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2021-06-12 23:12:47

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診療マル秘裏話  号外Vol.1876 令和2年8月9日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)新規アレルギー治療薬の共同研究開発を実施と発表
2)生きがいが就労目的,主観的健康感悪化リスク低下

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 新規アレルギー治療薬の共同研究開発を実施と発表

 
 
 
 
 
 
 
 株式会社MORESCOは7
月15日、愛媛大学と新規アレル
ギー治療薬の共同研究開発を実
施すると発表しました。同社が
新規化合物を合成し、同大学が
薬効を評価することで、新しい
作用メカニズムを持つアレルギ
ー疾患治療薬を創出します。年
内には同化合物の薬効評価など
を終了し特許を取得する予定で
す。同化合物は気管支喘息、ア
レルギー性鼻炎、アトピー性皮
膚炎といった幅広いアレルギー
疾患に治療効果が期待できるこ
とから、特許取得後の早期の臨
床研究開始を目指しています。

 アレルギー疾患はヘルパーT
(Th)細胞の1種であるTh
2細胞がIL-4、IL-5、
IL-13などのサイトカイン
を分泌することで発症します。
また、サイトカインを産生する
細胞集団(病原性Th2細胞)
がアレルギーの慢性化を引き起
こす原因細胞であることが分か
ってきました。Th2サイトカ
インを標的とした抗体医薬が開
発されていますが、高価で投与
方法が限られ通院が必要なため、
抗体医薬と同様の活性を持つ低
分子化合物の開発が望まれてい
ます。

 愛媛大学大学院医学系研究科・
医学部附属病院先端医療創生セ
ンターの山下政克教授らの研究
グループは、Th2細胞からの
IL-5の産生と病原性Th2
細胞のIL-33受容体の発現
を低下させる低分子化合物を見
いだしました。同化合物をマウ
スに投与したところ、気管支喘
息、アレルギー性鼻炎、アレル
ギー性皮膚炎などのアレルギー
疾患モデルマウスにおいて症状
の著しい改善が認められました。
健常人の末梢血を用いた検討で
もIL-5産生の低下が確認で
きました。

 同社は新規事業創出に向け、
2018年3月にメディカル材料プ
ロジェクトを立ち上げ、創薬に
有効な複数の低分子化合物の開
発を進めています。今回の共同
研究ではハードディスク表面潤
滑剤のほか、特殊合成潤滑油の
開発で培った合成技術や精製技
術を生かし新規化合物の合成を
行います。

 年内にはマウスモデルとヒト
末梢血による薬効評価、実験動
物での薬物動態評価を終了し特
許取得を行う予定です。新規化
合物は気管支喘息、アレルギー
性鼻炎、アトピー性皮膚炎、好
酸球性副鼻腔炎などの幅広い慢
性アレルギー疾患において根治
的な治療効果が期待できるとい
うことです。

 アレルギー疾患は、国民の2
人に1人が罹患しているにも拘
わらず、根治療法は開発されて
おらず、一度発症すると慢性化
する場合が多く、患者さんの肉
体的、精神的、経済的負担が極
めて大きいと考えられています。

免疫について解説している動画

です。

 
 


 
 
 
 紺地の服を着て、根治療法を
考える。         笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 生きがいが就労目的,主観的健康感悪化リスク低下

 
 
 
 
 
 
 
 東京都健康長寿医療センター
研究所は7月16日、65歳以上の
高齢就労者において、「金銭の
み」を就労の目的としている人
は、「生きがい」を目的として
いる人に比べて、2年後の主観
的健康感の悪化リスクが1.42倍、
生活機能悪化リスクが1.55倍高
いことを判明したと発表しまし
た。これは、同研究所社会参加
と地域保健研究チームの藤原佳
典研究部長、根本裕太氏らの研
究グループによるものです。研
究成果は、「Geriatrics & Ger
ontology International」のオ
ンライン版に掲載されています。

 これまでの研究から、高齢期
における就労が健康維持に寄与
することが分かっています。し
かし、高齢期就労と健康との関
連において、「就労の動機」が
どのように影響するかについて
は不明でした。そこで研究グル
ープは今回、2013~2015年に東
京都大田区で実施された郵送調
査のデータを用いて検討しまし
た。

 対象者は同区居住の65歳以上
の高齢者7,608 人です。2013年
と2015年の両調査に回答し、20
13年時点で,就労していた1,069
人を解析対象としていました。
就労の動機は、「健康のため」
「生きがいを得たい」「社会貢
献・社会とのつながり」を生き
がい目的、「生活のための収入
が欲しい」「借金の返済のため」
「小遣い程度の収入が欲しい」
を金銭目的と定義しました。3
群(生きがい目的群、生きがい
+金銭目的群、金銭目的群)に
分類しました。そして各群にお
ける2年後の主観的健康感、精
神的健康度、生活機能悪化リス
クを比較しました。解析の結果、
金銭のみを就労の目的としてい
る人は、生きがいを目的として
いる人に比べ、2年後の主観的
健康感の悪化リスクが1.42倍、
生活機能悪化リスクが1.55倍高
いことが示されました。しかし、
生きがい目的で就労している人
と、生きがいと金銭の両方を目
的としている人との間には健康
悪化リスクに差はありませんで
した。

 研究結果から、就労の動機が
金銭のみである人において、就
労による健康効果が得られてい
ない可能性が示されました。金
銭のみを就労目的としている人
は、より多くの収入を得るため
に、長時間・危険・重労働など
による身体的および精神的負担
が大きいため、健康悪化リスク
が高いと考えられます。一方、
生きがいと金銭の両方を目的と
している人は、必ずしも金銭が
上位の就労動機ではないため就
労によるストレスは小さく、生
きがい目的の高齢就労者と健康
悪化リスクが同等であることが
示唆されました。

 「高齢期就労による健康効果
を高めるには、直接感謝される
といったような、生きがいを実
感できる業務に携わることが重
要。また、金銭目的のみで働く
高齢者に対しては、就労支援だ
けではなく、生活全般や健康に
ついての相談や貧困対策などの
セーフティネットが必要である」
と、研究グループは述べていま
す。

生きがい就労について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 官舎で感謝された。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 株式会社MORESCOが7
月15日、愛媛大学と新規アレル
ギー治療薬の共同研究開発を実
施すると発表したのは喜ばしい
ことです。同社が新規化合物を
合成し、同大学が薬効を評価す
ることで、新しい作用メカニズ
ムを持つアレルギー疾患治療薬
を創出するという役割分担のよ
うです。Th2細胞からのIL
-5の産生と病原性Th2細胞
のIL-33受容体の発現を低
下させる低分子化合物を見つけ
出し、同化合物をマウスに投与
したところ、気管支喘息、アレ
ルギー性鼻炎、アレルギー性皮
膚炎などのアレルギー疾患モデ
ルマウスにおいて症状の著しい
改善が認められたと言うことで
すので、臨床試験の結果が待ち
どおしい限りです。
 東京都健康長寿医療センター
研究所が7月16日、65歳以上の
高齢就労者において、「金銭の
み」を就労の目的としている人
は、「生きがい」を目的として
いる人に比べて、2年後の主観
的健康感の悪化リスクが1.42倍、
生活機能悪化リスクが1.55倍高
いことを判明したと発表したの
は、金銭より、生きがいという
就労目的の方が好ましいと言え
るのではないでしょうか?金銭
のみを就労目的としている人は、
より多くの収入を得るために、
長時間・危険・重労働などによ
る身体的および精神的負担が大
きいため、健康悪化リスクが高
いと考えられるということで、
理論武装もされているようです。

 危険な競技を棄権する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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