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2021-03-29 23:16:11

カテゴリー:ブログ



 
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診療マル秘裏話  号外Vol.1812 令和2年5月26日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)新感染者減少だが減り具合が悪く医療体制逼迫
2)外科手術用ウレタン系止血材の適応拡大承認を取得

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 新感染者減少だが減り具合が悪く医療体制逼迫

 
 
 
 
 
 
 
 5月1日に政府の専門家会議が
まとめた提言は新型コロナウイ
ルスの新たな感染者は減ってい
るとしつつも、減り具合が目指
したほどではなく、医療体制も
逼迫(ひっぱく)していると指
摘しました。長期の対応を迫ら
れるなか、感染リスクが高い3
密を避け、接触機会を減らした
「新たな生活様式」の定着を呼
びかけました。 専門家会議が
5月1日午後に開いた記者会見で、
尾身茂副座長は「感染者数は減
少しているが、そのスピードは
我々の期待するまでには至らな
かった」と語りました。

 緊急事態宣言直後の4月11日
に全国の新たな感染者数が700
人近くになりましたが、最近は
200 人ほどの日もあります。こ
の日公表した提言は「オーバー
シュート(爆発的な患者増加)
を免れ、新規感染者数が減少傾
向に転じるという一定の成果が
現れはじめている」と評価しま
した。ただ、1日に数十人だっ
た3月上旬~中旬に比べると、
まだ多いとされています。減少
ペースも「急増のペースに比べ
ると緩やかに見える」と提言は
指摘し、「大都市圏から人が移
動したことで、地方に感染が拡
大した」と分析しました。全国
平均より減少のスピードが速い
東京でも、病院や福祉施設での
集団感染や家庭内での感染が多
くなっていることで、急激には
減っていないとしています。

感染が拡大しているかをみる
重要な指標の一つが「実効再生
産数」です。感染者1人が何人
に感染させるかを示す値で、1
より大きければ流行は拡大し、
小さいと収束していく。全国で
2・0(3月25日時点)、東京で2
・6(3月14日時点)でしたが、
4月10日時点では,全国で0・7、
東京で0・5まで下がりました。

 厚生労働省クラスター対策班
に参加する西浦博・北海道大教
授(理論疫学)は、1を下回っ
たのは全国も東京も緊急事態宣
言が出る前の4月1日ごろだった
と説明しました。そのうえで、
「1を割るだけでは感染者数を
十分に減らすことには足らない。
全国的にみると、8割の接触機
会の削減で求めていた水準には
達していない」と指摘。目標と
する0・5以下になることを確認
していく必要があるとしていま
す。ただ、PCR 検査の件数が限
られ、とくに流行地域で感染者
を把握しきれていないとの指摘
もあります。尾身さんも会見で
「我々は感染の実態の一部を把
握しているに過ぎない」と認め
たうえで、大きくは減少傾向と
間違いなく判断できると強調し
ました。

 宣言の延長判断で重要なもう
一つの要素が医療現場の逼迫で
す。患者さんは平均2~3週間入
院します。特に人工呼吸器が必
要な重症患者さんの入院は長期
化します。重篤な状態だと医療
スタッフの人員が必要で、24時
間体制の集中的な治療が続きま
す。全国的に人工呼吸器が必要
な患者さんはこの1カ月で3倍超
に増えて約280 人、人工心肺が
必要な患者さんも約2・5倍に増
えて約50人になっています。新
規感染者数が減っても、医療機
関への負荷は緩やかにしか解消
されません。

 会見で、会議のオブザーバー
を務める東京都立駒込病院の今
村顕史・感染症センター長は「
患者数が減っても重症重篤の患
者でかなり病床が埋まっている。
軽症者にも重篤になる人がいる。
(医療現場の)負担は続いてい
る」と話しました。提言では、
厚労省のクラスター対策班が分
析する人同士の接触機会がどれ
くらい減ったかのデータが示さ
れました。 西浦さんは会見で、
「(政府目標の8割減を)達成
できた所とできなかった所がま
だらだった」と述べました。

 主要な駅周辺などの区域を対
象にして、携帯電話端末の位置
情報をもとにその区域の人口密
度と、同じ時間帯に同じ区域に
いた人の数などから、計算式を
使って割り出しました。感染拡
大前の1月17日と4月24日(とも
に平日)を比べると、東京・丸
の内周辺では夕方から夜間は81
%減ですが,渋谷駅周辺では昼間
は49%減、夕刻から夜間は62%減
と目標を達成できませんでした。
大阪市の難波駅は,同じく29%減
と41% 減でした。渋谷駅を年齢
別にみると,10~20歳代は80%を
超えたが30歳以上は目標を達成
できませんでした。若者の減少
は休校、30歳代以上は遠隔勤務
の進み方の影響を受けたという
ことです。県境を越えた移動は、
神奈川、千葉、埼玉の3県と東
京との間の減少率は昼間35%~4
1%と小さいことが示されました。
西浦さんは、「都心への通勤を
続ける限りは、(強制ではない)
自粛要請のレベルでは限界があ
ることがわかった」などと語り
ました。

