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2021-07-27 23:00:54

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診療マル秘裏話  号外Vol.1916 令和2年9月25日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)筋萎縮性側索硬化症の原因蛋白質の新しい働き
2)膵臓,消化管,肺の神経内分泌腫瘍治療薬の申請

 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 筋萎縮性側索硬化症の原因蛋白質の新しい働き

 
 
 
 
 
 全身の筋肉が次第に衰えてい
く難病、筋萎縮性側索硬化症(
ALS )の原因となる蛋白質の新
たな働きを、大阪大などのグル
ープが見つけました。もともと
は、細胞内の「蛋白質合成工場」
のメンテナンスに重要な働きを
していることが分かりました。
ALS 発病の仕組みや治療法の開
発につなげたいとしています。

 ALS の患者さんの脳では、「
TDP43 」という蛋白質が、異常
にたまることが知られています。
この蛋白質は正常時にどう働い
ているのか、詳しく分かってい
ませんでした。

 そこでグループは、TDP43 と
結合する物質を調べた所、細胞
内の「蛋白質合成工場」と呼ば
れる「リボソーム」を作る材料
であることが分かりました。

 次に、マウスの神経細胞で実
験した所、TDP43 を減らすと、
神経細胞が持つ長い突起が伸び
なくなりますが、リボソームを
作る材料を補給すると、神経突
起の伸びが改善することが分か
りました。この結果から、TDP4
3 の役割は、リボソームの材料
とくっついて、神経細胞の突起
に運ぶことだとつきとめました。

 何らかの原因でTDP43 の働き
が弱まると、神経細胞の突起を
伸ばすために必要な蛋白質が作
れなくなると推定されました。
突起が伸びない状態が続くと、
神経細胞全体が衰えてしまい、
ALS 発病につながるとみられて
います。

 グループの長野清一准教授は、
「工場のメンテナンスという役
割に注目した新しい治療法の開
発につなげたい」と話していま
す。

筋委縮性側索硬化症について、

解説している動画です。

 
 


 
 
 
 工場のメンテナンス能力を向
上させる。        笑

 
 
 
 
 
 
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2】 膵臓,消化管,肺の神経内分泌腫瘍治療薬の申請

 
 
 
 
 
 
 富士フイルム富山化学は、新
規放射性医薬品「F-1515」
について、膵臓や消化管、肺の
神経内分泌腫瘍の治療薬として
厚生労働省に製造販売承認の申
請を行ったと発表しました。ソ
マトスタチン類似物質に放射性
同位元素のルテチウム177を
標識した治療用放射性医薬品で、
放射性リガンド療法の一種であ
るペプチド受容体放射性核種療
法(PRRT)に用います。海
外では「Lutathera(
ルタテラ)」の製品名で欧米や
イスラエル、韓国などで承認さ
れています。

 神経内分泌腫瘍は、ホルモン
やペプチドを分泌する神経内分
泌細胞に由来する腫瘍です。外
科的手術が第1選択とされます
が、切除できない状態まで進行
した場合には薬物療法が行われ
ます。 しかし、薬物療法では
選択できる治療薬が限られてい
るのが現状です。併用する輸液
「F-1520」についても、
併せて承認申請を行いました。

神経内分泌腫瘍について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 清三さんが、製造販売承認を
申請した。        笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 全身の筋肉が次第に衰えてい
く難病、筋萎縮性側索硬化症(
ALS )の原因となる蛋白質の新
たな働きを、大阪大などのグル
ープが見つけたのは素晴らしい
業績です。この蛋白質は、もと
もとは、細胞内の「蛋白質合成
工場」のメンテナンスに重要な
働きをしていることが分かった
ということですから、何らかの
原因でこの蛋白質TDP43 の働き
が弱まると、神経細胞の突起を
伸ばすために必要な蛋白質が作
れなくなると推定されました。
突起が伸びない状態が続くと、
神経細胞全体が衰えてしまい、
ALS 発病につながると推測され
ています。ALS 発病の仕組みや
治療法の開発に、是非つなげて
頂きたいものです。
 富士フイルム富山化学が、新
規放射性医薬品「F-1515」
について、膵臓や消化管、肺の
神経内分泌腫瘍の治療薬として
厚生労働省に製造販売承認の申
請を行ったと発表したのは素晴
らしいことです。神経内分泌腫
瘍は、ホルモンやペプチドを分
泌する神経内分泌細胞に由来す
る腫瘍です。外科的手術が第1
選択とされますが、切除できな
い状態まで進行した場合には薬
物療法が行われます。 しかし、
薬物療法では選択できる治療薬
が限られているのが現状という
ことですから、新薬が待望され
ていたということだと思います。
併用する輸液との記載からこの
薬剤は注射剤であることが推測
されます。

 奇才が謎の記載を残す。笑

 
 
 
 
 
 
 
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