最近の号外Vol.1838メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.1838メルマガ

2021-04-29 21:26:18

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 

診療マル秘裏話  号外Vol.1838 令和2年6月26日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)ガン悪液質治療薬アナモレリンは、経口グレリン様作用薬
2)ブロモクリプチンを,アルツハイマー病患者に投与の治験開始

 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 ガン悪液質治療薬アナモレリンは、経口グレリン様作用薬

 
 
 
 
 
 
 
 ガンの進行に伴って体重が減
り、食欲不振、筋肉の減少も表
れて、体力低下でガン治療が十
分に行えなくなります。そんな
悪循環を引き起こす疾患が「ガ
ン悪液質」です。聖マリアンナ
医科大学病院(川崎市宮前区)
腫瘍内科の中島貴子部長は「ガ
ンの治療が進歩し、ガンと共に
いかに長く生きるかという時代
になっています。悪液質に対処
することは、『生活の質』を保
ちながら長く生きることにおい
て重要です」と説明しています。
ガン悪液質の基準は「過去6
カ月間で体重が5%を超えて減
少すること」などで、進行ガン
と診断された時点で半数近くが、
末期ガン患者さんでは8割が悪
液質だとされています。ガン悪
液質になると、体力が低下して
生活の質が低下します。体力が
ないと抗ガン剤の量を減らさざ
るを得ず、結果として生存期間
が短くなるという悪循環に陥る
可能性もあります。

 ガン細胞はさまざまな物質を
作り出し、筋肉や脂肪を分解し
たり、食欲を抑えたりします。
その結果、体重減少や食欲不振
が生じます。筋力が低下すると
活動量が減って食欲が湧かず、
さらに体重が減るなど、悪液質
の症状は相互に関連していると
いうことです。

 ガン悪液質は胃ガン、膵臓ガ
ン、肺ガンなどで生じやすいと
されています。「胃は食べ物が
最初に入り、膵臓は消化液を分
泌するといったように、消化に
関わる臓器のガンだからと考え
られます。肺ガン患者では呼吸
機能が低下し、活動量が減るか
らでしょう」と中島部長は解説
しています。悪循環を避けるに
は、悪液質の前段階(前悪液質)
で察知し、悪液質への移行を抑
えることが重要になります。そ
のためには、定期的な運動、食
べられるような食材・調理法の
工夫、足りない栄養素の補充な
どを行います。運動といっても、
散歩や、「椅子にしっかりとつ
かまって片足のかかとを上げる」
「椅子に座って片方の膝を伸ば
す」など、軽いものでよいそう
です。

 悪液質の前段階で踏みとどま
るか、前段階から離脱できれば、
ガン治療が行いやすくなり、気
持ちも前向きになって生活の質
が向上することが期待できます。
ガン悪液質の薬は今のところ承
認されていませんが、食欲促進
などの効果があるアナモレリン
が開発され、厚生労働省で審査
されています(2019年12月時点)。

 中島部長は「体重の増減に一
喜一憂する必要はありませんが、
体重や食欲、体力的なことが気
になったら、ぜひ医師や看護師、
薬剤師に伝えてください」とア
ドバイスしています。

 アナモレリンは、新しい経口
グレリン様作用薬です。グレリ
ンは、主に胃から分泌されるペ
プチドで、受容体に結合すると、
体重、筋肉量、食欲、代謝を調
節する複数の経路を刺激します。
アナモレリンは、ガン悪液質の
患者さんに対して、筋肉量や体
重、食欲の増加効果を示してお
り、ガン悪液質初の治療薬とし
て期待されています。

アナモレリンの承認について

解説している動画です。

 
 


 
 
 毛色の違う複数の経路を指摘
する。          笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
2】 ブロモクリプチンを,アルツハイマー病患者に投与の治験開始

 
 
 
 
 
 
 
 京都大iPS細胞研究所など
の研究チームは6月4日、パーキ
ンソン病などに用いられる治療
薬をアルツハイマー病の患者さ
んに投与する臨床試験(治験)
を始めると発表しました。さま
ざまな細胞に変わる人工多能性
幹細胞(iPS細胞)を使って
既存薬を調べた結果、効果が期
待できることが分かったという
ことです。6月中にも患者さん
10人への投与を始め、安全性と
有効性を確かめます。
 同研究所の井上治久教授らは
2017年、認知症の一つであるア
ルツハイマー病の患者さんに由
来するiPS細胞を使い、原因
物質「アミロイドベータ」を減
らす働きをパーキンソン病など
の治療薬「ブロモクリプチン」
が持つことを発見しました。

アルツハイマー型認知症の治療

薬について解説している動画で

す。

 
 


 
 
 機体に対する期待の念が凄い。


 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 ガンの進行に伴って体重が減
り、食欲不振、筋肉の減少も表
れて、体力低下でガン治療が十
分に行えなくなります。そんな
悪循環を引き起こす疾患が「ガ
ン悪液質」とされていますが、
ステージ5のガン患者さんには、
悪液質があります。ステージ5
は、悪液質の状態によって3段
階に分かれます。即ち、前悪液
質、悪液質、不可逆的悪液質に
分かれます。不可逆的悪液質に
なってしまうと細胞レベルで、
エネルギー産生ができなくなり、
栄養補充療法も、却って状態を
悪化させることが分かっていま
す。少なくとも前悪液質の段階
でアナモレリンの投与を行う事
が必須であると私は考えていま
す。
 京都大iPS細胞研究所など
の研究チームが6月4日、パーキ
ンソン病などに用いられる治療
薬をアルツハイマー病の患者さ
んに投与する臨床試験(治験)
を始めると発表したのは喜ばし
いことです。  iPS細胞が、
創薬に役立つことは知られてい
ましたが、ドラッグリポジショ
ニングの手法を使って、認知症
の薬を発掘するとは、驚きを隠
せません。「ブロモクリプチン」
は、パーキンソン病や、下垂体
腺腫(高プロラクチン血症を伴
う)や、産褥性乳汁分泌抑制、
乳汁漏出症、高プロラクチン血
性排卵障害の治療に使われる薬
剤です。これからもたくさんの
難病の治療薬をこの方法を応用
して見つけて頂きたいものです。

 難病の治療薬を何秒間のAIの
検索により発掘する。   笑

 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。

このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。