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2021-06-20 23:11:50

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診療マル秘裏話  号外Vol.1883 令和2年8月17日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)ロヤールゼリーに含まれる脂肪酸が、骨量減少を抑制
2)医療従事者に大麻成分投与でストレス軽減効果測定

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 ロヤールゼリーに含まれる脂肪酸が、骨量減少を抑制

 
 
 
 
 
 
 
 東京医科歯科大学は7月20日、
ローヤルゼリーに含まれる脂肪
酸である「10-ヒドロキシ-2-デ
セン酸(10H2DA)」が、遊離脂
肪酸受容体であるFFAR4 を介し
てNF-κBシグナルを抑え、骨量
減少を抑制することをつきとめ
たと発表しました。これは同大
大学院医歯学総合研究科分子情
報伝達学分野の中島友紀教授、
林幹人助教および同大学院歯周
病学分野の岩田隆紀教授、土谷
洋輔大学院生らの研究グループ
と、富山県立大学、森川健康堂
株式会社との共同研究によるも
のです。研究成果は「Journal
of Biological Chemistry 」に
掲載されています。一見、変化
がないように見える骨ですが、
常に新しく生まれ変わっており、
古い骨を破骨細胞が破壊し、骨
芽細胞が新しい骨で充填するこ
とで、その恒常性を保っていま
す。この再構築は「骨リモデリ
ング」と呼ばれ、このバランス
の破綻が骨粗鬆症のような骨疾
患を誘導し、骨の健康を損なう
ことにつながります。

ローヤルゼリー(Royal Jelly;
RJ)は、ミツバチの働きバチが
蜂蜜や花粉を食べ、その体内で
合成し、咽頭腺、大腮腺から分
泌される乳白色のクリーム状の
物質です。女王バチやその幼虫
に必須な特別食物で、蛋白質が
多いほか、アミノ酸、脂質、ビ
タミン、ミネラルなどが多彩な
成分で構成されています。古来
よりヒトにおけるRJの摂取は、
抗炎症、血圧改善、肥満予防な
どさまざまな健康増進の効果を
もたらすことが知られており、
RJに特徴的な機能性分子が含ま
れていると考えられてきました。
これまでに、RJの摂取が骨量の
維持に有意な効果をもたらすこ
とが示唆されていましたが、そ
の機能性分子や作用メカニズム
については不明でした。研究グ
ループは、運動機能の低下や介
護の病因となる閉経後骨粗鬆症
のモデル実験として、卵巣を摘
出したマウスに対しRJを経口で
投与し、骨量をマイクロCTで観
察しました。卵巣を摘出したマ
ウスは、エストロゲンが欠乏し
重篤な骨粗鬆症を発症します。
結果、RJを服用しているマウス
で、この骨量減少が有意に抑制
されることが見出されました。

RJの骨量減少の抑制効果を明ら
かにするため、骨の構成細胞の
状態を骨形態計測法で解析した
所、破骨細胞の分化や機能の亢
進を抑制することが見出されま
した。一方、骨芽細胞や骨形成
に変化はみられませんでした。
この結果から、エストロゲン欠
乏による破骨細胞の分化や機能
の亢進に対して、RJが抑制的に
作用することで骨量減少を改善
する可能性が生体レベルで示唆
されました。次に、RJによる細
胞レベルでの効果を検討するた
め、破骨細胞の分化誘導系にRJ
を作用させたところ、濃度依存
的に破骨細胞の分化を抑制する
ことが見出されました。この結
果からRJ構成成分に破骨細胞に
対して抑制的に働く機能性分子
の存在が確実視されました。

RJ構成成分の骨破壊抑制性の機
能性分子を同定するため、シリ
カゲルクロマトグラフィーやLC
-MS/MSなどを駆使し、RJの成分
分画化と破骨細胞の分化誘導お
よび骨破壊能の実験系を試みた
所、脂肪酸10H2DAが、破骨細胞
分化と骨破壊に抑制的に作用す
ることが判明しました。閉経後
骨粗鬆症マウスで10H2DAを服用
させた所、RJの服用と同様、破
骨細胞の異常な活性化が抑制さ
れることが確認されました。10
H2DAによる骨破壊の抑制メカニ
ズムを明らかにするため、破骨
細胞における遺伝子発現プロフ
ァイリングを行った所、遊離脂
肪酸の受容体であるFFAR4 の特
異的な発現を見出しました。そ
して、リガンド/受容体結合解
析とFFAR4 受容体のノックダウ
ン解析から、10H2DAがFFAR4 を
活性化することを確認しました。
さらに、10H2DAはFFAR4 受容体
の下流でNF-κBのシグナル伝達
を抑制することにより、破骨細
胞分化を抑制することが明らか
になりました。

