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2021-08-10 23:19:46

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診療マル秘裏話  号外Vol.1928 令和2年10月9日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)大腸ガン対象のADC開発品の第2相臨床試験開始
2)開発中抗体薬物複合体製剤を共同開発、商業化

 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 大腸ガン対象のADC開発品の第2相臨床試験開始

 
 
 
 
 
 第一三共は、9月15日、ガン
治療薬の開発品「U3ー140
2」について大腸ガンを対象と
する第2相臨床試験を開始した
と発表しました。同社が研究開
発を集中している抗体と低分子
化合物を結合させたADCの一
つです。臨床開発が進む別の2
品は英アストラゼネカと戦略提
携しており、同1402は現時
点では単独での事業化を視野に
入れています。同1402はガ
ン発現にかかわる蛋白質「HE
R3」と結合する抗体に、ガン
の殺傷作用があるトポイソメラ
ーゼ1阻害薬を結合させていま
す。大腸ガンのほかに、肺ガン
や乳ガンでの臨床試験を実施中
です。

 前治療歴のある切除不能な大
腸ガンを対象とする第2相試験
は日米欧で実施し、患者さん約
80人を登録します。HER3高
発現と低発現の2群に分け、主
要評価項目は客観的奏功率とし
ます。試験期間は27カ月です。

ガン治療とバイオ医薬品につい

て解説している動画です。

 
 


 
 
 
 そうこうしている内に奏効率
が上がる。        笑

 
 
 
 
 
 
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2】 開発中抗体薬物複合体製剤を共同開発、商業化

 
 
 
 
 
 
 米メルクと米シアトル・ジェ
ネティクスは、ガン分野の医薬
品事業で資本業務提携すると発
表しました。シアトルが開発中
の抗体薬物複合体(ADC)製
剤を共同開発、商業化します。
シアトルのもう一つの抗ガン剤
も、北米以外の開発をメルクが
担う予定です。メルクのシアト
ルに対する出資も含め、一時金
やマイルストーンなどで最大44
億ドル(約4600億円)がシアト
ルに支払われる可能性がありま
す。

 ADC製剤では、シアトルが
開発中の「ラディラツズマブ
ベドチン」について全世界で共
同開発・商業化します。同剤は、
乳ガンなどの細胞上に発現する
「LIV-1」に結合する抗体
と抗ガン剤を結合したADCで
す。乳ガンなどを対象に第2相
臨床試験が行われています。今
後はメルクの免疫チェックポイ
ント阻害剤「キイトルーダ」と
の併用試験なども行う計画です。

 北米ではシアトル、北米以外
の地域ではメルクが承認申請手
続きを行い、開発費用と収益は
両社で折半します。メルクは一
時金6億ドルをシアトルに支払
う他、10億ドル分のシアトル
株式を取得しました。さらに開
発進捗や売り上げに応じたマイ
ルストーン最大26億ドルがシ
アトルに支払われる可能性もあ
ります。

 シアトルの抗ガン剤「ツカチ
ニブ」についても、メルクが欧
米以外の開発権利を取得しまし
た。今後はアジア、中東、中南
米などの開発をメルクが独占的
に進めていく予定です。同剤は
HER2に対するチロシンキナ
ーゼ阻害剤で、米国で第3相試
験中です。メルクは一時金1億
2500万ドル、マイルストーン最
大6500万ドルをシアトルに支払
います。

 ADCをめぐる大型提携が相
次いでいます。シアトルと約3
年前まで提携していた米イミュ
ノメディクスは9月13日、約2
10億ドルで米ギリアド・サイ
エンシズに買収されることが発
表されました。イミュノメディ
クスと競合するADCを開発し
ている第一三共は7月、英アス
トラゼネカ(AZ)と最大60
億ドル規模の共同開発・商業化
契約を結びました。

ガンと精密医療について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 
 強豪校が競合する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 第一三共が、9月15日、ガン
治療薬の開発品「U3ー140
2」について大腸ガンを対象と
する第2相臨床試験を開始した
と発表したのは、喜ばしいこと
です。ADCは、抗体に低分子
の抗ガン剤をリンカーという、
物質を介してつないだものです。
血液中にある時は、リンカーの
結合は強固で、簡単に抗ガン剤
を放出しない仕組みになってい
て、ガン細胞選択的に抗ガン剤
が効くように設計されています。
それゆえに、副作用が少なく、
仮に結合した低分子の抗ガン剤
をそのまま投与することで、副
作用が強く出る場合でもADC
なら、ほとんど副作用が出ない
という現象が起きるようです。
 米メルクと米シアトル・ジェ
ネティクスが、ガン分野の医薬
品事業で資本業務提携すると発
表したのは、喜ばしいことです。
新薬の開発には、莫大な費用が
かかります。それゆえに、一社
だけで開発するのは、いかに、
ADCが優れていても、困難で
あると言えるでしょう。しかし、
毛利元就の三本の矢のように、
製薬メーカーと優れた技術を持
つ、ベンチャー企業が手を組め
ば、資金面でも安定して良い薬
ができるのではないかと推察致
します。ADCをめぐる大型提
携が相次いでいるのは、そうし
た推察を裏付けるものだと思い
ます。第一三共は7月、英アス
トラゼネカ(AZ)と最大60
億ドル規模の共同開発・商業化
契約を結んだのも、そう言う理
由からでしょう。

 提携を結ぶ際の定型的なやり
とりを行う。       笑

 
 
 
 
 
 
 
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職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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