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2021-05-03 00:43:23

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診療マル秘裏話  号外Vol.1841 令和2年6月29日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)PCR検査を自動化するロボットシステム開発
2)感染性心内膜炎は、早期発見、早期治療が必要

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 PCR検査を自動化するロボットシステム開発

 
 
 
 
 
 
 
 川崎重工業とシスメックスの
共同出資会社で医療用ロボット
の開発を手がけるメディカロイ
ドと神戸市は、新型コロナウイ
ルス感染症の再拡大に備え、感
染の有無を調べるPCR検査を
自動化するロボットシステムの
開発などで連携すると発表しま
した。 医療機関などに提供し、
医療従事者の感染リスクや作業
負担を低減させるとともに、検
査体制の拡充につなげます。

 メディカロイドは、(1)検
査に必要な検体を医師が別室か
ら遠隔操作で採取し感染防止を
可能とするロボットシステム。
(2)検体を分析するロボット
システム(3)医療従事者に代
わって病室に食事や薬を運びな
がら遠隔で患者さんに簡単な問
診ができる移動型ロボットシス
テム-の3種類を開発しました。
すでにテストを進めており、ロ
ボットはいずれも川重の産業用
ロボット「デュアロ2」を応用
します。

 神戸市は社会実装に向けて病
院や宿泊型療養施設などとの調
整を行います。開発経費に対し
ては5000万円程度の財政支援も
実施する方針です。

 PCR検査の工程では検体の
採取や不活化処理で作業者の感
染リスクがあります。技術力の
高い検査員の確保も不可欠です。
ロボットにより、検査員の安全
確保と検査技術の習熟補完が期
待できます。

 鼻腔検体採取については医療
認証が必要になるため、認可不
要の唾液採取検査から評価に取
り組みます。神戸医療産業都市
内の衛生検査所「シスメックス
BMAラボラトリー」内でロボ
ット化の検証を進めます。10月
をめどに神戸市に販売し、運用
を開始する予定です。

 神戸市役所で6月3日に開いた
記者会見で、メディカロイドの
橋本康彦社長は、「全体をロボ
ット化するのは世界初の試みだ
ろう」と説明しました。久元喜
造市長は「神戸市は1日462
検体のPCR検査が可能な体制
を整えていますが、ロボットシ
ステムの本格導入により、この
何倍もの検査件数を確保できる」
と期待を述べました。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
 懐紙で会誌をぬぐい、開始の
合図とする。       笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 感染性心内膜炎は、早期発見、早期治療が必要

 
 
 
 
 
 
 
 心臓病患者さんや心臓人工弁
の置換手術を行った患者さんで
生じやすい感染性心内膜炎は、
的確な診断で早期に治療が開始
されないと死の危険があります。
しかし、主に発熱を繰り返すだ
けの症状から気付くのは難しい
とされています。大阪大学大学
院医学系研究科機能診断科学講
座・循環器内科学の中谷敏教授
に聞きました。感染性心内膜炎
は、何らかのきっかけで血液中
に入り込んだ細菌が主に心臓の
弁や心臓の内側を覆う心内膜な
どに付着して感染症を起こし、
疣腫(ゆうしゅ)と呼ばれるい
ぼ状の感染巣が形成されて、発
熱や血管の詰まり(塞栓)、心
不全などを引き起こす病気です。
発症は年間10万人に3~7人と多
くはないのですが、治療が遅れ
ると命に関わります。

 感染性心内膜炎を起こしやす
いのは、心臓の弁に異常が見ら
れる心臓弁膜症の人や、その治
療のため人工弁に置き換えてい
る人、先天性の心疾患がある人
などです。「患者のおよそ70%
は心臓に何らかの持病がありま
す。歯科、耳鼻咽喉科、泌尿器
科などの治療後に原因不明の発
熱を繰り返す場合は要注意です」
と中谷教授は言っています。そ
の他、心拍数の上昇や息切れな
どの症状にも注意を要するとい
うことです。疣腫の一部が剥が
れ、破片が血管を詰まらせると、
脳梗塞などの塞栓症の原因にな
り得ます。脳梗塞予防のために
も診断が急がれます。診断では、
心エコー検査により弁の状態や
疣腫の存在を、血液培養検査で
細菌の有無と種類を確認します。
必要に応じてコンピューター断
層撮影(CT)や磁気共鳴画像
装置(MRI)を用いることも
あります。 細菌の特定により、
適切な抗生物質の選択が可能と
なり、薬物治療の効果を上げる
ことができます。

 抗生物質は高用量を静脈内に
投与します。期間は4~6週間
にわたります。疣腫の中は血流
に乏しく、抗生物質が効きにく
いからです。抗生物質が効かな
い、あるいは効果を待つ間に心
不全や血管の塞栓が進行してき
た場合には、手術で疣腫の切除
や弁の再建を図ります。

 「発見が早ければ、重大な事
態は避けやすくなります。心臓
の病気を持っている人は、感染
性心内膜炎を意識して定期的に
専門医を受診してください。ま
た、主なきっかけである歯科治
療時の体内への細菌の侵入を防
ぐために、口内の手入れを怠ら
ず予防に努めてほしい」と中谷
教授は話しています。

感染性心内膜炎について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 
 最近の細菌が耐性化する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 川崎重工業とシスメックスの
共同出資会社で医療用ロボット
の開発を手がけるメディカロイ
ドと神戸市が、新型コロナウイ
ルス感染症の再拡大に備え、感
染の有無を調べるPCR検査を
自動化するロボットシステムの
開発などで連携すると発表した
のは素晴らしい企画です。ロボ
ットシステムの本格導入により、
何倍もの検査件数を確保できる
ということなので、優れたロボ
ットシステムと言えるでしょう。
しかし、PCR 検査の根本的な欠
点である精度が70%であること
や残り30%の人は、偽陽性、偽
陰性となることなどは、当然の
ことながら解消されません。他
の検査でこれらの欠点を補う様
にすることが必要不可欠と考え
ます。
 心臓病患者さんや心臓人工弁
の置換手術を行った患者さんで
生じやすい感染性心内膜炎は、
的確な診断で早期に治療が開始
されないと死の危険があるのは、
知っていました。 ほとんどの
場合発熱があった時点で、抗生
物質を投与開始するので、心エ
コー上で、疣腫(ゆうしゅ)と
呼ばれるいぼ状の感染巣が観察
されるのは、稀ということと頼
みの血液培養も実施したことの
ある医師が少なく、いい加減な
手技で行うとコンタミ(皮膚の
常在細菌を拾ってきてしまう)
を起こす可能性があります。治
療は細菌検査の結果が出てから
行うのでは、遅いため、原因菌
を推測して治療を開始する必要
があります。このように、実際
の症例では、非常に超えるのが
困難な壁が、多数存在し、完治
の判定を困難にしています。

 手技を重視する主義を、貫く
医師。          笑

 
 
 
 
 
 
 
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