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2021-10-08 21:05:08

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診療マル秘裏話  号外Vol.1978 令和2年12月6日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)非メラノーマ皮膚ガンの罹患リスクについて調査する
2)非常に小さな物質の反復吸入で過敏性肺炎惹起

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 非メラノーマ皮膚ガンの罹患リスクについて調査する

 
 
 
 
 
 国立ガン研究センターでは、
平成2年(1990年)と平成5年
(1993年)に、岩手県二戸、秋
田県横手、長野県佐久、沖縄県
中部、茨城県水戸、新潟県長岡、
高知県中央東、長崎県上五島、
沖縄県宮古、大阪府吹田の10保
健所管内在住であった40~69歳
で、食事調査アンケートに回答
した男女約10万5千人を平成25
年まで追跡した結果にもとづい
て、職業・生活習慣・ガン家族
歴と、その後の非メラノーマ皮
膚ガンの罹患リスクとの関連を
調査しました。

 その結果、2013年までの追跡
期間中に、男性133人と女性151
人が、非メラノーマ皮膚ガンに
罹患しました。

 男性では、職業が非屋外労働
と比較して、屋外労働では有棘
細胞ガンの、ガンの家族歴があ
ると有棘細胞ガンの罹患リスク
がそれぞれ増加したものの、職
業や家族歴と基底細胞ガンとは
関連がみられませんでした。女
性では、職業やガンの家族歴と
有棘細胞または基底細胞ガンと
は関連がみられませんでした。

 生活習慣(アルコール摂取、
コーヒー摂取、喫煙状況、余暇
の身体活動、BMI) と非メラノ
ーマ皮膚ガンの罹患リスクとの
関連は、男女ともみられません
でした。

皮膚ガンについて解説している

動画です。

 
 


 
 
 基底細胞ガンのガイドライン
による規定を考慮する。  笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 非常に小さな物質の反復吸入で過敏性肺炎惹起

 
 
 
 
 
 
 非常に小さな物質を繰り返し
吸い込むことで起きるのが、「
過敏性肺炎」です。原因となる
物質で多いのが、夏場に湿気で
屋内に発生するカビで、アレル
ギー反応によって肺に炎症が生
じます。カビなどを吸い込まな
いようにすることが予防には重
要です。

 カビによる過敏性肺炎は、7
月をピークに6~9月に発症す
るため、「夏型過敏性肺炎」と
も呼ばれます。湿度がより高い
西日本に患者さんが多いとされ
ています。

 呼吸で気管と気管支を通った
空気は、肺にある小さな袋(肺
胞)に運ばれます。高温多湿に
なると繁殖する「トリコスポロ
ン」というカビは、胞子の大き
さが3~10マイクロ・メートル
(マイクロは100万分の1)
と小さく肺胞まで入り込みます。

 体には、細菌やウイルスなど
の病原体や異物が侵入すると、
免疫細胞の一種「リンパ球」な
どが攻撃する仕組みがあります。
カビを常に吸い込むような環境
だと、攻撃が過剰になり、肺胞
など自分の組織も一緒に傷つけ
て炎症を引き起こします。カビ
以外にも、鳥のフンや羽毛に付
く蛋白質なども原因となるので、
羽毛布団やダウンジャケットに
は注意が必要です。

 個人差もありますが、症状に
は発熱や咳、息切れなどがあり
ます。肺では、アレルギー反応
による炎症が起こり、繰り返す
と、肺胞が硬くなり酸素と二酸
化炭素の交換がうまくできなく
なります。発熱は、微熱から高
熱まで人によって様々です。

 典型的な症状は「痰の出ない
乾いた咳」です。病原体が原因
となる一般的な肺炎は、血液中
の白血球が集まり攻撃して分泌
物が増え、痰が出ます。過敏性
肺炎はアレルギー反応による咳
のため、分泌物が少なく、痰が
出ません。

 問診では、住居の構造や築年
数、寝室の方角など、生活環境
を細かく聞きます。胸部レント
ゲンや、CT(コンピューター
断層撮影法)の画像で肺の状態
を確認し、血液検査でアレルギ
ーの要因となる抗体が出れば、
ほぼ診断できます。

 軽症なら、3日ほど入院して
様子を見るうちに回復しますが、
抜本的な対策には、原因となる
カビの除去が欠かせません。エ
アコンや加湿器、台所、風呂場
などにカビは繁殖しており、掃
除やリフォームで環境を改善し
ます。必要に応じてアレルギー
を抑えるステロイド薬を飲みま
す。

 呼吸困難を起こすほどの重症
患者さんには、酸素吸入やステ
ロイド薬の点滴治療を行います。
症状が半年以上続くと慢性化し
ており、急激に悪化すれば命に
かかわることもあるため、免疫
を抑制する薬を使います。

 新型コロナウイルスの影響で、
今年は過敏性肺炎の診断が難し
くなっています。レントゲンや
CTで肺を撮影すると、新型コ
ロナ患者に特徴的なすりガラス
状の影が同様に見つかるためで
す。PCR検査で感染の有無を
確認します。

 神戸大病院副病院長の西村善
博さんは「『家の中で悪化する』
『昨年の夏も同じような症状が
あった』といった状況に心当た
りがあれば、過敏性肺炎が疑わ
れます。専門医を受診して原因
となる物質を突き止め、生活の
場から取り除きましょう」と話
しています。

夏型過敏性肺炎について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 幸三さんが住居の欠陥構造を
指摘した。        笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 国立ガン研究センターが、平
成2年(1990年)と平成5年(
1993年)に、岩手県二戸、秋田
県横手、長野県佐久、沖縄県中
部、茨城県水戸、新潟県長岡、
高知県中央東、長崎県上五島、
沖縄県宮古、大阪府吹田の10保
健所管内在住であった40~69歳
で、食事調査アンケートに回答
した男女約10万5千人を平成25
年まで追跡した結果にもとづい
て、職業・生活習慣・ガン家族
歴と、その後の非メラノーマ皮
膚ガンの罹患リスクとの関連を
調査したのは、素晴らしい調査
だと思います。生活習慣(アル
コール摂取、コーヒー摂取、喫
煙状況、余暇の身体活動、BMI)
という食事以外の要因が非メラ
ノーマ皮膚ガンの罹患リスク
との関連が、男女ともみられな
かったことについては、いかに
食事がリスク管理に影響するか
を示しているのだと思います。
 過敏性肺炎は、細気管支から
肺胞を病気の主な場所とするび
まん性間質性肺炎です。間質と
いう場所に炎症が起きるのです
が、免疫という身体を守る働き
が炎症に関与しています。アレ
ルギーとは、免疫の過剰反応に
よるものです。カビ以外にも、
鳥のフンや羽毛に付く蛋白質な
ども原因となるので、羽毛布団
やダウンジャケットには注意が
必要ということですから、要は
アレルギーを起こすものなら、
何でも気を付けなければならな
いということでしょう。アレル
ギーを起こすものだけではなく、
アレルギーを増悪させるものに
も注意が必要であると思います。
その最たるものが生活習慣だと
私は、考えています。生活習慣
の中でも、特に食生活に注意が
必要ということでしょう。

 中尉が下士官を注意した。笑

 
 
 
 
 
 
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