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2021-10-06 23:17:45

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診療マル秘裏話  Vol.832 令和1年11月20日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)意思と関係なく発声不可となる痙攣性発声障害
2)人と動物に共通して感染する「パスツレラ症」

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】意思と関係なく発声不可となる痙攣性発声障害

 
 
 
 
 
 「痙攣(けいれん)性発声障
害」は、自分の意思とは関係な
く喉の筋肉がけいれんし、うま
く発声できなくなります。発声
障害の一つであり、内転型、外
転型、両方が混在する混合型に
分けられますが、ほとんどが内
転型です。横浜市立大学付属病
院耳鼻咽喉科の折舘伸彦診療科
部長に診断や治療について聞き
ました。内転型痙攣性発声障害
は、喉の筋肉が収縮して声帯が
過剰に閉じてしまうことで、声
が詰まる、途切れる、震えると
いった症状が表れる病気です。
特定の言葉が言いづらい、接客
や電話など特定の場面で症状が
出やすいなどの特徴があります。
20~40代の女性に多いとされ、
正確な原因は分かっていません。

 発症は10万人に3.5~7.0人と
非常に少なく、認知度は低い病
気です。そのため、職場や学校
では誤解されやすく、「真剣味
が足りない」と注意を受けるな
ど、周囲の無理解に苦しむ患者
さんは多いということです。

 診断は、問診のほか、音読時
や発声時の声の状態や喉の異常
を確認しながら行っていきます。
ただし、発声障害に詳しい医師
は多くないのが現状で、この病
気を正確に診断できる医療機関
は限られます。折舘医師も「医
療機関を受診しても『異常なし』
『精神的なもの』と診断されて
しまうことがあります」と危惧
しています。内転型痙攣性発声
障害が疑われる場合は、診断確
定の意味も含め、まず言語聴覚
士による発声訓練を行うことが
多いとされています。一定期間、
訓練しても効果がなければ、声
帯の筋肉の過剰な緊張を和らげ
るボツリヌス毒素製剤の局所注
射や手術が選択されます。ただ
し、ボツリヌス毒素製剤の効果
は永続的ではないため、定期的
な治療が必要となります。

 手術の一つに、チタン製の医
療機器を喉の軟骨に埋め込む方
法があります。けいれんによっ
て声帯が強く閉まり過ぎるのを
防ぎ、発声を改善させます。20
18年に保険適用となった治療法
で、治療成績は良好だというこ
とです。日本喉頭科学会では現
在、この手術を実施している医
療機関を学会のホームページに
公開する準備を進めているとい
うことです。

 折舘医師は「一人で悩まずに、
さまざまな情報ツールを上手に
利用して、適切な治療を受けら
れる医療機関を探し、門戸をた
たいてください。そうすればき
っと最良の解決法が見つかりま
す」と話しています。

痙攣性発生障害の治療について

解説している動画です。

 
 


 
 
 
 整体で声帯の緊張をほぐす。


 
 
 
 
 
 
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2】 人と動物に共通して感染する「パスツレラ症」

 
 
 
 
 
 
 人と動物に共通して感染する
「パスツレラ症」は、大半がペ
ットとして飼われている犬や猫、
小鳥などからうつり、症状が多
岐にわたるため気付かれにくい
病気です。2000年以降、患者さ
んは増加傾向にあり、日本大学
医学部臨床検査医学分野の荒島
康友助教は「正しい知識を持ち、
極端なペットとの接し方を避け
る必要があります」と呼び掛け
ます。パスツレラ症の原因菌は
何種類かあり、哺乳動物や鳥類
の口腔内、消化管などに常在し、
犬では75%、猫ではほぼ100%の
保菌率です。引っかかれたり、
かまれたりすることで人に感染
しますが、犬や猫がくしゃみを
して空気中に飛んだ菌を人が吸
い込んで感染する飛沫(ひまつ)
感染も少なくないという事です。

