。
なお、マイクロRNA ガンマーカ
ー測定結果と、ガン発見との関
連を評価するのが同試験の目的
であるため、マイクロRNA の測
定結果は、参加者には知らせま
せん。

 血液検査によるガン検診は、
手軽で侵襲性が少ないことから、
その開発が期待されています。
例えば、現行のガン検診の手法
にはX線を使うものがあります
が、X線の被ばくを減らせるな
ど、検査時のさまざまな負担が
軽減されます。しかし、血液検
査によるガン検診の精度に関し
ては、まだ十分な検証が行われ
ていません。ガン検診に適した
検査には、「健康な人(症状の
ない人)の中から早期のガンを
発見できる」「早期治療により
死亡率減少につながる」「検診
を行うことによる不利益が小さ
い」「安価に検査できる」とい
ったことが求められます。既存
の検診手法が確立している場合
は、その手法と比較して、評価
することも欠かせません。研究
グループは、「本試験によって、
血液中マイクロRNA ガンマーカ
ーの乳ガン検診での応用につな
がることが期待される」と、述
べています。

ガンのリキッドバイオプシーに

ついてのニュース動画です。

 
 
 


 
 
 皮革製品の出来を比較する。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 S-DSCTM の広範囲反復注入の有効性及び安全性

 
 
 
 
 
 
 東京医科大学は、12月10日、
男女の壮年性脱毛症に対する、
培養ヒト自家毛球部毛根鞘細胞
「S-DSCTM」 の広範囲および反
復注入による有効性および安全
性の検証をする臨床研究を開始
すると発表しました。これは、
同大皮膚科学分野の坪井良治名
誉教授、原田和俊主任教授を中
心とする研究グループと、東邦
大学医療センター大橋病院皮膚
科の新山史朗准教授、株式会社
資生堂再生医療開発室(細胞培
養加工等担当)、杏林大学医学
部皮膚科学教室の大山学教授の
研究グループによるものです。
先行して行われたS-DSCTM に関
する医師主導の臨床研究の結果
は、「Journal of American Ac
ademy of Dermatology」のオン
ライン版に掲載されています。

 今回の臨床研究では、同意を
得た被験者の後頭部から少量の
皮膚組織(直径数mm)を採取し、
それを細胞加工施設(資生堂細
胞培養加工センター)に輸送し、
毛包DSC 組織を単離、培養し、
S-DSCTM を獲得します。男女合
計40人程度の被験者に対して、
頭頂部とその周辺の広範囲の脱
毛部位にS-DSCTM を注入します。
一定期間後、もう1度同一部位
に注入します。観察期間は注入
後1.5 年、安全性フォローアッ
プは2年という計画です。有効
性評価は外観写真評価で行いま
す。

 現在、脱毛症の中でも発症頻
度の高い男女の壮年性脱毛症は
重篤な疾患ではありませんが、
外見に重大な影響を及ぼすこと
から、QOL 向上の観点で治療法
の開発が期待されています。壮
年性脱毛症の治療法として、日
本ではいくつかの薬剤等が用い
られていますが、継続的な服用
が必要であることや、女性の場
合は薬剤の選択肢が限られてい
ることなどの課題があり、また、
それらの効果は男女を問わず十
分ではありません。

 2016~2019年に、東京医科大
学特定認定再生医療等委員会で
承認された計画に基づき、東京
医大、東邦大、資生堂の研究グ
ループは、毛球部毛根鞘(DSC)
細胞加工物S-DSCTM を用いた自
家培養細胞の頭皮薄毛部への注
入施術の安全性と有効性を検討
する臨床研究を実施しました。
その結果、薄毛部の小さな面積
に1度だけ注射した際の、有効
な細胞濃度を決定し、安全性を
確認しています。今回は新たに
杏林大学の研究グループを加え
た3施設で新たな臨床研究を行
います。

「広範囲の薄毛部に複数回投
与する試験は初めての試み。今
回の臨床研究により再生医療に
よる新しい薄毛治療法の実現を
目指していく」と、研究グルー
プは述べています。

毛包を大量に作り出す方法が

発見されたという動画です。

 
 


 
 
 侯爵が、寒天を食べる観点で
講釈をする。       笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 国立ガン研究センターが12月
14日、血液検査による簡便で精
度の高い乳ガンの早期発見方法
の開発を目指し、3,000 人を対
象とした大規模臨床試験を2020
年12月から全国4道県(愛媛県、
鹿児島県、北海道、福井県)で
順次開始すると発表したのは、
喜ぶべきことです。やっと生検
より、リキッドバイオプシーを
重視するようになったと考えら
れるからです。乳房は、体表に
露出している臓器なので、生検
も簡単に行えると安易に考えて
いる人が多いようです。実際に
痛い生検を複数回行われ、陰性
だったために、発見が遅れて手
の施しようがなくなった乳ガン
の患者さんがおられました。
 東京医科大学が、12月10日、
男女の壮年性脱毛症に対する、
培養ヒト自家毛球部毛根鞘細胞
「S-DSCTM」 の広範囲および反
復注入による有効性および安全
性の検証をする臨床研究を開始
すると発表したのは喜ばしいこ
とです。脱毛症の中でも発症頻
度の高い男女の壮年性脱毛症は
重篤な疾患ではありませんが、
外見に重大な影響を及ぼすこと
から、QOL 向上の観点で治療法
の開発が期待されているという
のはその通りだと思います。今
回の臨床研究により再生医療に
よる新しい薄毛治療法の実現を
目指すというのは、本当に壮大
な目標であると認識しました。

 十代の少年が重大事故を起こ
した。          笑

 
 
 
 
 
 
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