 ただ個人の属性や行動パター
ンなどで大きく変わることがあ
り、精度や技術的課題は多いと
も話した。評価を続けていくと
いうことです。

昨年の7月の医療逼迫のニュー

ス動画です。

 
 


 
 
 
 氷菓の味を評価する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 外科手術用ウレタン系止血材の適応拡大承認を取得

 
 
 
 
 
 
 
 三洋化成は4月21日、外科手
術用ウレタン系止血材の適応拡
大承認を取得したと発表しまし
た。これまでは胸部大動脈と弓
部分岐動脈の置換手術における
人工血管との吻合部にしか利用
できませんでしたが、脳血管を
除く血管全体の吻合部にも使え
るようになりました。国内にお
けるこれら止血剤を用いる手術
の年間件数は約6万件です。安
全性と有効性を訴求し、さらな
る拡販につなげる計画です。

 中心循環系非吸収性局所止血
材「マツダイト〈ペットネーム:
Hydrofit(ハイドロフ
ィット)〉」はウレタンポリマ
ーからなる非生物由来材料で、
高度管理医療機器のクラス4,
に分類されています。血液中の
水分と反応することで、患者さ
んの血液凝固能に依存しない止
血機序を有しています。混合な
どの手間を必要としない1液型
で、数分で組織接着性に富む硬
化被膜を形成します。被膜は柔
軟で、生体軟組織の拍動などの
運動に対して追随するといった
特徴を持っています。

 ハイドロフィットは2011年に
製造販売承認を取得しました。
三洋化成が生産し、2014年にテ
ルモを通じて販売を開始しまし
た。類似品のない新医療機器で、
リスク・ベネフィットを考慮し、
適応範囲はもっとも止血が困難
な心臓血管の外科手術に限定さ
れていました。この間、胸部大
動脈ならびに弓部分岐動脈と人
工血管を縫い合わせる吻合部の
補助的な止血として数多くの手
術で使用されました。2016年に
実施された胸部大動脈、弓部分
岐動脈での人工血管との吻合手
術の件数は合計1万5000~1万
6000件で、このうち半数でハイ
ドロフィットが活用されたとみ
られるということです。緊急時
には医師の判断のもと、適応承
認を得られていない部位でも利
用されています。有効で、安全
面にも問題がないことから、20
19年1月に承認拒否事由に該当
しないことを示す再審査結果を
受けました。

 国内における臨床結果、論文
および学会発表などによる臨床
結果をもとにハイドロフィット
の適応拡大の申請を行い、今年
3月13日に厚生労働省に承認さ
れました。

褥瘡の止血剤について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 巨費の手術を拒否する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 5月1日に政府の専門家会議が
まとめた提言は新型コロナウイ
ルスの新たな感染者は減ってい
るとしつつも、減り具合が目指
したほどではなく、医療体制も
逼迫(ひっぱく)していると指
摘したのは、喜ばしいことです。
しかしながら、ピークは越えた
ことは事実であります。 医療
体制の逼迫も、少しずつ、薄皮
を剥ぐごとく、解消してい行く
ものだと思います。思い通りに
いかないからと言って、危険な
三蜜を犯してしまうと、再び、
増加に転ずる可能性を秘めてい
ることを忘れないで頂きたいと
思います。明けない夜はないと
言われています。必ず収束する
まで油断しないようにお願いし
たいと思います。
 三洋化成は4月21日、外科手
術用ウレタン系止血材の適応拡
大承認を取得したと発表したの
は、喜ばしいことです。これま
では胸部大動脈と弓部分岐動脈
の置換手術における人工血管と
の吻合部にしか利用できません
でしたが、脳血管を除く血管全
体の吻合部にも使えるようにな
ったことで利便性がより一層増
したと言えるのではないかと思
います。余りに用途を限定する
とその利益の恩恵に預かる人を
極端に減らしてしまいます。こ
うした適応外の使い方が当たり
前になってしまうことこそ残念
と言わざるを得ません。医薬品
の適応拡大の承認も、もう少し
スピーディーにして頂かないと
救える命が救えなくなるという
ことを厚生労働省の役人の方は、
肝に銘じて頂きたいと思います。

 欠陥のある人工血管を回収す
る。           笑

 
 
 
 
 
 
 
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