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2021-09-05 23:11:16

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診療マル秘裏話  号外Vol.1950 令和2年11月3日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)血液2mlで、FGFR2型発現ガン細胞同定に成功す
2)自家脂肪幹細胞使用の乳ガン患者の乳房再建術

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 血液2mlで、FGFR2型発現ガン細胞同定に成功す

 
 
 
 
 
 大阪市立大学は10月9日、血
液2mlを用いて、fibroblast g
rowth factor receptor 2(FGF
R2:線維芽細胞増殖因子受容体
2 型)を発現するガン細胞同定
に成功したと発表しました。こ
の研究は、同大大学院医学研究
科癌分子病態制御学・消化器外
科学の八代正和研究教授、黒田
顕慈大学院生らの研究グループ
によるものです。研究成果は、
「Cancer Science」にオンライ
ン掲載されています。

 スキルス胃ガンや胆管ガンな
ど難治ガンの増殖進展に、FGFR
2 遺伝子異常が関与しているこ
とが明らかになってきており、
なかでもスキルス胃ガンにおい
ては高頻度なFGFR2 発現が報告
されています。現在、そのFGFR
2 をターゲットとした阻害剤の
臨床試験が進行中であり、難治
ガンに対する新規分子標的薬と
なることが期待されています。
今回、研究グループは、血液循
環ガン細胞に着目し、胃ガン患
者さんの血液中のFGFR2 発現細
胞について検討を行いました。

 胃ガン患者さん100 人を対象
に胃ガン切除前に採取した血液
(2ml) に含まれる細胞をフロ
ーサイトメトリー装置で解析し
ました。その結果、FGFR2 陽性
ガン細胞が検出され、そのFGFR
2 陽性ガン細胞数は摘出胃ガン
組織のFGFR2 発現と有意に相関
を認めました。更に、FGFR2 陽
性ガン細胞が多く検出された患
者さんは、再発・転移が多く予
後不良でした。

 ガンには「不均一性」があり、
原発部位と再発転移部位とで性
質が異なっていることがありま
す。研究グループは、「血中循
環ガン細胞が検出できるように
なれば、摘出できることが少な
いガン転移巣の特徴を調べるこ
とが可能となり、患者個々のガ
ンの特性に適した分子標的治療
薬の選定に有用な診断法となる
ことが期待される」と、述べて
います。

スキルス胃ガンの特徴と治療に

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
 
 樹木の選定と剪定を行う。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 自家脂肪幹細胞使用の乳ガン患者の乳房再建術

 
 
 
 
 
 カネカは自家細胞と他家細胞
の双方から再生・細胞医療事業
の育成に取り組んでいます。黎
明期にある再生医療産業のなか、
とりわけ社会実装の最前線と位
置付けているのが、子会社バイ
オマスター(神奈川県横浜市)
が展開する、自家の脂肪幹細胞
を用いた乳ガン患者さんの乳房
再建術です。1300近くの症例の
経験から磨いた細胞培養技術、
臨床ノウハウの外部提供も計画
しています。

 バイオマスターは構造改革特
別区域法の下で認可された国内
唯一の株式会社経営の医療機関
「セルポートクリニック横浜」
(同)を運営しています。脂肪
由来幹細胞を用いた軟部組織増
大術「CAL」を手がけており、
主に乳ガン手術で切除した乳房
の再建治療を行っています。こ
れまでは非培養の幹細胞を用い
てきましたが、臨床研究での有
用性検証を経て7月から培養幹
細胞を用いた「培養CAL」の
治療を始めました。

 カネカは他家細胞の研究を通
じて効率的に細胞培養できる技
術を開発してきました。この培
養技術をセルポートクリニック
横浜の培養CAL向けにも応用
し、院内を改修して細胞培養用
の加工施設(CPC)も新たに
今夏設置しました。吸引採取す
る脂肪を大幅に減らせるため、
患者さんの負担を軽減できるほ
か、細胞の採取から幹細胞の分
離、培養、移植を高い品質管理
のもとで院内で完結できます。

 セルポートクリニック横浜で
はさらに少量の細胞から幹細胞
を大量培養する技術を用いた乳
房再建術も今年秋をめどに始め
る予定です。また、脂肪幹細胞
は組織分化、炎症抑制、組織修
復促進といった働きがあり、変
形性膝関節症などの整形外科や
皮膚科などにも応用できる可能
性もあります。

 バイオマスターではCALや
培養CALで培ってきた細胞を
扱う技術や臨床ノウハウを外部
にも提供し、脂肪幹細胞を用い
る再生医療の裾野を広げる構想
も持っています。新たに設置し
たCPCを細胞加工ビジネスに
活用することも視野にいれてい
ます。

最新の乳房再建術について解説

している動画です。

 
 


 
 
 加工施設の生産性の下降が報
じられた。        笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 大阪市立大学が10月9日、血
液2mlを用いて、fibroblast g
rowth factor receptor 2(FGF
R2:線維芽細胞増殖因子受容体
2 型)を発現するガン細胞同定
に成功したと発表したのは素晴
らしい業績です。血中循環ガン
細胞が検出できるようになれば、
摘出できることが少ないガン転
移巣の特徴を調べることが可能
となり、患者個々のガンの特性
に適した分子標的治療薬の選定
に有用な診断法となることに、
期待したいと思います。
 子会社バイオマスター(神奈
川県横浜市)が展開する、自家
の脂肪幹細胞を用いた乳ガン患
者さんの乳房再建術です。1300
近くの症例の経験から磨いた細
胞培養技術、臨床ノウハウの外
部提供も計画しているというこ
とで、乳ガン術後の女性患者さ
んにとっては、朗報です。失っ
てしまった自分の身体の一部が
再建されるのですから、本当に
乳ガン術後の女性患者さんにと
っては、喜びひとしおでしょう。

 債権を譲渡し、企業の再建を
図る。          笑

 
 
 
 
 
 
 
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