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2021-05-22 21:34:47

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診療マル秘裏話  号外Vol.1858 令和2年7月19日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)遺伝子導入に,ウイルス不使用CAR-T療法の治験開始
2)レルゴリクス併用療法の海外第3相臨床試験結果良好

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 遺伝子導入に,ウイルス不使用CAR-T療法の治験開始

 
 
 
 
 
 
 
 信州大学は、遺伝子導入にウ
イルスを用いないCAR-T療
法(ガンの免疫細胞療治療薬)
で、骨髄性白血病を狙った国内
初の臨床試験を今年中に始めま
す。同じCAR-T療法でも「
キムリア」(ノバルティスファ
ーマ)と比べ、製造が容易でコ
ストも安いとされています。C
D116陽性の成人および小児
の白血病患者さんが治験対象で、
実用化されれば急性骨髄性白血
病(AML)や若年性骨髄単球
性白血病(JMML)の新たな
治療法になる可能性があります。

 CAR-T療法は、遺伝子導
入により強化したT細胞で血液
ガンなどを治療します。導入用
ベクターには改良したウイルス
を使うのが一般的ですが、信州
大の中沢洋三教授が、10年以上
前にトランスポゾン法という非
ウイルス法に着目しました。医
師主導治験のめどがついたため、
秋にも治験届を提出します。

 中沢教授は小児科が専門で、
まず小児の希少疾患であるJM
MLの研究に着手しました。J
MML患者さんには「GM-C
SF受容体(GMR)」という
蛋白質が多く見られることを発
見し、これを狙った「GMR
CAR-T細胞」をトランスポ
ゾン法で作成しました。

 さらにAMLの半数以上でも
GMR高発現が認められるため、
AMLも治験対象に含めること
にしました。AMLでは最近「
ヴァンフリタ」(第一三共)や
「ゾスパタ」(アステラス製薬)
といった新薬が登場しましたが、
いずれもFLT3変異のあるA
MLのみに効きます。機序が異
なるため、2剤が奏効しない場
合にも効果を示す余地がありま
す。

 標的抗原はGMRを構成する
「CD116」です。以前に信
大はキムリアと同じ「CD19」
を狙うCAR-T細胞も試作し
ましたが、CD19の方は共同
研究先の名古屋大学やジャパン・
ティッシュ・エンジニアリング
が治験を進めています。CD1
16の方は信州大が主体となり、
当面は単独で開発します。

 トランスポゾンは「動く遺伝
子」とも呼ばれる塩基配列で、
ゲノム上の位置を移動します。
この特長を生かし、特に蛾のト
ランスポゾン「PiggyBa
c」による遺伝子導入が国内外
で進みます。中沢教授はその開
拓者として知られています。

 トランスポゾン法は作業が簡
便なため、製品化されても「(
ウイルス法による)キムリアと
違って1回投与で数千億円とは
ならないはず」と中沢教授は、
言っています。ウイルス法より
導入効率が劣るとされています
が、「治療に必要なだけの遺伝
子を導入するには十分」と中沢
は、言っています。

 今回のGMR CAR-T細
胞のもう一つの意義が、AML
を対象にしている点です。白血
病は、ガン化する細胞の種類に
よってリンパ性(ALLおよび
CLL)と骨髄性(AMLおよ
びCML)に大別されます。キ
ムリアを含め、実用化が近づく
CAR-T療法はALLを狙う
ものが多いとされています。「
AMLは白血病の大多数を占め
るが、既存治療では再発しやす
い。国産CAR-T療法で完全
寛解を目指したい」と中沢教授
は、期待しています。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
 装甲車の進撃は、そうこうす
る内に奏功した。     笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 レルゴリクス併用療法の海外第3相臨床試験結果良好

 
 
 
 
 
 
 
 大日本住友製薬は6月24日、
子宮内膜症にともなう痛みを対
象とした「レルゴリクス」併用
療法の海外第3相臨床試験(P
3試験)で、良好な結果を得た
と発表しました。年明けにも出
る長期投与試験の結果を見て、
米国で適応追加を承認申請する
予定です。

 子宮内膜症患者さんを対象と
する2本目のP3試験です。レ
ルゴリクスとエストラジオール、
酢酸ノルエチンドロンを併用す
る治療法について、プラセボ群
と有効性などを比較しました。
主要評価項目は月経困難症の改
善、月経に起因しない下腹部痛
の改善で、併用療法はプラセボ
群より統計学的有意な改善が認
められました。

 来年1~3月期に出る継続投
与試験の結果を待って、子宮内
膜症にともなう痛みの適応追加
を米国で申請する予定です。レ
ルゴリクスの併用療法は、子宮
筋腫に対する治療薬(配合剤)
として5月に申請しています。
レルゴリクス単剤では前立腺ガ
ン治療薬として申請中です。

子宮内膜症について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 新生血管破壊の神聖なる申請
を行う。         笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 信州大学が、遺伝子導入にウ
イルスを用いないCAR-T療
法(ガンの免疫細胞療治療薬)
で、骨髄性白血病を狙った国内
初の臨床試験を今年中に始める
のは、喜ばしいことです。キム
リアと較べ、簡便な作業で作ら
れるため、製造が容易でコスト
の安いので、臨床の実地で使う
のには、持ってこいの治療薬だ
と思います。欲を言えば、トラ
ンスポゾン法ではなく、リポソ
ームを用いた遺伝子導入法を使
う方が良かったかも知れません。
キムリアの場合、薬価が高すぎ
て、高額療養費制度を利用すれ
ば、大きな赤字ということにな
ります。余りに高価な薬剤は、
待てるならテクノロジーの進歩
を待って使うということも有り
ではないかと思います。
 大日本住友製薬が6月24日、
子宮内膜症にともなう痛みを対
象とした「レルゴリクス」併用
療法の海外第3相臨床試験(P
3試験)で、良好な結果を得た
と発表したのは、喜ばしいこと
です。子宮内膜症の治療は有効
なものが少なく、薬物療法には、
鎮痛剤で痛みを抑える対症療法
のほか、Gn-RH アゴニストなど
のホルモン剤を用いて人工的に
月経を止めた状態にし、病巣を
休ませる方法(偽閉経療法)、
男性ホルモンに近いホルモン剤
を使用して子宮内膜を萎縮させ
る方法(ダナゾール療法)があ
ります。ホルモン療法には副作
用があるため、使用できる期限
には限度があります。

 起源を尋ねられ機嫌を悪くし
て、期限を定めた。    笑

 
 
 
 
 
 
 
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