今回の研究成果は、高齢化社会
において大きな問題になってい
る骨粗鬆症など病的な骨破壊を
伴う骨疾患の新たな治療法の開
発へとつながることが期待され
ます。「RJはすでに安全性も確
立されサプリメントなど機能性
食品として世界中で服用されて
おり、今後は科学的なエビデン
スベイスドな食品として、骨健
康の維持や増進へ汎用されるこ
とが期待される」と、研究グル
ープは述べています。

ローヤルゼリーについて解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 
 高齢化社会で高齢の行事を行
う。           笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 医療従事者に大麻成分投与でストレス軽減効果測定

 
 
 
 
 
 
 
 ブラジルのサンタカタリナ連
邦大学(南部サンタカタリナ州)
が、新型コロナウイルスと最前
線で闘う医療従事者にマリフア
ナ抽出成分を投与し、ストレス
軽減効果を測る臨床試験に乗り
出します。全国300人以上を
対象に8月に開始し、来年3月
に結果をまとめる方針です。
研究責任者のエリキ・アマゾ
ナス准教授は「3月から医療従
事者は疲労困憊(こんぱい)だ
が、ほぼ放置され、辞める人が
出ているようだ。マリフアナ抽
出油がストレス解消や緊張緩和
に効果があるか見極めたい」と
指摘しています。共同研究者で
医療用大麻普及NPO「ABR
ACE」の薬剤師ムリロ・ゴウ
ベア氏は「こうした研究は、国
内での大麻成分利用を促進させ
る上で必要不可欠だ」と期待し
ています。
 実験では、一方のグループに
医療業務に支障を来さないよう、
酩酊(めいてい)作用をもたら
すテトラヒドロカンナビノール
(THC)をごく少量に抑えた
マリフアナ抽出油、もう一方に
ただの液体を投与します。効果
の有無を調べるということです。
感染者、死者がともに米国に
次いで世界で2番目に多いブラ
ジルではここ数日間、1日約6
万人のペースで感染者が増加し
ています。医師や看護師は極度
の緊張と感染の危険にさらされ
ている上、「そばに寄るとコロ
ナがうつる」といった偏見も加
わり、心身の不調を訴えて離職
する者も少なくないということ
です。

オーストラリアのヘンプビジネ

スについて解説している動画で

す。

 
 


 
 
 投資の利殖がうまくいかず、
離職した。        笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 東京医科歯科大学が7月20日、
ローヤルゼリーに含まれる脂肪
酸である「10-ヒドロキシ-2-デ
セン酸(10H2DA)」が、遊離脂
肪酸受容体であるFFAR4 を介し
てNF-κBシグナルを抑え、骨量
減少を抑制することをつきとめ
たと発表したのは、素晴らしい
業績です。NF-κBシグナルを抑
えることから、この経路は炎症
を抑える効果も期待できると思
われます。骨粗鬆症の薬はビス
フォスフォネート製剤を始めと
して、多数存在しますが、いず
れも副作用が気になります。そ
の点、RJであれば、自然界で作
られているものであり、何より
女王バチを育てるものという事
で、副作用を気にすることは、
ありませんので、更年期障害の
女性や、肉体労働を長年続けて
きた男性には、摂取を勧められ
ると思います。
 ブラジルのサンタカタリナ連
邦大学(南部サンタカタリナ州)
が、新型コロナウイルスと最前
線で闘う医療従事者にマリフア
ナ抽出成分を投与し、ストレス
軽減効果を測る臨床試験に乗り
出すということですが大麻取締
法がある日本では、絶対にあり
得ない臨床試験だと考えられま
す。せめて、日本でもデーター
が使えるように、酩酊(めいて
い)作用をもたらすテトラヒド
ロカンナビノール(THC)を
含まないカンナビジオールのみ
で臨床試験を行って頂きたかっ
たというのが正直な所です。ま
た、ストレス対策と言うならば、
短期作用型のステロイドホルモ
ンの生理的分泌ピークに重ねた
投与を行う臨床試験の方が理に
叶っていると思われます。ただ
生理的分泌ピークを無視した投
与法は、危険ですので、止めた
方が良いでしょう。

 虫が飛んでいるのを無視する


 
 
 
 
 
 
 
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