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2021-07-29 21:28:09

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診療マル秘裏話  号外Vol.1917 令和2年9月26日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)心不全発現増加心臓ドパミン受容体が不整脈惹起
2)厚労省が光免疫療法の薬剤の製造販売承認了承

 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 心不全発現増加心臓ドパミン受容体が不整脈惹起

 
 
 
 
 
 東京大学医学部附属病院は9
月1日、心不全時に発現増加し
た心臓ドパミン受容体が、慢性
心不全患者さんの主な死因であ
る突然死の原因となる致死的不
整脈を起こすことを世界で初め
て明らかにしたと発表しました。
これは、同大医学部附属病院循
環器内科の山口敏弘特任助教お
よび野村征太郎特任助教、小室
一成教授、現東邦大学医学部医
学科生理学講座の内藤篤彦教授、
現エール大学医療学校神経科学
部の住田智一助教らの研究グル
ープによるものです。研究成果
は、「Nature Communications」
のオンライン版に掲載されてい
ます。高齢化社会の進展に伴い、
日本の慢性心不全患者数は年々
増加しています。心不全の年間
死亡者数は7万人を超えており、
その予後は未だ不良です。特に、
重症心不全に対する内科的治療
の選択肢は限られており、新た
な治療法の開発が待たれていま
す。これまで心不全の基礎研究
では心不全のモデル動物による
解析を中心とした研究が行われ
てきましたが、これらの研究を
臨床応用する際に、モデル動物
とヒトとの種差が大きな課題と
なっていました。

 研究グループはこの課題を解
決するため、心不全モデルマウ
スとヒト心不全患者さんの網羅
的遺伝子発現解析の結果を用い
てヒト心不全に対して臨床応用
が可能となるシーズ探索を行い、
モデルマウスおよびヒト両者に
共通して心不全時に大きく発現
が増加するドパミン受容体に着
目しました。ドパミンは急性心
不全の治療薬として古くから医
療現場で使用されてきましたが、
その受容体であるドパミン受容
体の心臓における役割や作用機
序は、これまで明らかにされて
いませんでした。研究グループ
は、前述のシーズ探索の結果に
基づいて、心筋細胞に特異的な
ドパミン受容体欠損(ノックア
ウト)マウスや強制(過剰)発
現マウスを作製し、体表心電図、
埋め込み型心電図、心臓超音波
検査を用いた機能解析を行いま
した。その結果、ドパミン受容
体欠損マウスでは心不全時の不
整脈が抑制されるとともに予後
が改善され、強制発現マウスで
は致死的不整脈が増加しました。
この結果から、心不全時に心筋
細胞で発現が増加するドパミン
受容体が致死的不整脈の発症に
寄与していることが世界で初め
て明らかとなりました。その作
用機序として、心筋細胞内のリ
アノジン受容体のリン酸化を介
して、細胞内のカルシウム濃度
の変化に異常をきたしているこ
とが関与していると考えられた
ということです。

 更に、東京大学医学部附属病
院と共同研究先であるコロラド
大学附属病院において重症心不
全患者の病歴を解析し、致死的
不整脈の治療歴あるいは埋め込
み型除細動器による治療歴のあ
る患者群(不整脈群)と対照群
(非不整脈群)の比較を行った
所、心臓ドパミン受容体は不整
脈群の患者さんにおいて、より
発現増加が認められ、心臓ドパ
ミン受容体がヒトにおいても心
不全時の致死的不整脈の発症に
関与していることが明らかにな
りました。今回の研究成果に基
づき、心不全時に心臓ドパミン
受容体の働きを適切に抑制する
薬剤を使用することで、心不全
時の突然死を抑制する新たな治
療法につながることが期待され
ます。

 「今後は、核医学検査により、
心臓ドパミン受容体の発現量を
画像検査のみで測定することが
できる検査システムの確立を試
み、さらなる臨床応用に向けて
の研究を目指す。核医学を用い
た画像検査によって、患者に負
担をかけずに突然死を予測する
ことが可能となり、さらには心
臓ドパミン受容体をターゲット
とした薬効が期待できる患者を、
効率よく予測することも可能に
なると考えている」と、研究グ
ループは述べています。

昇圧剤について解説している

動画です。

 
 


 
 
 検査システムの確立を確率論
で考える。        笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 厚労省が光免疫療法の薬剤の製造販売承認了承

 
 
 
 
 
 
 厚生労働省の薬事・食品衛生
審議会医薬品第2部会は4日、体
の外からレーザー光を当ててガ
ン細胞を死滅させる「光免疫療
法」で使う薬剤について、頭頸
(けい)部ガンの治療薬として
製造販売を承認することを了承
しました。正式承認されれば、
世界で初めて同療法が実用化す
ることになります。

 了承された薬剤は、光免疫療
法で使用する「セツキシマブサ
ロタロカンナトリウム」(商品
名アキャルックス)です。適応
疾患は切除不能や再発した頭頸
部ガンです。米製薬ベンチャー
「楽天メディカル」が開発し、
同社の日本法人が今年3月、日
米の治験の結果を基に製造販売
の承認を申請していました。

 この薬剤はガン細胞に特異的
にくっつき、レーザー光を当て
ると化学反応を起こしてガン細
胞を死滅させます。レーザー光
が当たらなければ反応しないた
め、ピンポイントでガン細胞を
攻撃できるとされています。

同社が開発したレーザー照射
システムは9月2日に医療機器と
して承認されました。薬剤が正
式承認されれば、薬価収載され
保険適用になり、早ければ年内
にも同療法が実用化する見通し
です。

 光免疫療法の治験は2015年、
米国で再発頭頸部ガン患者さん
を対象に開始しました。国内で
は2018年から国立ガン研究セン
ター東病院(千葉県柏市)など
10カ所で実施されています。現
在、10カ国以上で治験の終盤で
ある第3相試験が行われていま
す。

 厚労省は今年5月、この薬剤
について、重篤で有効な治療法
が少ない病気の治療薬を対象に、
薬の販売後に必要な調査などを
行うことを条件に治験の工程を
一部省いて承認する「条件付き
早期承認制度」を適用すると通
知しました。有望な薬を世界に
先駆けて実用化するために優先
的に審査する「先駆け審査指定
制度」にも指定されていました。

このニュースについて楽天の三

木谷社長のインタビュー動画で

す。

 
 


 
 
 
 校庭を掃除する工程を考える。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 東京大学医学部附属病院が9
月1日、心不全時に発現増加し
た心臓ドパミン受容体が、慢性
心不全患者さんの主な死因であ
る突然死の原因となる致死的不
整脈を起こすことを世界で初め
て明らかにしたと発表したのは、
素晴らしい業績です。 今回の
研究成果に基づき、心不全時に
心臓ドパミン受容体の働きを適
切に抑制する薬剤を使用するこ
とで、心不全時の突然死を抑制
する新たな治療法につながるこ
とを期待したいと思います。
 厚生労働省の薬事・食品衛生
審議会医薬品第2部会が,9月4日、
体の外からレーザー光を当てて
ガン細胞を死滅させる「光免疫
療法」で使う薬剤について頭頸
(けい)部ガンの治療薬として
製造販売を承認することを了承
したのは、喜ばしいことです。
薬剤が正式承認されれば、薬価
収載され保険適用になり、早け
れば年内にも同療法が実用化す
る見通しということなので早く
この薬剤を使って、たくさんの
ガンの人が救われることを期待
したいと思います。

 秀才は薬価収載されることを
予想していた。      笑

 
 
 
 
 
 
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