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2021-04-06 21:58:35

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診療マル秘裏話  号外Vol.1819 令和2年6月4日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)下水中武漢熱ウイルス量把握し感染拡大兆候を探る
2)味覚嫌悪記憶の消去に関わる脳メカニズム解明

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 下水中武漢熱ウイルス量把握し感染拡大兆候を探る

 
 
 
 
 
 
 
 東京都は5月13日、下水に含
まれる新型コロナウイルスの量
を把握し、感染拡大の兆候を探
る研究を始めました。 日本水
環境学会と連携し、分析方法等
の検討を急ぎます。感染拡大の
「第2波」などに備える狙いで、
米国やフランスもすでに同様の
調査に着手しているということ
です。
 研究では、都内15カ所の下
水処理場で毎週1回、処理前後
の水を300ミリリットルずつ
採取します。下水からウイルス
を抽出する方法はまだ確立して
いないため、採取した下水は冷
凍保存し、抽出や分析方法が決
まり次第、解凍してウイルスの
量を調べます。採取期間は、5
月13日から緊急事態宣言が解除
されるまでを予定しています。

昨年7月に検出されたという、

ニュース動画です。

 
 


 
 
 
 浅間神社で宣言する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 味覚嫌悪記憶の消去に関わる脳メカニズム解明

 
 
 
 
 
 
 
 大阪大学は4月30日、味覚嫌
悪記憶の消去に関わる脳メカニ
ズムを明らかにしたと発表しま
した。この研究は、同大大学院
歯学研究科の豊田博紀准教授(
口腔生理学教室)によるもので
す。研究成果は、英国科学誌「
Scientific Reports」に掲載さ
れています。

 大脳皮質第一次味覚野は、味
の強さや質を認識する脳の領域
として知られていますが、味覚
嫌悪学習においても重要な役割
を果たすことが知られています。
味覚嫌悪学習とは、ヒトや動物
において、食後に腹痛や下痢な
どの体調不良を経験すると、直
前に摂取した食べ物の味に対し
て嫌悪を獲得する学習のことで
す。例えば、生がきにあたって
しまうと、その後、かきが食べ
られなくなります。しかし、味
覚嫌悪学習によって嫌いになっ
た食べ物を、再び食べることが
できるようになることがありま
す。その仕組みについて、獲得
した嫌な食記憶を消去する神経
活動が生じるためと考えられて
いますが、どのような脳メカニ
ズムで生じるのかは明らかにさ
れていませんでした。

 学習や記憶といった脳の機能
は、関連する脳領域におけるシ
ナプス伝達の可塑的な変化(シ
ナプス可塑性)を伴うことが分
かっています。味覚嫌悪学習に
おいては、大脳皮質第一次味覚
野におけるシナプス伝達の可塑
的な変化が深く関わっていると
考えられていますが、そのシナ
プス可塑性の制御機構について
は、まだよく分かっていません。
そこで今回、マウスの大脳皮質
第一次味覚野において、抑制性
シナプス可塑性の制御メカニズ
ムを検討しました。まず、大脳
皮質第一次味覚野の抑制性シナ
プスに可塑的変化が生じるかに
ついて調査しました。シナプス
に連続高頻度刺激(100Hzで4秒
間)を与えた結果、抑制性シナ
プスの伝達効率が低下しました。
次に、内因性カンナビノイド受
容体に対する阻害薬の存在下で
同様の実験を繰り返すと、抑制
性シナプスの伝達効率の低下が
抑えられるだけでなく、反対に、
抑制性シナプスの伝達効率の増
加が生じました。そのような抑
制性シナプスの伝達効率の増加
は、一酸化窒素の産生により生
じることを見出しました。また、
一酸化窒素の産生により引き起
こされる抑制性シナプスの伝達
効率の増加が、内因性カンナビ
ノイド受容体の活性化により抑
えられることが判明しました。
さらに、食欲抑制作用や学習・
記憶に関わるホルモンであるレ
プチン存在下で同様の実験を繰
り返すと、内因性カンナビノイ
ド受容体阻害下と同様に、抑制
性シナプスの伝達効率の増加が
生じることも明らかにしました。

 これまでの研究で、内因性カ
ンナビノイドは味覚嫌悪記憶の
消去に関わることが報告されて
います。このため、今回の研究
で明らかになった大脳皮質第一
次味覚野における内因性カンナ
ビノイドによる抑制性シナプス
の伝達効率低下は、獲得した食
の嫌悪記憶の消去に関わる脳メ
カニズムである可能性が強く示
唆されるということです。

 今回の研究成果により、味覚
嫌悪記憶の消去に関わる脳メカ
ニズムの理解が進み、さらには、
味覚学習の包括的理解に大きく
貢献することが期待されます。
今後、食を通じた子供の健全育
成や食習慣に起因する成人病予
防などの応用研究への進展が期
待されます。

食べ物の好き嫌いに関する動画

です。

 
 


 
 
 週刊誌で食習慣の特集を組む。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 東京都は5月13日、下水に含
まれる新型コロナウイルスの量
を把握し、感染拡大の兆候を探
る研究を始めたのは素晴らしい
企画です。新型コロナウイルス
感染症(武漢熱)は、今後、第
二波や第三波が懸念されるため
このような研究は、画期的と言
えるでしょう。ただし、下水か
らウイルスを抽出する方法はま
だ確立していないため、採取し
た下水は冷凍保存し、抽出や分
析方法が決まり次第、解凍して
ウイルスの量を調べるという事
ですが、第二波、第三波に間に
合わせるためには、抽出や分析
方法の決定に長い時間は、かけ
られません。採取期間は、5月
13日から緊急事態宣言が解除さ
れるまでということですが緊急
事態宣言が解除されるのは早い
場合、例えば5月15日に解除さ
れたら、たった3日間しか下水
サンプルを採取できないことに
なり、分析は、著しく正確性に
欠く可能性が出てきます。
 大阪大学が4月30日、味覚嫌
悪記憶の消去に関わる脳メカニ
ズムを明らかにしたと発表した
のは、素晴らしいことです。そ
れまで、嫌いで食べられなかっ
た食品が食べられるようになる
可能性が出てきたと言えるでし
ょう。味覚嫌悪学習とは、ヒト
や動物において、食後に腹痛や
下痢などの体調不良を経験する
と、直前に摂取した食べ物の味
に対して嫌悪を獲得する学習の
ことです。一回味覚嫌悪学習さ
れてしまうと、それを改善する
のは、至難の業と言われていま
す。今回の研究成果により味覚
嫌悪記憶の消去に関わる脳メカ
ニズムの理解が進み、さらには、
味覚学習の包括的理解に大きく
貢献することが期待され、今後、
食を通じた子供の健全育成や食
習慣に起因する成人病予防など
の応用研究への進展が期待され
るということですから将来有望
な研究と言えるでしょう。

 隊長が体調不良となり、退庁
した。          笑

 
 
 
 
 
 
 
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