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2021-10-10 19:12:06

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診療マル秘裏話  号外Vol.1980 令和2年12月8日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)ガン治療の開始遅延と死亡率の関連を検討した
2)アレルギー性皮膚炎発症にFABP3が,重要な役割担う

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ガン治療の開始遅延と死亡率の関連を検討した

 
 
 
 
 
 ガン治療の開始遅延と死亡率
の関連を系統的レビューおよび
メタ解析で検討しました。膀胱
ガン、乳ガン、大腸ガン、直腸
ガン、肺ガン、子宮頸ガン、頭
頸部ガンに用いる手術、全身療
法および放射線療法を検討した
論文34報(患者計127万2681例)
を解析対象としました。

 その結果、検討した適応17項
目のうち13項目で、治療の遅延
と死亡率上昇の間に有意な関連
が見られました(P<0.05) 。
手術4週間遅延当たりの死亡ハ
ザード比は、結腸切除術1.06(
95%CI 1.01-1.12)、乳ガン手
術1.08(同1.03-1.13) など一
貫性が見られましたが、全身治
療は1.01-1.28 とばらつきがあ
りました。放射線療法4週間遅
延当たりの死亡ハザード比は、
頭頸部ガンの根治的放射線療法
1.09 (同1.05-1.14)、乳房温
存手術の術後補助放射線療法0.
98(同0.88-1.09),子宮頸ガン
の術後補助化学療法1.23(同1.
00-1.50)でした。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
 地縁の関係を解消することが
遅延した。        笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 アレルギー性皮膚炎発症にFABP3が,重要な役割担う

 
 
 
 
 
 
 東北大学は11月2日、アレル
ギー性皮膚炎の発症制御におい
て脂肪酸結合蛋白質3型(FABP
3) が重要な役割を果たしてい
ることを、モデルマウスの研究
において明らかにしたと発表し
ました。この研究は、同大大学
院医学系研究科器官解剖学分野
の小林周平助教と大和田祐二教
授ら、同免疫学分野、および慶
應義塾大学医学研究科の研究グ
ループによるものです。研究成
果は、欧州アレルギー学会雑誌
「Allergy」 電子版に掲載され
ています。

 アレルギー病態には、遺伝的・
環境的要因が複雑に関与するこ
とが知られています。近年、食
物からの栄養摂取により免疫細
胞の機能が変化し、アレルギー
病態に影響を与える可能性が示
されていますが、そのメカニズ
ムについては未だ不明な点が多
く残されています。

 FABP3 は、水に不溶な長鎖脂
肪酸を細胞内で輸送するための
蛋白質です。神経細胞や骨格筋
など体内の種々の細胞に広く発
現していますが、免疫細胞にお
ける分子機能、ひいてはアレル
ギー病態との関与については明
らかではありませんでした。

 今回、研究グループは、FABP
3 がアレルギー性皮膚炎の発症
制御に関与することを発見しま
した。

 まず、免疫組織である脾臓の
免疫細胞においてFABP3 の遺伝
子の発現を網羅的に調べ、リン
パ球(Tリンパ球)の一部の集
団でFABP3 が発現していること
を見出しました。そこで、Tリ
ンパ球が原因となる病態モデル
とされる薬剤誘導アレルギー性
皮膚炎マウスを用いて、リンパ
球におけるFABP3 の機能とアレ
ルギー病態への関与について検
証しました。その結果、FABP3
欠損マウスでは、アレルギー性
皮膚炎を誘導した耳が対照(野
生型)マウスよりも顕著に腫れ
ており、皮膚炎症の増悪に関与
する炎症因子IL-17 を産生する
Tリンパ球(Vγ4+γδTリンパ
球)も集積していました。

 アレルギー性皮膚炎を誘導す
る前においても、FABP3 欠損マ
ウスでは皮膚組織におけるVγ4
+γδTリンパ球細胞の割合が増
加していました。そこで、幼体
におけるTリンパ球の分化の場
である胸腺および成熟後に皮膚
に集積するγδT細胞を調べた
結果、幼体期のFABP3 欠損マウ
スにおいて、胸腺および皮膚に
おいてVγ4+γδTリンパ球の割
合が有意に増加していました。

 続いて、幼体マウスの胸腺か
ら細胞を分取し、FABP3 の発現
を調べた結果、一部の細胞(DN
2 細胞)で強く発現しているこ
とが明らかとなりました。

 さらに、幼体期の野生型およ
びFABP3 欠損マウス由来のDN2
細胞のTリンパ球へ分化する能
力を試験管内で解析しました。
その結果、FABP3 欠損マウス胸
腺由来のDN2 細胞はVγ4+γδT
リンパ球への分化が顕著に亢進
していました。

 これらの結果は、FABP3 欠
損による胎児期または新生児期
における脂質の恒常性の破綻が、
成人期のアレルギー性疾患の発
症に影響を与える皮膚の Vγ4+
γδTリンパ球の分化を促進す
ることを示しています。

 「胎児期あるいは幼体期に摂
取する脂質の量や組成が、成長
後のアレルギー性皮膚疾患の発
症や増悪に影響する、というDO
HaD 仮説に基づいた新規の成果。
将来的に、発達期の栄養コント
ロールによるアレルギー疾患発
症予防へと発展することが期待
される。」と研究グループは述
べています。

アレルギー性結膜炎やアトピー

性皮膚炎や食物性アレルギーの

薬剤について解説している動画

です。

 
 


 
 
 仮設住宅は、必要との仮説に
基づいて建築された。   笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 ガン治療の開始遅延と死亡率
の関連を系統的レビューおよび
メタ解析で検討した結果、検討
した適応17項目のうち13項目で、
治療の遅延と死亡率上昇の間に
有意な関連が見られたというこ
とは、医療関係者にとっては自
明の理であるという、印象を受
けました。すなわちガン治療に
おいて、ガン細胞は非常に狡猾
で、しぶといので、治療が遅延
すれば、するほど治療が困難に
なることは、明らかです。当然、
早期発見、早期治療に全力を傾
ける位でないとガン細胞を退治
することなどできないというこ
とだと思います。ガンが発見さ
れて、3年以内に何も治療をし
ないで放置し続けると必ず末期
ガンになるという説があります。
この説に関して検証は、倫理的
にできませんが、臨床でガンの
人を長年に渡って診てきた経験
から上記の説は正しいと私は、
考えています。
 東北大学が11月2日、アレル
ギー性皮膚炎の発症制御におい
て脂肪酸結合蛋白質3型(FABP
3) が重要な役割を果たしてい
ることを、モデルマウスの研究
において明らかにしたと発表し
たのは、素晴らしい業績です。
「胎児期あるいは、幼体期に摂
取する脂質の量や組成が、成長
後のアレルギー性皮膚疾患の発
症や増悪に影響する、というDO
HaD 仮説に基づいた新規の成果。
将来的に、発達期の栄養コント
ロールによるアレルギー疾患発
症予防へと発展することが期待
される。」と研究グループが言
ているのは、とても期待できな
いと考えられます。胎児期ある
いは、幼体期に摂取する脂質の
量や組成を変えることは成人し
てしまった人には、不可能であ
るためです。

 脂質の質で、資質が決定され
た。           笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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