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2021-04-04 23:05:57

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診療マル秘裏話  号外Vol.1817 令和2年6月1日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)武漢熱ウイルスに結合し感染抑制能抗体の取得成功
2)唾液中ウイルスDNA/RNAを採取し長期間保存するキット

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 武漢熱ウイルスに結合し感染抑制能抗体の取得成功

 
 
 
 
 
 
 
 花王、北里大学大村智記念研
究所ウイルス感染制御学1研究
室の片山和彦教授、埼玉大学発
バイオベンチャーEpsilonMolec
ular Engineering (さいたま
市、略称EME社)の研究グル
ープは5月7日、新型コロナウ
イルスに結合することで感染抑
制能(中和能)を有するVHH
抗体の取得に成功したと発表し
ました。この研究成果は新型コ
ロナの治療薬や検査薬の開発に
期待でき、今後は社会で広く使
ってもらえるよう提携先を探し
ていく考えです。

 VHH抗体はラクダ科動物由
来の抗体です。一般的な抗体と
比較し10分の1の大きさで、高
い安定性や微生物による低コス
トが可能なことから近年注目を
集めています。今回の研究は新
型コロナの課題を解決する手段
の一つとして、3者の持つ技術
を掛け合わせました。動物試験
を経ないため一般的な抗体開発
に比べ半分程度の期間で開発で
きました。

 花王はEME社の高効率選別
が可能なcDNAデイスプレイと呼ばれ
る技術の提供を受け、試験管で
発現させた新型コロナのS1蛋
白質を標的分子に用いたスクリーニン
グを実施しました。候補となる
VHH抗体の配列情報を取得し
ました。

 花王は、これを基に候補VH
H抗体の配列情報から候補遺伝
子の人工合成を行い、微生物に
よるVHH抗体生産に成功しま
した。生産には洗浄に関する研
究などで培った微生物制御技術
が生かされています。

 一方、北里大は花王が提供し
た候補VHH抗体の新型コロナ
粒子への感染抑制能などを評価
しました。結果として新型コロ
ナの細胞への感染抑制を確認し
ました。取得したVHH抗体は
新型コロナに結合するだけでな
く、感染抑制能も有することが
明らかとなりました。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
 戦場で武器を洗浄する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 唾液中ウイルスDNA/RNAを採取し長期間保存するキット

 
 
 
 
 
 
 
 海外で唾液から新型コロナウ
イルスの検体を採取する方法が
導入されつつあることから、唾
液中のウイルスDNA/RNA
を採取し長期間保存するキット
「OMNIgene ORAL
(オムニジーン オーラル)O
M-505」の引き合いが海外
で増えています。日本では総販
売元の協同インターナショナル
が研究用試薬として販売してお
り、日本の解析業者やアカデミ
ック関係者からも問い合わせが
増えているということです。

 同キットはカナダのDNAジ
ェノテック社の製品で、DNA
とRNAの両方を室温で3週間
保存できます。新型コロナウイ
ルスはRNA型なので、保存が
有効となります。このキット自
体では陽性・陰性の判定はでき
ませんが、PCR前の検体採取
キットとして利用することがで
きます。採取後は検体を専門の
機関に送り、検体からRNAを
抽出してPCR検査となります。

 現状のPCR検査は、スワブ
と呼ばれる綿棒を使って鼻腔粘
膜などを採取していますが、綿
棒を使う場合はある程度テクニ
ックが必要となります。このた
め医療従事者が採取しなければ
ならず、感染を防ぐためにマス
クや眼鏡、キャップ、ガウン、
グローブといった防護服を身に
付けなければなりません。

 防護服も不足気味のため、唾
液で陽性・陰性の判別ができれ
ば現状の綿棒を使う方法より採
取しやすく、医療従事者の2次
感染の可能性も軽減できます。
唾液中のコロナウイルスは微量
ですが、今後、唾液を使ったプ
ロトコルが確立できれば、より
簡便で、安全な方法になると考
えられます。

 米国と香港では新型コロナに
感染したかどうかを唾液で調べ
る検査方法が始まったというこ
とです。こうした背景もあって、
海外で同キットの引き合いが増
えているとみられています。

 なお同キットは、唾液からの
細菌・ウイルスDNA/RNA
の採取および保存のために開発
された研究用試薬のため、病気
の診断や創薬、人に施すような
目的での使用はできません。

武漢熱ウイルスについて解説し

ている動画です。

 
 
 


 
 
 
 簡便な検査法は、勘弁してほ
しい。          笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
 花王、北里大学大村智記念研
究所ウイルス感染制御学1研究
室の片山和彦教授、埼玉大学発
バイオベンチャーEpsilonMolec
ular Engineering (さいたま
市、略称EME社)の研究グル
ープが5月7日、新型コロナウ
イルスに結合することで感染抑
制能(中和能)を有するVHH
抗体の取得に成功したと発表し
たのは、素晴らしい業績です。
この研究成果は新型コロナの治
療薬や検査薬の開発に期待でき、
今後は社会で広く使ってもらえ
るよう提携先を探していくとの
ことですが、武漢熱の治療薬と
検査薬は、たくさんの人々が、
待望しているものですから早々
に、この新型コロナウイルスに
結合することで感染抑制能(中
和能)を有する、VHH抗体の
活躍の場を与えて頂きたいもの
です。
 海外で唾液から新型コロナウ
イルスの検体を採取する方法が
導入されつつあることから、唾
液中のウイルスDNA/RNA
を採取し長期間保存するキット
「OMNIgene ORAL
(オムニジーン オーラル)O
M-505」の引き合いが海外
で増えているというのは、喜ば
しいことです。 現状のPCR
検査は、スワブと呼ばれる綿棒
を使って鼻腔粘膜などを採取し
ていますが、綿棒を使う場合は
ある程度テクニックが必要とな
ります。このため医療従事者が
採取しなければならず、感染を
防ぐためにマスクや眼鏡、キャ
ップ、ガウン、グローブといっ
た防護服を身に付けなければな
らないという制約があります。
ところが、検査を受ける人に、
唾液を出してもらうだけで感染
のリスクなく検査を実施する事
ができるというのは魅力的と言
えましょう。

 製薬会社の制約を取り払う。


 
 
 
 
 
 
 
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