 「健康であれば無症状ですが、
免疫力が弱っていると体のさま
ざまな部分に感染し、症状が表
れます。40歳以上に多く、50~
60代がピークです」と荒島助教
は説明しています。

 ある患者さんは、毎朝飼い犬
に自分の口をペロペロとなめさ
せていた所、鼻水や鼻詰まり、
副鼻腔(びくう)に大量のうみ
がたまるなどの症状が出たとい
うことです。他にも喉の違和感
やかすれ声、食中毒や関節炎な
ど多くの症状があります。特に
糖尿病などの基礎疾患があると
重症化しやすく、死亡例も報告
されています。

 「目立った変化や特徴的な症
状が無く、培養検査で初めて感
染が分かります。喉の異常を感
じて受診しても病気が見つから
ず、幾つも病院を回るケースが
多くあります」と荒島助教は言
っています。ワクチンは無く、
早い段階でのペニシリン系やテ
トラサイクリン系などの抗生剤
が効果を表すということです。
「ほとんどの場合、経過は良好
ですが、基礎疾患がある人は、
病状により重症化し、長引く場
合もあります」パスツレラ症が
増加傾向にある要因としては、
1)核家族化によるペット飼育者
の増加2)ペットが小型化し室内
飼いが増えたことによる濃厚接
触3)建物の気密性の向上―など
が挙げられます。荒島助教は「
飼育当初から、ペットとの接触
後はうがいや手洗いをし、ペッ
トとキスをするといった過剰な
接触は避けること。特に寝室に
はペットを入れないこと」と強
調しています。基礎疾患や体調
の管理も重要だということです。

 パスツレラ症は、10歳以下の
子どもへの感染もしばしば報告
されています。「乳児のいる部
屋にはペットを入れない、子ど
もがペットと遊ぶときは大人が
付き添うなど、ペットとは一定
の距離を保ち、困ったときは獣
医師への相談も必要です」と荒
島助教は語っています。

ペットが原因で起こる感染症に

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
 隊長の体調を気遣って、早め
に退庁して頂いた。    笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 「痙攣(けいれん)性発声障
害」は、自分の意思とは関係な
く喉の筋肉がけいれんし、うま
く発声できなくなる、発声障害
の一つであり、内転型、外転型、
両方が混在する混合型に分けら
れますが、ほとんどが内転型と
いうことです。発症は10万人に
3.5~7.0人と非常に少なく、認
知度は低い病気です。そのため、
職場や学校では誤解されやすく、
「真剣味が足りない」と注意を
受けるなど、周囲の無理解に苦
しむ患者さんは多いという所が
問題点と言えるでしょう。また
周囲の人だけではなく医療機関
を受診しても『異常なし』『精
神的なもの』と診断されてしま
うことがあるというのも大きな
問題です。医者の不勉強から来
る誤診については、患者さんサ
イドでは防ぎようがないので、
困ったものです。
 人と動物に共通して感染する
「パスツレラ症」は、大半がペ
ットとして飼われている犬や猫、
小鳥などからうつり、症状が多
岐にわたるため気付かれにくい
病気です。2000年以降、患者さ
んは増加傾向にあり、日本大学
医学部臨床検査医学分野の荒島
康友助教は「正しい知識を持ち、
極端なペットとの接し方を避け
る必要があります」と呼び掛け
ているのは重要なことであると
私は考えています。毎朝飼い犬
に自分の口をペロペロとなめさ
せていた所、鼻水や鼻詰まり、
副鼻腔(びくう)に大量のうみ
がたまるなどの症状が出たとい
うことで、恐ろしい病気だと思
います。他にも喉の違和感やか
すれ声、食中毒や関節炎など多
くの症状があり、特に糖尿病な
どの基礎疾患があると重症化し
やすく、死亡例も報告されてい
るということは重大な事実だと
思います。

 関節に間接的にアプローチす
る。           笑

 
 
 
 
 
 
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