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2021-06-15 22:45:10

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診療マル秘裏話  号外Vol.1879 令和2年8月13日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)好酸球性副鼻腔炎は喘息合併多い難治副鼻腔炎
2)上皮幹細胞はインターフェロンの作用を受ける

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 好酸球性副鼻腔炎は喘息合併多い難治副鼻腔炎

 
 
 
 
 
 
 
 鼻の粘膜が炎症を起こし、腫
れて垂れ下がってキノコ状のポ
リープになったものを「鼻茸(
はなたけ)」と言います。鼻の
中(鼻腔=びくう)やその周囲
にある空間(副鼻腔)にでき、
慢性副鼻腔炎(蓄膿=ちくのう
=症)の中でも「好酸球性副鼻
腔炎」を発症した人で特に生じ
やすいとされています。好酸球
性副鼻腔炎は喘息を合併するこ
との多い難治の副鼻腔炎で、日
本国内の推計患者数は約2万人
です。喘息の治療薬である吸入
ステロイド薬が広く使用され、
経口ステロイド薬の使用が減っ
てきた2000年ごろから増え始め
たとされています。

 吸入薬は気管支、肺に作用し
ますが、鼻には作用しないので
鼻症状が表れるようになったと
考えられています。

 東京医科大学(東京都新宿区)
耳鼻咽喉科・頭頸部外科学の大
塚康司教授は「喘息患者やアス
ピリンなどの解熱薬を服用して、
ぜんそくやアレルギー症状が出
現するアスピリン不耐症の人で
起こりやすいと言われます。3
0~50代で多く発症します」
と説明しています。

 鼻茸は「数が増えたり、大き
くなったりしますが、ガンにな
ることはありません。鼻の奥の
空気の通り道にできるため、鼻
詰まり、匂いを感じにくくなる
嗅覚障害、粘っこい鼻水が喉に
流れ落ちる後鼻漏(こうびろう)
などが表れます。重症になると、
耳と鼻をつなぐ耳管の入り口を
ふさいで、耳閉感を生じる場合
もあります」と大塚教授は言っ
ています。好酸球性副鼻腔炎の
治療には、まず経口のステロイ
ド薬が使われます。鼻茸の縮小、
嗅覚の改善が得られますが、長
期間継続使用すると副作用が表
れるため、通常服用できるのは
2週間程度です。中等症以上の
場合、鼻の穴から内視鏡を挿入
して、鼻茸を切除するだけでな
く、鼻茸の根元も除去する副鼻
腔手術を行います。手術時間は
片側で1時間程度ですが、再発
しやすい点が問題です。

 そこで、手術後は再発を防ぐ
ために、根気よく治療を続ける
ことが大切となります。「ステ
ロイドの経口薬や点鼻薬などを
使用しながら、鼻洗浄器を使っ
て鼻の中を生理食塩水で洗い、
たまった膿や鼻水を洗い流す鼻
洗浄を続ける必要があります」
と大塚教授は言っています。重
症の場合は「手術後2年で約半
数が再発します。5~6年ごと
に手術を繰り返す例もあります」
と話しています。

 明るい兆しも見えています。
「最近、デュピルマブと呼ばれ
る新しい薬が鼻茸を小さくする
ことが分かり、欧米で使用され
ています。近い将来、日本でも
鼻茸に対する承認が見込まれて
います」と期待を示しています。

 戦場で鼻洗浄を行う。笑

デュピルマブ(商品名:デュピ
クセント)は、日本でもアトピ
ー性皮膚炎に使われている注射
の薬です。アトピー性皮膚炎に
対する効果では、優れたものが
あるようです。

鼻茸について解説している動画

です。

 
 


 
 
 
 
 
 
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2】 上皮幹細胞はインターフェロンの作用を受ける

 
 
 
 
 
 
 
 腸で水分や栄養を吸収したり、
粘膜の粘液を分泌したりする上
皮細胞のもとの幹細胞は、ウイ
ルス感染時に対抗して生じるイ
ンターフェロンの作用を受ける
ことが分かりました。東京医科
歯科大の樗木俊聡教授や佐藤卓
講師らが7月21日までに英科学
誌ネイチャー・セル・バイオロ
ジー電子版に発表しました。
 幹細胞は自らを複製して増え
る一方、さまざまな上皮細胞に
変わります。しかし、インター
フェロンの作用を持続的に受け
る異常な状態になると、このバ
ランスが崩れ、幹細胞の数が減
ってしまうことがマウスの実験
で示されました。
 ウイルス性肝炎などの治療に
はインターフェロンが使われ、
副作用として炎症性腸疾患が起
きる例がありました。今回発見
したインターフェロンの幹細胞
への持続的作用により、腸の上
皮組織が弱くなった可能性があ
ります。樗木教授は「腸が損傷
を受けた際に元に戻す能力が失
われる」と話しています。

インターフェロンについて解説

している動画です。

 
 


 
 
 看板に書かれた尊称の一部が
損傷した。        笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 鼻の粘膜が炎症を起こし、腫
れて垂れ下がってキノコ状のポ
リープになったものを「鼻茸(
はなたけ)」と言い、鼻の中(
鼻腔=びくう)やその周囲にあ
る空間(副鼻腔)にでき、慢性
副鼻腔炎(蓄膿=ちくのう=症)
の中でも「好酸球性副鼻腔炎」
を発症した人で特に生じやすい
とされています。好酸球性副鼻
腔炎は喘息を合併することの多
い難治の副鼻腔炎で、日本国内
の推計患者数は約2万人です。
喘息の治療薬である吸入ステロ
イド薬が広く使用され、経口ス
テロイド薬の使用が減ってきた
2000年ごろから増え始めたと言
うことですが、近年のアレルギ
ー疾患が増えていることの方が
要因として大きいのではと考え
ています。
 腸で水分や栄養を吸収したり、
粘膜の粘液を分泌したりする上
皮細胞のもとの幹細胞は、ウイ
ルス感染時に対抗して生じるイ
ンターフェロンの作用を受ける
ことが分かったのは、凄いこと
だと思います。ただ、肝炎など
の治療でインターフェロンを使
う時の用量が大きすぎる気がし
ます。微量なら、インターフェ
ロンは、身体に良い影響を与え
ますが、用量が大きいと副作用
の方が強く出る薬剤だと私は、
考えています。白血病の治療で
も使われていましたが、悪寒や
発熱著しく、治療効果は限定的
でした。悪寒や発熱が、白血病
細胞を殺していたのかもしれま
せん。ですから、微量のインタ
ーフェロンを使いこなすには、
薬ではなく、サプリメントに含
まれる量を使うべきだと考えて
います。

 用量を多くしても要領を得な
い。           笑

 
 
 
 
 
 
 
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