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診療マル秘裏話  Vol.827 令和1年10月16日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)脂質が原因の血液の濁りを紅麹が低減する効果
2)透析施行中の腎性貧血を効能・効果とする新薬

 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】脂質が原因の血液の濁りを紅麹が低減する効果

 
 
 
 
 
 小林製薬は、脂質が原因で生
じる血液の濁りを紅麹が低減す
る効果を見いだしました。循環
器系疾患のリスク低減に期待さ
れます。紅麹は清酒や味噌に用
いられる麹菌の一種で、悪玉コ
レステロールの低減効果などさ
まざまな健康成分を含有すると
されています。同社は2016年に
グンゼから紅麹の研究・販売に
関する事業を譲り受け、栄養補
助食品などを展開しています。
今後も研究を続け、紅麹を活用
した製品開発につなげていく考
えです。

 一般に高脂肪食や高コレステ
ロール食を継続摂取すると、血
液が白濁する乳び状態となりま
す。乳びは循環器系疾患の危険
因子で、乳びの抑制がリスク低
減につながると考えられていま
す。一方、紅麹は発酵によって
生み出される成分(モナコリン
K、GABA、色素成分)によ
り血流、血液への効果が期待さ
れ、同社は血液の乳びを減少さ
せる効果を検証しました。

 今回の研究では「高コレステ
ロール食を与えた日本白色ウサ
ギの血液乳びを紅麹が大幅に低
減する効果」を明らかにしまし
た。ウサギを紅麹非投与群(1
群)と紅麹投与群(2群)に分
け、2群には紅麹粉末を3週間
強制経口投与しました。

 両群の血液を採取した結果で
は、1群と2群では目視による
血漿の白濁に差がみられました。
光透過率測定でも2群が1群を
20%近く上回る透過率を示す
ことなどを実証しました。

麹の健康効果について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 フェンスの騒音低減策を提言
する。          笑

 
 
 
 
 
 
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2】 透析施行中の腎性貧血を効能・効果とする新薬

 
 
 
 
 
 アステラス製薬は本日(9月
20日)、米・FibroGen社と共同
で開発を進めているロキサデュ
スタット(商品名エベレンゾ錠)
について透析施行中の腎性貧血
を効能・効果として、製造販売
承認を取得したと発表しました。
同薬は腎性貧血を改善する経口
投与による治療薬です。慢性腎
臓病(CKD )患者さんでは腎臓
でのエリスロポエチン産生能低
下による腎性貧血を呈しやすく
なります。腎性貧血は腎不全へ
の病態進行を早めたり、心血管
系合併症の発症リスクを高める
など、腎疾患の転帰を著明に悪
化させる他、患者のQOL や認知
機能の著しい低下を引き起こし
ます。

 ロキサデュスタットは、低酸
素誘導因子(HIF )プロリン水
酸化酵素(PH)阻害薬で、赤血
球造血刺激因子製剤(EAS )と
は異なる機序により、腎性貧血
を改善するファーストインクラ
スの経口治療薬です。ロキサデ
ュスタットは、生体が低酸素状
態に置かれた際に生じる生理学
的反応を誘導します。すなわち、
正常酸素状態においても生体内
で複数の経路を調節することで
赤血球の生成を活性化し、血液
の酸素運搬能力を増強します。

 今回の承認は、日本で実施さ
れた透析期のCKD に伴う、貧血
患者さんを対象とした4件の第
3相試験のデータに基づきます。
これらの試験により、同薬の有
効性および安全性が確認されま
した。依然としてアンメットメ
ディカルニーズが存在する透析
期において、同薬は腎性貧血の
新たな治療選択肢となることが
期待されます。

 なお、同薬は保存期の腎性貧
血の治療薬として第3試験の段
階にあり、透析期および保存期
の腎性貧血の治療薬として中国
で承認を取得している他、欧米
で承認申請の準備中です。

HIF-PH阻害薬について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 正常で清浄な法事。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 小林製薬が、脂質が原因で生
じる血液の濁りを紅麹が低減す
る効果を見いだしたのは素晴ら
しい業績です。循環器系疾患の
リスク低減が期待されるという
ことです。紅麹は清酒や味噌に
用いられる麹菌の一種で、悪玉
コレステロールの低減効果など
さまざまな健康成分を含有する
とされているのは、周知の事実
です。一般に高脂肪食や高コレ
ステロール食を継続摂取すると、
血液が白濁する乳び状態となり
危険です。乳びは循環器系疾患
の危険因子で、乳びの抑制がリ
スク低減につながると考えられ
ています。紅麹が乳びの抑制に
繋がっているので、発酵食品の
優れた効果をまざまざと見た思
いです。
 アステラス製薬が本日(9月
20日)、米・FibroGen社と共同
で開発を進めているロキサデュ
スタット(商品名エベレンゾ錠)
について透析施行中の腎性貧血
を効能・効果として、製造販売
承認を取得したと発表したのは、
本当に驚き桃の木山椒の木です。
腎性貧血を改善するのは、エリ
スロポエチンのみと教わり実際
に注射のエリスロポエチンを、
実施している患者さんは沢山い
るからです。経口薬が開発され
れば、その方がコンプライアン
スが良くなるのは目に見えてい
ます。その内、腎性貧血の治療
がコペルニクス的転回を迎える
ような気がしてなりません。

 誠三さんが製造販売許可をと
る。           笑

 
 
 
 
 
 
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