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2021-06-27 23:22:25

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診療マル秘裏話  号外Vol.1889 令和2年8月24日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)帝王切開が愛着低下要因とならないことが判明
2)体性幹細胞再生医薬品の治験に武漢熱ARDS編入

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 帝王切開が愛着低下要因とならないことが判明

 
 
 
 
 
 
 
 自然分娩でも帝王切開による
出産でも、母親から子どもに向
けられる情緒的な関心や、愛情
「対児愛着(ボンディング)」
の形成にほとんど差がないこと
が、富山大病院周産母子センタ
ーの吉田丈俊特命教授(新生児
学)らの研究で分かりました。
これまで帝王切開を愛着低下の
要因とする報告もありましたが、
悪影響がないことが示されまし
た。吉田さんらは、環境省が20
11年から継続している全国調査
(エコチル調査)}に登録され
た8万2540人(初産婦3万6662
人、経産婦4万5878人)を対象
に、産後一年時点での愛着の程
度を調べました。「赤ちゃんを
いとおしいと感じる」「腹立た
しく嫌になる」など10項目につ
いて「ほとんどいつも強くそう
感じる」「全然そう感じない」
など、4段階の表現のどれに自
分の気持ちが最も近いかを尋ね、
点数化したデータを解析しまし
た。すると初産婦と経産婦の比
較では、初産婦の方が愛着の程
度が25.9%低いという結果が出
ました。初めての出産出産によ
る戸惑いの大きさなどが影響し
ていると考えられます。次に「
愛情の欠如」や「怒りと拒絶」
といった否定的感情について分
娩方法による違いを検討すると
初産婦と経産婦のいずれでも、
帝王切開にリスクがあると示す
ような差は見られませんでした。
吉田さんは、「帝王切開のお母
さんは『私はちゃんとしたお産
をしていない』と自分を責める
ことがある。自然分娩に比べ愛
着形成が悪いと予想していたが、
そうではなかった。これから出
産する女性にとって安心情報に
なる」と話しています。

帝王切開でのお産について解説

している動画です。

 
 


 
 
 店数を点数評価の対象とする。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 体性幹細胞再生医薬品の治験に武漢熱ARDS編入

 
 
 
 
 
 
 
 医薬品開発のヘリオスは、急
性呼吸窮迫症候群(ARDS)
を対象に行っている体性幹細胞
再生医薬品「HLCM051」
の臨床試験(治験)に、武漢熱
肺炎由来のARDS患者さんの
組み入れを開始したと発表しま
した。実施中の治験に新たな評
価対象群(コホート)を追加し
ました。武漢熱由来の肺炎を原
因疾患とするARDS患者さん
5人を症例として組み入れ、安
全性を検討します。ARDSは
基礎疾患や外傷などによって重
度の呼吸不全となる症状の総称
を指しています。死亡率は30
~58%と予後が極めて悪いこ
ともその特徴と言えましょう。

幹細胞を用いた治療について

解説している動画です。

 
 


 
 
 症例の積み重ねを奨励する。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 自然分娩でも帝王切開による
出産でも、母親から子どもに向
けられる情緒的な関心や、愛情
「対児愛着(ボンディング)」
の形成にほとんど差がないこと
が、富山大病院周産母子センタ
ーの吉田丈俊特命教授(新生児
学)らの研究で分かったのは喜
ばしいことです。帝王切開でも
自然分娩でも、母は、母という
ことだと思います。しかし、周
産期うつ病という言葉もあり、
出産自体に、色々な要因から経
産婦が負のイメージを持つこと
があり得ます。帝王切開で出産
したという事とその負のイメー
ジが結び付き、帝王切開の経産
婦が自分を責めるという行為に
でるのではないかと思います。
もちろん、医療側の先入観もあ
るのではないかと疑っています。
そういう報告があるのだと医師
から言われれば、それを信じて
しまうことは、十分にありえま
す。ただ今回の研究は、対象者
が数万人と多いため、これから
お産の妊婦さんを安心させるの
に十分な研究成果と言えるでし
ょう。
 医薬品開発のヘリオスは、急
性呼吸窮迫症候群(ARDS)
を対象に行っている体性幹細胞
再生医薬品「HLCM051」
の臨床試験(治験)に、武漢熱
肺炎由来のARDS患者さんの
組み入れを開始したと発表した
のは、喜ばしいことです。元々、
ARDSの患者さん自体が、数が非
常に少なく臨床試験を維持する
のが難しいという側面があった
のは、否めません。しかし、AR
DSの病態自体は、その原因によ
って変わる訳ではないと推測さ
れることと武漢熱肺炎の貴重な
データが得られるという面で、
評価すべきであると私は、考え
ています。  65歳以上の武漢
熱由来の重症肺炎患者さんは、
救命率が僅か3%と少なくこの
再生医薬品が顕著な効果を認め
るならば、その成果の恩恵を、
今病院にいる武漢熱由来重症肺
炎患者さんに差し上げることも
可能になると思われるからです。
救命率の問題を解決しない限り、
一般の人の武漢熱に対する不安
を拭い去ることは、できないと
考えます。しかし、感染者数が
増える一方で、ウイルス変異に
よると思われる重症化率が少な
くなっているのも事実です。一
日も早く武漢熱が終息すること
を期待して止みません。

 盛夏でも収束しない武漢熱、
研究成果が表れて終息を期待し
たいと思います。     笑

 
 
 
 
 
 
 
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