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診療マル秘裏話  Vol.807 令和1年5月29日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)選択的高吸収性能発揮の新規ペプチド 独自開発
2)悪性胸膜中皮腫使用可の免疫チェックポイント 阻害薬

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】選択的高吸収性能発揮の新規ペプチド 独自開発

 
 
 
 
 
 
 
 新潟大学は4月25日、膵ガン
への薬物送達システム(DDS )
の輸送体(キャリア)となる特
殊ペプチドを独自の手法で開発
したと発表しました。この研究
は、同大大学院医歯学総合研究
科 分子細胞病理学分野の近藤
英作教授らの研究グループによ
るものです。同ペプチド技術を
応用して、膵ガンに対する次世
代抗ガン剤の創成を目指し、エ
ーザイ株式会社の米国子会社で
あるエーザイ・インクとの共同
研究を実施します。

現行医療上の最難治ガンである
膵ガンの征圧は、日本のみなら
ず全世界的に危急の最重要解決
課題となっています。難治ガン
に対して種々の抗体医薬が開発
されている一方で、抗体に代わ
ってペプチドを応用する PDC(
peptide-drug conjugate)の開
発も、ガン征圧のための次世代
戦略として研究されています。

そのような中で研究グループは、
難治の膵ガン細胞・組織に対す
る選択的で高吸収性能を発揮す
る新規ペプチドの独自開発に成
功し、「膵ガンホーミングペプ
チド」と命名しました。このペ
プチドのポテンシャルを応用し
た膵ガン治療のためのPDC 創薬
開発のため、エーザイ・インク
と膵ガンホーミングペプチドに
関する特許の独占的ライセンス
契約および共同研究契約を締結
し、同社研究所EPAT(Epochal
Precision Anti-Cancer Therap
eutics、プレジデント上仲俊光)
と共同で従来の膵ガン治療剤を
凌駕する新規抗ガン剤の開発を
推進していくということです。
今回研究グループは独自の腫瘍
ホーミングペプチドの開発技術
を基盤にして、難治ガンである
膵ガン(浸潤性膵管ガン)に高
度にシフトした吸収性を発揮す
るオリジナルペプチドを開発し
ました。このペプチドは生体へ
の侵襲性が低く、これを応用し
たDDS の確立は、既存の実用抗
ガン剤と組み合わせて革新的な
PDC の創成につながります。PD
C は「患者のからだにやさしく、
かつ十分な制ガン効果」を得る
ポテンシャルを持つため、ガン
専門医が担う膵ガンなどの難治
ガン治療を大きく進化させる機
会を提供できるということです。
また将来的に日本発信の独創的
テクノロジーとして世界のガン
医療分野に向けた発信力を持つ
と期待されるものだとしていま
す。

今後は、同大学とエーザイが協
働し、膵ガン患者さんのための
革新的な治療薬として、次世代
抗膵ガン薬(抗膵ガンPDC )の
創成と、日本発信の膵ガン先進
医療の確立、そしてガン患者さ
んに届けることを目標として、
21世紀の新しい革新的なガン征
圧医療技術の展開を目指してい
くとしています。

膵臓ガンに対して効果的に増殖

を抑制するペプチドについて、

解説している動画です。

 
 


 
 
 発進したことをメールで発信
した。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 悪性胸膜中皮腫使用可の免疫チェックポイント 阻害薬

 
 
 
 
 
 
 
 肺を覆う「胸膜」に発生する
悪性胸膜中皮腫は難治性の悪性
腫瘍です。 天然の鉱物繊維で
建材に使われるアスベスト(石
綿)の吸入との密接な関連が知
られ、建設労働者に発生するな
ど社会問題となっています。20
18年8月にガン免疫療法薬が新
たな治療薬として承認され治療
の選択肢が増えました。病気の
特徴や治療法の進歩について、
国立ガン研究センター中央病院
(東京都中央区)呼吸器内科の
後藤悌医師に聞きました。悪性
胸膜中皮腫はガンの一種で男性
に多く、せきや息切れ、胸痛等
の症状が表れます。国内の疫学
調査では、中皮腫(胸膜以外を
含む)患者さんの約7割が建設
現場や造船所内の作業等、アス
ベストが含まれる粉じんを意図
せず吸い込む環境で働いていた
との報告があります。「悪性胸
膜中皮腫は多くの場合、アスベ
ストが主な原因で、胸膜の炎症
が続くことで発生すると考えら
れます」と後藤医師は言ってい
ます。年間約1500人が中皮腫で
死亡しており、1995年の約3倍
に増えています。

 悪性胸膜中皮腫はアスベスト
にさらされてから平均40年を経
て発生します。すでに国内では
アスベストの輸入や製造は禁止
されていますが、現在でも既存
の建築物の解体などでアスベス
トを吸い込む恐れがあり、今後
もこの病気の発生が続くと危惧
されています。治療には手術や
薬物療法などがあります。手術
ができない場合、最初に2種類
の抗ガン剤を併用するのが標準
的な治療法です。しかし効果が
得られなかったり、いずれ再発
したりします。

 そうした中、体に備わってい
る免疫の力を利用して腫瘍細胞
を攻撃するガン免疫療法薬のニ
ボルマブ(商品名・オプジーボ)
が、2018年8月から悪性胸膜中
皮腫に使えるようになりました。
臨床試験でこの薬が投与された
患者さんの約30%に腫瘍の縮小
が認められました。後藤医師は
「治療の選択肢が増えたことは
意義があります。抗ガン剤が効
かないタイプの人にも、効果が
期待できます」と評価していま
す。

 ニボルマブの主な副作用は甲
状腺機能障害、下痢、皮膚障害、
倦怠(けんたい)感などで、こ
れらに対処しつつ、治療を継続
する事が重要となります。後藤
医師は「従来の抗ガン剤とは異
なる種類の副作用が、さまざま
な時期に表れる可能性がありま
す」と注意を促しています。

 薬物療法のほかに遺伝子治療
やウイルスを使う新しいガン治
療法などの研究も進んでおり、
今後も、治療選択肢が増えると
期待されます。

胸膜中皮腫について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 
 検体を倦怠感一杯のまま取り
扱う。

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 新潟大学は4月25日、膵ガン
への薬物送達システム(DDS )
の輸送体(キャリア)となる特
殊ペプチドを独自の手法で開発
したと発表したのは偉大な業績
です。難治ガンに対して種々の
抗体医薬が開発されている一方
で、抗体に代わってペプチドを
応用する PDC(peptide-drug c
onjugate)の開発も、ガン征圧
のための次世代戦略として研究
されているというのは、初耳で
した。難治の膵ガン細胞・組織
に対する選択的で高吸収性能を
発揮する、新規ペプチドの独自
開発に成功し、「膵ガンホーミ
ングペプチド」と命名したのは、
画期的な業績だと思います。
 肺を覆う「胸膜」に発生する
悪性胸膜中皮腫は難治性の悪性
腫瘍であり、天然の鉱物繊維で
建材に使われるアスベスト(石
綿)の吸入との密接な関連が知
られ、建設労働者に発生するな
ど社会問題となっているのは、
周知の事実です。この難治性の
悪性腫瘍の治療成績を上げるに
は、画期的な治療法を採用する
必要があります。その画期的な
治療法として、免疫チェックポ
イント阻害薬が使われた訳です
が、既存の抗ガン剤治療と比較
して、やや成績が良いという、
レベルでは困ります。 私なら、
光免疫療法などのもっと成績の
良いものを画期的治療法として
選択したいと思います。

 皮革製品を比較する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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