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2021-09-10 21:38:48

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診療マル秘裏話  号外Vol.1954 令和2年11月8日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)小胞体が異常蛋白質を自家処理する新たな仕組
2)呼気で武漢熱ウイルス感染有無判定検査機器を開発

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 小胞体が異常蛋白質を自家処理する新たな仕組

 
 
 
 
 
 細胞内の小器官である小胞体
が異常な蛋白質を「自家処理」
する新たな仕組みを発見した、
と名古屋大学などの研究グルー
プが発表しました。既知の仕組
みとは異なり、蛋白質が小胞体
の内部で分解されます。糖尿病
や各種の神経変性など、関連す
る疾患の治療法の開発につなが
る可能性があるということです。

 小胞体は細胞内で作られた蛋
白質を正しい形に折り畳み、細
胞外に出せるようにします。折
り畳みに失敗した異常蛋白質が
たまった状態を「小胞体ストレ
ス」といい、異常蛋白質を小胞
体から細胞質に出して分解する
仕組みが既に知られてきました。
またいくつかの疾患では、一部
の小胞体内に異常蛋白質が集ま
った区画「ERAC」ができること
がこのグループの研究で分かっ
ていましたが、その働きは謎で
した。

 名古屋大学医学系研究科の有
馬寛教授(糖尿病・内分泌内科
学)らのグループは、一部の小
胞体に異常蛋白質が蓄積する遺
伝性疾患「家族性中枢性尿崩症」
を持つ実験用マウスを使用しま
した。微細な三次元構造を判別
できる最新の「連続ブロック表
面走査電子顕微鏡」により小胞
体を詳しく観察しました。

 その結果、ERACが小胞体の正
常な部分や、蛋白質分解酵素を
含む小器官「ライソソーム」と
つながっていることが判明しま
した。さらに別の顕微鏡などの
分析により、異常蛋白質が正常
部分からERACへと送り込まれ隔
離された上、ライソソームから
送り込まれた酵素に分解される
という、いわば自家処理の仕組
みがあることを突き止めました。

 小胞体ストレスに対処する仕
組みは(1)異常蛋白質に目印
の蛋白質がつながり、そこに酵
素が駆けつけて分解する「ユビ
キチン-プロテアソーム系」、
(2)異常蛋白質を含む細胞質
を膜で取り囲み、中身を分解す
る「オートファジー」の、2つ
の仕組みが知られてきました。
これらの仕組みでは、いずれも
異常蛋白質を細胞質に出してか
ら分解します。これらに対し今
回発見した仕組みでは、異常蛋
白質を小胞体内で分解します。

 ERACは、小胞体ストレスが関
係する他の病気の実験動物でも
見つかっています。有馬教授は
「小胞体ストレス応答の普遍的
なものではないか。さらに解明
することで、新たな治療法の開
発につながる可能性がある」と
述べています。

 研究グループは名古屋大学、
生理学研究所、自治医科大学、
岡山大学で構成されています。
成果は10月7日付の米科学誌「
アイサイエンス」に掲載されま
した。

小胞体ストレスについて解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 厚生労働省の研究班が構成さ
れた。          笑

 
 
 
 
 
 
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2】 呼気で武漢熱ウイルス感染有無判定検査機器を開発

 
 
 
 
 
 東北大学と島津製作所は10月
16日、呼気から武漢熱ウイルスに感
染しているかを調べる検査機器
を開発したと発表しました。鼻
の粘膜や唾液を用いた検査より
もストレスが少なく、PCR検
査と同程度の精度があります。
半年ほど臨床研究を重ね、数年
以内の実用化を目指します。
専用の装置に5~10分ほどか
けて息を吹き込み、水分を採取
します。その中に含まれるウイ
ルス由来の蛋白質などを解析し、
感染の有無や重症化のリスクを
判定します。これまでの研究で
は、陽性患者さんの息からウイ
ルスを正確に検出できることを
確認しました。

武漢熱ウイルスの基礎知識につ

いて解説している動画です。

 
 


 
 
 
 性格を正確に判断する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 細胞内の小器官である小胞体
が異常な蛋白質を「自家処理」
する新たな仕組みを発見した、
と名古屋大学などの研究グルー
プが発表したのは、素晴らしい
業績です。既知の仕組み(小胞
体から細胞質に出して処理)と
は異なり、蛋白質が小胞体の内
部で分解されるということが分
かったというのは意外でした。
糖尿病や各種の神経変性など、
関連する疾患の治療法の開発に
つながる可能性をぜひ追究して
頂きたいものです。小胞体スト
レスをさらに解明することで、
新たな治療法の開発につながる
ことを切に祈念したいと思いま
す。
 東北大学と島津製作所が10月
16日、呼気から武漢熱ウイルスに感
染しているかを調べる検査機器
を開発したと発表したというの
は、素晴らしい企画だと思いま
す。ただ、半年ほど臨床研究を
重ね、数年以内の実用化を目指
すということですから、今回の
武漢熱パンデミックには、間に
合わない可能性が高いと思いま
す。ただ、こうした呼気検査の
流れは、ガン診断にも応用され
ているようなので、今回のパン
デミックに間に合わなくても、
次に、パンデミックを起こす様
なウイルスが出現した時に応用
が効く可能性が高いと考えます。

 古希を迎えた人が呼気検査を
受ける。         笑

 
 
 
 
 
 
 
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