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2021-04-22 21:44:12

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診療マル秘裏話  号外Vol.1832 令和2年6月19日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)肺動脈性肺高血圧症の治療薬開発に、新実験法
2)近視治療用ウェアラブルデバイスの開発を加速

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 肺動脈性肺高血圧症の治療薬開発に、新実験法

 
 
 
 
 
 
 
 岡山大学は5月26日、指定難
病の肺動脈性肺高血圧症(pulm
onary arterial hypertension:
PAH )の治療薬開発に応用でき
る新たな実験法を、三次元培養
技術を利用して開発したと発表
しました。この研究は、同大大
学院ヘルスシステム統合科学研
究科の狩野光伸教授、大学院医
歯薬学総合研究科(薬)の田中
啓祥助教らと、国立病院機構岡
山医療センターの小川愛子医師
と松原広己医師、東北大学の山
本雅哉教授らの研究グループに
よるものです。研究成果は、ス
イスの科学雑誌「Frontiers in
Bioengineering and Biotechn
ology」に掲載されています。
PAH は、肺に血液を送る肺動脈
の血管内が狭くなることで血液
が流れにくくなり、圧が上がる
ことによって、体に酸素を取り
込めなくなる難治性疾患です。
PAH では、肺動脈中膜肥厚が、
肺動脈の血管内が狭くなること
に大きく影響していると考えら
れています。そのため、この肺
動脈中膜肥厚を抑える薬物によ
ってPAH の病状悪化を抑制でき
ると考えられます。しかし、こ
れまでに肺動脈中膜肥厚の簡便
な試験管内モデルがなかったた
め、薬剤の探索は困難でした。
今回の研究では、まず、肺動脈
中膜肥厚において肺動脈の平滑
筋細胞が異常に増加して集まっ
ている状態を、PAH 患者さんの
肺動脈平滑筋細胞を三次元的に
培養することで、試験管内で再
現することに成功しました。

また、PAH において肺動脈中膜
肥厚を惹起するとされる血液中
の因子(血小板由来増殖因子)
を、試験管内に構築した肺動脈
中膜の三次元培養モデルに加え
ることで、肺動脈中膜の厚みが
増す、肺動脈中膜肥厚を試験管
内で再現することに成功しまし
た。この試験管内の肺動脈中膜
肥厚モデルは、肺動脈中膜肥厚
に対する各種薬物の効果判定に
用いることができることを示し
たということです。

動脈中膜の肥厚は、PAH だけで
なく、肺高血圧症や動脈硬化症
など、さまざまな動脈疾患にお
いて認められます。今回の研究
で確立した技術を基盤とするこ
とで、PAH に加え、各種の動脈
疾患の病態解明や治療薬の探索
に貢献できると期待される、と
研究グループは述べています。

肺動脈性肺高血圧症について、

解説している動画です。

 
 


 
 
 
 単作の農家を探索する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 近視治療用ウェアラブルデバイスの開発を加速

 
 
 
 
 
 
 
 窪田製薬ホールディングス(
HD)は、近視治療用ウェアラ
ブルデバイスの開発を加速しま
す。卓上型の試作機を使った臨
床試験で、角膜から網膜までの
長さである眼軸長の短縮を確認
しました。眼軸長は年齢ととも
に伸びたり、成長が止まったり
するもので、人工的な光により
短くなることは世界でも前例が
ないということです。近視の原
因の一つである眼軸長の伸びを
治せる可能性が示唆されたこと
を受け、同社ではスマートメガ
ネやスマートコンタクトレンズ
に応用し、治療機器としての実
用化を目指します。

 眼球のなかで網膜よりも前で
ピントが合ってしまうため、近
くは見えても遠くが見えにくく
なる近視にはいくつか種類があ
りますが、多くは眼球が前後方
向に伸びる眼軸長の伸長によっ
て起こります。2050年には世界
の約半数の人が近視に陥ると予
測され、とくに日本を含む中国
や韓国といった東アジアで急激
に増加しています。

 近視の進行により、緑内障視
野障害や白内障など目の疾患リ
スクが高まることも知られてい
ますが、いまだ日本国内で薬事
承認を受けた治療法はありませ
ん。臨床試験は100%子会社の米
クボタビジョン(ワシントン州)
が21~32歳の被験者12人を対象
に行い、光を用いた刺激を目に
与える卓上型の試作機で近視を
治療できる可能性が示されまし
た。詳細なデータは論文で発表
する予定です。

 スマートメガネは「クボタメ
ガネ」と命名しました。2020年
後半に実証試験を終え、2020年
内にプロトタイプの完成を目指
します。スマートコンタクトレ
ンズの開発スケジュールは「現
段階で公表できない」(同社)
としています。

クボタメガネについて解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 公表した基準は、好評だった。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 岡山大学が5月26日、指定難
病の肺動脈性肺高血圧症(pulm
onary arterial hypertension:
PAH )の治療薬開発に応用でき
る新たな実験法を、三次元培養
技術を利用して開発したと発表
したのは、素晴らしい業績です。
今回の研究では、まず、肺動脈
中膜肥厚において肺動脈の平滑
筋細胞が異常に増加して集まっ
ている状態を、PAH 患者さんの
肺動脈平滑筋細胞を三次元的に
培養することで、試験管内で再
現することに成功し、この試験
管内の肺動脈中膜肥厚モデルを、
肺動脈中膜肥厚に対する各種薬
物の効果判定に用いるという、
二段構えの手法で行われたこと
は、エレガントな手法であると
考えられます。
 近視の多くは、眼球が前後方
向に伸びる眼軸長の伸長によっ
て起こることが知られていて、
このウェアラブルデバイスの試
作機を使った臨床試験で、角膜
から網膜までの長さである眼軸
長の短縮を確認したということ
で、実質、近視の治療が成功し
たということですから、本当に
喜ばしいことです。私も、中学
の受験勉強を行うようになって
から近視になり、眼科に通って
も全く近視は良くならず、最終
的に眼鏡をかける羽目になりま
した。この結果を受けてスマー
トメガネやスマートコンタクト
レンズに応用し、治療機器とし
ての実用化を目指すというのは、
素晴らしい企画です。

 ハメを外して罰を受ける羽目
になった。        笑

 
 
 
 
 
 
 
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