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2021-04-07 23:18:46

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診療マル秘裏話  Vol.806 令和1年5月22日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)最新ガン治療薬は効果が高いが皮膚副作用あり
2)ポリフェノールにAD異常蛋白質の蓄積や炎症抑制効果

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】最新ガン治療薬は効果が高いが皮膚副作用あり

 
 
 
 
 
 
 
 ガン細胞を狙い撃ちする「分
子標的薬」、ガンに対する免疫
の攻撃力を活性化する「免疫チ
ェックポイント阻害薬」。次々
と登場するガン治療薬は、効果
が高い一方、副作用の皮膚障害
に悩む人も多いようです。治療
を続けるための対策が欠かせま
せん。2000年代に入って使われ
始めた分子標的薬は、ガン細胞
の増殖等にかかわる特定の分子
の働きを邪魔します。ところが、
同じ分子がある皮膚も薬の攻撃
対象となってしまうことなどか
ら、高い確率で皮膚障害が出て
しまいます。

 主な症状は〈1〉顔や背中、
胸などに、にきびのようなでき
ものが広がる「ざそう様皮疹」
〈2〉爪の周りに炎症が起き、
重いと肉の塊(肉芽腫)ができ
る「爪囲そうい炎」〈3〉手の
ひらや、足の裏に水ぶくれが生
じる「手足症候群」などです。
薬が効いている人ほど、症状が
出やすい傾向があるということ
です。

 近畿地方に住む80歳代女性は、
肺ガンの治療で和歌山県立医大
病院(和歌山市)に通います。
2013年に分子標的薬「イレッサ」
を飲み始めたところ、ざそう様
皮疹で両手が真っ赤に腫れまし
た。背中や尻等にも同様の症状
があり、痛みも強く、主治医で
腫瘍センター長の山本信之さん
に「薬をやめたい」と訴えまし
た。

 女性はすぐに同病院の皮膚科
を紹介され、ステロイドの塗り
薬や保湿剤を使ったスキンケア
の指導を受けると、症状は軽く
なりました。薬を中断すること
なく、今も皮膚障害を抑えなが
ら、服薬治療を続けています。

 山本さんは「分子標的薬を使
う患者には、事前に皮膚科でス
キンケアなどの指導を受けても
らう。薬剤師や看護師らとも連
携し、早期からの取り組みが欠
かせない」と話しています。

 山本さんは腫瘍内科医や皮膚
科医、薬剤師らの有志と症例の
研究を重ね、この薬による皮膚
障害の症状や重症度別の治療法
などをまとめた手引を作りまし
た。日本皮膚科学会のホームペ
ージで見ることができます。

 患者さんが日常生活の中で行
うスキンケアも重要です。常に
清潔を保ち、過度の刺激を与え
ないように気を付けます。シャ
ワーや風呂は熱い湯を避け、せ
っけんは泡立てて優しく体を洗
います。入浴や水仕事の後は保
湿剤を欠かさず塗るようにしま
す。

 同大皮膚科准教授の山本有紀
さんは「薬による治療を続ける
ためにもスキンケアや生活習慣
の改善に取り組むことが大事。
皮膚障害が出てもあきらめず、
専門医に相談してほしい」と呼
びかけています。このほか、20
14年以降に登場した「オプジー
ボ」など、免疫チェックポイン
ト阻害薬と呼ばれる新しいタイ
プのガン治療薬でも、副作用の
問題が浮上しています。

 この薬から別のガン治療薬に
変更したり、投与後に抗菌薬や
胃薬などを使ったりした時、皮
膚に症状が出ることがあります。
これまでに〈1〉唇や口の中が
ただれる〈2〉全身が真っ赤に
腫れて熱が出る〈3〉輪っか状
のできものがあちこちにできる
など、皮膚や粘膜の重い障害が
報告されています。

 いずれも、後から使った薬の
使用をやめたり、ステロイドを
投与したりするなどの対症療法
で一定の効果を上げています。
免疫チェックポイント阻害薬に
よる皮膚障害についても手引の
作成が進められています。

ガン薬物療法とその副作用につ

いて解説している動画です。

 
 


 
 
 全身を使って前進する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 ポリフェノールにAD異常蛋白質の蓄積や炎症抑制効果

 
 
 
 
 
 
 
 植物に含まれる成分ポリフェ
ノールの一種に、アルツハイマ
ー病にかかわる異常な蛋白質の
蓄積や炎症を抑える効果がある
ことが、国立病院機構京都医療
センターなどのマウスの実験で
分かりました。4月30日、米科
学アカデミー紀要に発表します。

 アルツハイマー病は「アミロ
イドβ(ベータ)」という蛋白
質が発症前から患者さんの脳内
にたまります。研究チームは脳
にアミロイドβがたまるマウス
に、発症する前から13カ月間、
1日200ミリグラムの「タキ
シフォリン」をえさに混ぜて与
えました。

 通常のえさを与えた同タイプ
のマウスと比べると、脳内のア
ミロイドβ量や、炎症を起こす
細胞の数が半分以下に抑えられ
ました。認知機能も、健康なマ
ウスと同程度でした。

 タキシフォリンは植物に含ま
れるポリフェノールの一種です。
今回は動物実験で、毎日の大量
投与が条件となっています。サ
プリメントが市販されています
が、人での効果は確認されてい
ません。京都医療センターの浅
原哲子・内分泌代謝高血圧研究
部長は、「マウスには多面的な
効果があった。 人での効果や
適量を調べていきたい」と話し
ています。

アルツハイマー型認知症に対す

る食品・栄養素について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 部長が仏頂面する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 ガン細胞を狙い撃ちする「分
子標的薬」、ガンに対する免疫
の攻撃力を活性化する「免疫チ
ェックポイント阻害薬」。次々
と登場するガン治療薬は、効果
が高い一方、副作用の皮膚障害
に悩む人も多いことが明らかに
なって来たのは、由々しき事態
です。新しいタイプのガン治療
薬は、通常の工夫のない抗ガン
剤治療と比べて、副作用が少な
いという刷り込みがあるため、
副作用のために、服用が継続で
きないということが患者さんに
分かると、担当医が説明に困る
ということが起こり得ます。そ
こで皮膚の副作用については、
いずれも、後から使った薬の
使用をやめたり、ステロイドを
投与したりするなどの対症療法
で一定の効果を上げ続けてもら
わないといけないということに
なります。ただステロイドにも
多くの副作用があり、使用には、
十分な他の皮膚病の除外が必要
となります。
 植物に含まれる成分ポリフェ
ノールの一種に、アルツハイマ
ー病にかかわる異常な蛋白質の
蓄積や炎症を抑える効果がある
ことが、マウスの実験で分かっ
たのは、喜ばしいことです。ア
ルツハイマー病は「アミロイド
β(ベータ)」という蛋白質が
発症前から患者さんの脳内にた
まります。研究チームは脳にア
ミロイドβがたまるマウスに、
発症する前から13カ月間、1日
200ミリグラムの「タキシフ
ォリン」をえさに混ぜて与えた
所、通常のえさを与えた同タイ
プのマウスと比べると脳内のア
ミロイドβ量や、炎症を起こす
細胞の数が半分以下に抑えられ
ていて、認知機能も、健康なマ
ウスと同程度ということから、
明らかに「タキシフォリン」の
効果が実証されたと言ってよい
でしょう。実際に認知症の患者
さんに臨床試験あるいは、臨床
研究で使ってみたい衝動に駆ら
れます。

 動物園の反芻動物を半数にす
る。笑

 
 
 
 
 
 
 
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