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2021-07-25 19:58:31

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診療マル秘裏話  号外Vol.1914 令和2年9月22日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)多門照射式放射線ガン治療装置の試作機を開発
2)慢性炎症性脱髄性多発神経炎は自己免疫性疾患

 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 多門照射式放射線ガン治療装置の試作機を開発

 
 
 
 
 
 高性能半導体を用いた機器の
製造・開発を手掛ける楢葉町の
福島SiC応用技研(古久保雄
二社長)は、体深部の腫瘍に対
応可能な「多門照射式放射線ガ
ン治療装置」の臨床試験機器を
開発しました。京都府立医大で
来年、治験を始める予定です。
浜通りで生まれた新たな医療機
器が、未来の医学の力となりま
す。

 同社の開発した機器は、ホウ
素薬剤を患者さんのガン細胞に
取り込み、中性子を照射してガ
ン細胞のみを破壊します。

 機器には、従来の半導体(S
i)に比べ高い電圧に耐え、電
流を多く流すことのできるシリ
コンカーバイド半導体(SiC)
が使われています。 このため、
装置の小型化が可能となり、広
いスペースを必要としないため、
患者さんの六方面から体内に向
けて中性子線を照射するのが可
能となりました。多方向からの
照射により、体の表面から二十
五センチの深さまで治療できる
ということです。従来の製品よ
り安価に導入できます。

 同社は二〇一四(平成二十六)
年創業で、堀場製作所創業者の
故堀場雅夫氏、電子部品メーカ
ー「ローム」から出資を受けた
技術系ベンチャーです。国の津
波・原子力災害被災地域雇用創
出企業立地補助金を受け、Si
C半導体を用いた独自の放射線
ガン治療装置の研究・開発を進
めてきました。社員五十人のう
ち八割が地元採用ということで
す。

 浜通りへの生産拠点の増設を
検討しており、石本学取締役は
「震災で大きな被害を受けた地
域の再生に寄与したい」と話し
ています。「多門照射式放射線
ガン治療装置」の臨床試験機器
開発に伴い、福島SiC応用技
研は三十一億円の第三者割当増
資を達成しました。今後の治験
や、ホウ素薬剤の開発に資金を
充てる予定です。国内のベンチ
ャーキャピタル四社などが引受
先となりました。

BNCTについて解説している

動画です。

 
 


 
 
 
 資金を調達できるか否かが試
金石となる。       笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 慢性炎症性脱髄性多発神経炎は自己免疫性疾患

 
 
 
 
 
 
 「慢性炎症性脱髄性多発神経
炎(CIDP)」は、手足の末
梢(まっしょう)神経に障害が
起こり、左右対称に手足がしび
れたり、力が入らなくなったり
します。免疫システムが誤って
自身の神経を攻撃することで起
こると考えられています。まれ
な神経の病気で、国の難病にも
指定されていますが、千葉大学
医学部付属病院脳神経内科の桑
原聡科長は「有効な治療法はあ
り、適切な治療を受ければ社会
復帰も果たせます」と話してい
ます。脊髄から出て枝分かれし
て全身を巡る末梢神経は、脳か
らの命令を手足に伝えたり、自
律神経を制御したりします。末
梢神経を電線に例えると、銅線
に当たる神経を、電気が漏れな
いように髄鞘(ずいしょう)と
呼ばれる膜が覆っています。髄
鞘が壊れることを「脱髄」とい
いますが、CIDPでは自分の
免疫システムが誤って作動する
ことによってこれが起こり、脳
からの命令がうまく伝わらなく
なると考えられています。

 国内のCIDP患者数は3千
~5千人と推定されています。
男性にやや多く、年代は子ども
から高齢者までと幅広いことが
知られています。主な症状は、
しびれ、力が入らず歩けない、
腕が上がらない、箸が使いにく
いなどです。症状は表れてから
2カ月以上かけて徐々に進行し、
回復しても再び表れるのが特徴
です。

 診断には、皮膚上から神経を
電気で刺激し、刺激が神経を伝
わる速度(伝導速度)を測る末
梢神経伝導検査を行い、速度が
遅ければ脱髄を疑う。磁気共鳴
画像装置(MRI)検査や超音
波検査で神経が腫れた所見も決
め手となります。CIDPが疑
われたら、さらに詳しい検査を
受けます。「CIDPが一般に
知られるようになったのはごく
最近です。正しい診断のために
も、まずはこの病気について知
ってください」と桑原科長は言
っています。治療法は主に三つ
です。異常な免疫反応を抑える
「ステロイド療法」と、血液を
いったん体外に取り出して、症
状を引き起こす血液中の原因物
質を分離し除去した後に体内に
戻す「血漿(けっしょう)交換
療法」、点滴薬を静脈内に投与
する「免疫グロブリン療法」で
す。これらの有効性に大きな差
はありませんが、最も新しい免
疫グロブリン療法は、副作用が
少なく、投与が簡便なため患者
さんの負担も少ない治療として
注目されています。

 症状が治まる寛解に達した後
も、再発と進行を抑えるため維
持療法を行います。免疫グロブ
リン療法の維持療法には皮下注
射剤があり、自宅に居ながら自
分で注射を打つことができます。
患者さんの多くは維持療法を半
年ほど続けた後、いったん治療
を止めます。そのままずっと再
発しない人もいれば、2~3カ
月で再発する人もいるというこ
とです。桑原科長は「CIDP
の患者さんは、三つの治療法の
いずれかに反応することが多い
です。社会復帰を目指すには、
患者さんに合った治療を受ける
ことが大切です」と話していま
す。

CIDPについて解説している動画

です。

 
 


 
 
 
 新興国の元首が進行役を務め
る。           笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 高性能半導体を用いた機器の
製造・開発を手掛ける楢葉町の
福島SiC応用技研(古久保雄
二社長)が、体深部の腫瘍に対
応可能な「多門照射式放射線ガ
ン治療装置」の臨床試験機器を
開発したのは、喜ばしいことで
す。重粒子線治療の欠点は体表
近くでないと、重粒子の威力が
保てないということです。この
欠点を補うように体深部の腫瘍
に対して対応可能ということで
すから、多門照射式放射線ガン
治療装置は、非常に優秀な医療
機器であると思われます。ホウ
素薬剤を患者さんのガン細胞に
取り込み、中性子を照射してガ
ン細胞のみを破壊するという事
なので、BNCT(中性子捕捉療法)
の一種と考えられます。
 「慢性炎症性脱髄性多発神経
炎(CIDP)」は、手足の末
梢(まっしょう)神経に障害が
起こり、左右対称に手足がしび
れたり、力が入らなくなったり
する病気です。CIDPの有病率は
人口10万人あたり1.61人と報告
されているので、稀な病気と言
えるでしょう。CIDPでは自
分の免疫システムが誤って作動
することによってこれが起こり、
脳からの命令がうまく伝わらな
くなると考えられているという
ことですから、自己免疫性疾患
に効果があるとされているトレ
ハロースの摂取をしてもらうと
いうことも、治療の一環として
取り入れて頂きたいものです。

 瀟洒な家に、レーザー光線を
照射する。        笑

 
 
 
 
 
 
 
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