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2021-08-26 20:11:04

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診療マル秘裏話  号外Vol.1941 令和2年10月24日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)ガン患者iPS細胞から免疫細胞作製し,ガン治療す
2)内膜症モデルマウスで,卵胞機能及び妊孕性低下解明

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ガン患者iPS細胞から免疫細胞作製し,ガン治療す

 
 
 
 
 
 京都大iPS細胞研究所は10月1
日、ガン患者のiPS 細胞から大
量の免疫細胞をつくり、ガンを
治療する研究を、大阪大発ベン
チャー企業「KOTAI (コウタイ)
バイオテクノロジーズ」と始め
ると発表しました。研究期間は
3年間で、その後、実際に患者
さんに使う臨床研究をめざしま
す。

 研究では、患者さんのガン組
織に含まれる、ガンを攻撃する
免疫細胞を採取し、iPS 細胞を
つくります。iPS 細胞は様々な
細胞になるうえ、無限に増やせ
る性質があります。この性質を
いかして大量の免疫細胞に変化
させ、患者さんに戻して、ガン
を退治する方法の確立をめざし
ます。

 免疫細胞は一つの細胞ごとに
攻撃する対象が異なります。ガ
ン組織に含まれる免疫細胞はガ
ンを攻撃しているとみられ、治
療効果の高い免疫細胞を見つけ
やすいとされています。攻撃対
象を認識する仕組みはiPS 細胞
になっても保たれるため、再び
免疫細胞に変化させた後も、ガ
ンを攻撃することが期待できる
ということです。

 対象とするガンの種類は非公
表とされています。京大はiPS
細胞の作製や免疫細胞への変化
を担当し、KOTAI 社は免疫細胞
の解析を担います。

 免疫細胞を使ったガン治療は、
血液のガンに対するスイス・ノ
バルティス社の「キムリア」の
ように、保険適用となっている
ものもあります。

 京大iPS 研は今回の患者さん
自身のiPS 細胞を使う方法とは
別に、備蓄している他人のiPS
細胞を使う治療法の開発も進め
ており、2021年に臨床研究を始
めたい考えです。

この発展形の免疫療法について

解説している動画です。

 
 


 
 
 好評の原因は、非公表だった。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 内膜症モデルマウスで,卵胞機能及び妊孕性低下解明

 
 
 
 
 
 
 名古屋大学は10月1日、新規
に卵巣子宮内膜症モデルマウス
を開発し、鉄を介した酸化スト
レスによる卵胞への機能低下と
妊孕性低下を明らかにしたと発
表しました。この研究は、同大
大学院医学系研究科・産婦人科
学の林祥太郎大学院生、中村智
子講師、梶山広明准教授、同・
生体反応病理学の豊國伸哉教授
らの研究グループによるもので
す。研究成果は、科学誌「Redo
x Biology 」電子版に掲載され
ています。

 子宮内膜症は、生殖可能年齢
女性の約10~15%が罹患すると
されています。骨盤内に逆流し
た子宮内膜が生着することで、
炎症、癒着、月経困難の原因と
なります。卵巣では嚢胞性病変
を形成することで、不妊症や一
部の卵巣ガンの発生母地にもな
ると考えられています。

 子宮内膜症の基礎研究におい
ては、若年患者さんの病変を卵
巣も含めて摘出することは倫理
的に認められていません。これ
まで、主な手法として腹膜病変、
深部内膜症のモデルマウスを用
いた報告はありましたが、卵胞
機能を評価できる卵巣に子宮内
膜症病巣を有するモデルマウス
を作製した報告はありませんで
した。そこで、今回研究グルー
プは、新たな手法を用いて卵巣
子宮内膜症モデルマウスを開発
しました。

 今回用いた新しい手法では、
マウスの卵巣嚢を除去し卵巣表
面を露出させたところに、別の
マウスから得た子宮を細切して
移植しています。この方法を行
って4週間後に解剖すると、卵
巣に付着する形で子宮内膜症病
変が形成されていました。また、
病変の間質に過剰鉄の沈着を認
めました。処置から1、2、4週
間後の病変を比較すると、時間
が経つにつれ卵巣周囲の線維化
が増加しました。このような所
見は、ヒトの卵巣子宮内膜症病
変と同様のものです。

 また、同モデルマウスでは、
子宮内膜症のある卵巣において
卵胞の酸化ストレスマーカー(
4-HNE、8-OHdG )のレベルが高
く、卵胞発育に必要なFSH 受容
体の発現低下を認めました。さ
らに、卵巣子宮内膜症モデルマ
ウスでは、妊娠仔数の有意な減
少を認めたということです。

 以上の結果から、卵巣子宮内
膜症の存在が、病変に含まれる
過剰鉄を介して、卵胞への酸化
ストレスの増加とFSH 受容体低
下を来し、妊孕性低下につなが
ることが示されました。

 研究グループは、同モデルを
使用して鉄や酸化ストレスの影
響を阻害するような薬剤によっ
て病態が改善するかを検討中で
す。また、卵巣子宮内膜症モデ
ルマウスを長期観察することに
より卵巣ガンを発症するかどう
かを検討するとしています。

 「今回の成果は、新たな卵巣
子宮内膜症モデルマウスの確立
であり、同モデルマウスが今後
の子宮内膜症に関連した不妊症
の病態解明、治療開発において
有用であると考えられる」と研
究グループは述べています。

スナック菓子特にポテトチップ

スに依存することで子宮内膜症

を発症しているのではと推測し

ている動画です。

 
 


 
 
 
 不妊症治療のために赴任先を
変える。         笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 京都大iPS細胞研究所が10月1
日、ガン患者のiPS 細胞から大
量の免疫細胞をつくり、ガンを
治療する研究を、大阪大発ベン
チャー企業「KOTAI (コウタイ)
バイオテクノロジーズ」と始め
ると発表したのは、素晴らしい
企画です。攻撃対象を認識する
仕組みはiPS 細胞になっても保
たれるため、再び免疫細胞に変
化させた後も、ガンを攻撃する
ことが期待できるというのは、
便利な機能だと思います。先祖
がえりしても、もともとの性質
を失わないというのは、神秘的
と言えるでしょう。
 名古屋大学が10月1日、新規
に卵巣子宮内膜症モデルマウス
を開発し、鉄を介した酸化スト
レスによる卵胞への機能低下と
妊孕性低下を明らかにしたと発
表したのは素晴らしい業績です。
今回の成果は、新たな卵巣子宮
内膜症モデルマウスの確立であ
り、同モデルマウスが今後の子
宮内膜症に関連した不妊症の病
態解明、治療開発において有用
であることは明らかです。ぜひ
今後の研究で、このモデルマウ
スを使って、子宮内膜症に関連
した不妊症の病態解明と治療の
開発に繋げて頂きたいものです。

 モデルマウスを確立する確率
を計算する。       笑

 
 
 
 
 
 
 
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