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2021-06-18 21:37:24

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診療マル秘裏話  号外Vol.1881 令和2年8月15日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)4年以内に特定のガンを発症するかどうか予測
2)赤外線撮影とAI画像解読で迅速に子宮頸癌判定

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 4年以内に特定のガンを発症するかどうか予測

 
 
 
 
 
 
 
 4年以内に特定のガンを発症
するかどうかを予測できる血液
検査が開発された、とする研究
論文が公開されました。「PanS
eer 」と呼ばれるこの検査では、
よく見られる5種類のガン(胃
ガン、食道ガン、大腸ガン、肺
ガン、肝臓ガン)を、すでに診
断された患者さんの88%で検出
でき、精度は96%でした。

のちにガンと診断された無症候
性患者さんでも95%でガンを検
出しました。ただし、この結果
を裏づけるためにはさらなる研
究が必要だと、『ネイチャー・
コミュニケーションズ』誌で論
文を発表した著者らは述べてい
ます。

PanSeer は、ガンと関係のある
メチル化を見つけ出すことで機
能します。炭化水素で構成され
る化合物である「メチル基」は
DNA と結びつき、遺伝子のスイ
ッチのオンオフを切り替えるシ
グナルとして機能しますが、そ
の際の異常を探すのです。

研究には、2007年から2014年ま
でに研究に参加した25歳から90
歳までの12万3115人の血液試料
が使われました。

研究チームはこれらの保存され
た試料から、ガンの症状がなか
った605 人の試料を調べました。
このうち191人は、採血から4年
以内に、胃ガン、食道ガン、大
腸ガン、肺ガン、肝臓ガンのい
ずれかを発症しました。

研究チームは、血液試料に含ま
れるDNA中の「CpGアイランド」
と呼ばれる特定の配列における
化学変化を調べることで、症状
のない人におけるガンを見つけ
ました。研究チームは論文のな
かで、特に強調したいこととし
て、PanSeer はガンになる人を
予測するためのものではなく、
すでにガンができていて、現在
の検査方法ではその兆候をとら
えられない患者さんを特定する
ためのものだと述べています。
「多くのガンは、病気の進行が
後期になるまで症状が現れない」
と研究チームは述べています。

この検査の対象となる5種類の
ガンは、米国だけで毎年26万15
30人の死者を出しています。「
早期発見により、死者数を大幅
に減らせる可能性がある」と研
究チームは述べています。

「最終的な目標は、毎年の健康
診断の際に、こうした血液検査
を定期的に実施することだ」と、
論文共著者であるカリフォルニ
ア大学サンディエゴ校バイオエ
ンジニアリング学科長のクン・
チャン教授は声明のなかで述べ
ています。「とはいえ、さしあ
たりの目標は、家族歴、年齢、
その他の既知のリスク因子に基
づいて、リスクの高い人を検査
することにある」とも言ってい
ます。

英ロンドン大学ガン研究所の消
化管ガン生物学・ゲノミクス部
門のチームリーダーで、今回の
研究には参加していないニコラ・
バレリ教授が本誌に語ったとこ
ろによれば、今回の研究論文の
著者らのほかにも多数の研究チ
ームが、ガン発症のリスクが高
い患者さんを特定する方法を見
つけようと試みているというこ
とです。

「今回の研究による知見の正し
さを確認し、どれくらいの頻度
で検査を実施するべきか、いつ
検査を開始するべきか、一般の
人を対象に検査するべきか、そ
れともこれらのガンリスクが高
い特定集団を対象にするべきか、
といった重要な疑問に答えるた
めには、さらなる研究が必要だ」
とバレリは述べています。

メタロバランス検査でガン検診

ができるという動画です。

 
 


 
 
 制度の精度を上げる。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 赤外線撮影とAI画像解読で迅速に子宮頸癌判定

 
 
 
 
 
 
 
 子宮頸ガンの診断をする際、
組織を切り取って顕微鏡で観察
する代わりに、赤外線を使った
撮影と人工知能(AI)による画
像解読で迅速に判定できる手法
を開発したと、大阪大と九州大、
ニコンのチームが7月23日、米
ガン学会誌に発表しました。

 大阪大の松井崇浩助教は「患
者の体への負担を減らしながら
病理医と同じレベルの診断がで
きる」と話しています。数年以
内に医師の診断を支援する検査
機器として実用化する考えです。

 新手法では、内視鏡で近赤外
線を当て、反射した光を読み取
って組織の立体画像を作成しま
す。AIが解読し、細胞核の形な
どから正常か表面にとどまって
いるガンか、深く食い込んだガ
ンかを判定します。

子宮頸ガンについて解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 検査機器の危機的状況を悟る。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 4年以内に特定のガンを発症
するかどうかを予測できる血液
検査が開発された、とする研究
論文が公開されたのは、喜ばし
いことです。血液検査で判定す
るので、リキッドバイオプシー
と言われるものです。 ガンの
発症を八割以上の確率で判定で
きているので、スクリーニング
検査としては、もってこいと言
えるでしょう。ガンの確定診断
と言われている生検即ちバイオ
プシーは侵襲(身体の負担)を
伴なうことが多く、スクリーニ
ング検査には、向いていません。
確定診断が、リキッドバイオプ
シーにとって代わられるのは、
時間の問題と言えましょう。し
かし、一割弱から二割の人では、
偽陰性があり、ガンがあるのに、
ないと判定されることと、例え
早期で診断できても、患者さん
に症状がないと治療を深刻に考
えず、受け入れないという症例
があることをご理解頂きたいと
思います。
 子宮頸ガンの診断をする際、
組織を切り取って顕微鏡で観察
する代わりに、赤外線を使った
撮影と人工知能(AI)による画
像解読で迅速に判定できる手法
を開発したと、大阪大と九州大、
ニコンのチームが7月23日、米
ガン学会誌に発表したのは喜ば
しいことです。組織を切り取る
こと自体、侵襲(身体の負担)
がある検査になるので、それを
回避する方法があるのであれば、
どんどんスクリーニング検査と
して用いるべきだと思います。
新手法では、内視鏡で近赤外線
を当て、反射した光を読み取っ
て組織の立体画像を作成します。
AIが解読し、細胞核の形などか
ら正常か表面にとどまっている
ガンか、深く食い込んだガンか
を判定するということですので、
侵襲が少ない素晴らしい検査と
言えるでしょう。

 信州で侵襲のない検査を受け
る。           笑

 
 
 
 
 
 
 
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発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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